| 【ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)28、君臣遺し法の文】 |
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| きみとみのこしのりのあや 君 臣 遺し法の文 |
| ゐそすすの ちゑのはたとし 五十鈴の 千枝の二十年 |
| あめかわる こよみまたとて 天 代わる 「暦 未だ」とて |
| ものぬしか いせにもふてて モノヌシが イセに詣でて |
| これおとふ ふたゑこれより これを問ふ フタヱ「これより |
| うかかはて こふとのにうく 伺はて」 「代殿に承く |
| よろこひと ともにいたれる 喜び」と 共に至れる |
| おうちみや かすかにあいて 大内宮 カスガに会いて |
| もとおとう 原因を問う |
| をきなこたえて 翁 答えて
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| このすすは あめつちひらく 「この鈴は 天地 開く |
| とこたちの みやのまさかき トコタチの 宮の真榊 |
| あゑちゑに さくすすとなる 熟枝 千枝に さく鈴となる」 |
| うゑつきの ゐもにいたれは 「植え継ぎの 五百に至れば |
| みもはかり よろとしみちて 三百ハカリ 万歳 満ちて |
| ゐもつきの あまのまさかき 五百継ぎの 天の真榊」 |
| としのほの ととせにはゐき 「年の穂の 十年には五寸 |
| むそとしに みたのふゑとの 六十年に 三尺 伸ぶ ヱトの |
| ひとめくり あくるとしなる 一回り 明くる年 成る
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| みたのあゑ なれはふたゑと 三尺の熟枝 なれば二兄弟 |
| きあゑより ゑとほとかそえ キアヱより 枝と穂と数え
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| ひとゑむそ とゑはむもとせ 一枝 六十 十枝は六百年
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| もゑはむち ちゑにむよろお 百枝は六千 千枝に六万を
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| あまもりの ひとめくりつつ 陽陰守の 一回りづつ |
| こよみなる かれちゑのとし 暦 成る」 「故 千枝の年 |
| たねうゑて あくれははゆる 種 植えて 明くれば生ゆる |
| まさかきお はこくにみやに 真榊を ハコクニ宮に
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| とこたちの うゑてくになも トコタチの 植えて国名も |
| ひたかみの たかみむすひの ヒタカミの タカミムスビの
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| うゑつきの ふそひのすすの 植え継ぎの 二十一の鈴の |
| ももゑのち ゐよたまきねの 百枝後 五代タマキネの |
| いさこひめ ななよのかみの イサコ姫 七代の守の
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| たかひとと たかひのつさの タカヒトと タカヒの西南の |
| つくはやま いさかわはなる ツクバ山 イサ川端なる |
| みやにゐて うなつきあみて 宮に居て 頷き合みて |
| きみあひて なもいさなきと キ・ミ 会ひて 名もイサナキと |
| いさなみの あめふたかみの イサナミの 天二神の
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| みこなきお かれたまきねの 御子 無きを 故 タマキネの |
| かつらきの やまにいのれは カツラキの 山に祈れば |
| あめみをや ひのわのみたま アメミヲヤ 日輪の霊魂 |
| わけくたし あまてるかみお 分け下し アマテル神を |
| うみたまふ 生み給ふ」 |
| ときふそひすす 「時 二十一鈴
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| もふそゐゑ みそひきしゑの 百二十五枝 三十一 キシヱの |
| はつひのて わかひとともに 初日の出 若日と共に |
| あれませは いみなわかひと 生れませば 斎名 ワカヒト |
| うふみやは はらみさかおり 産宮は ハラミサカオリ |
| をのゑなお ねにおさむれは 包の胞衣を 峰に納むれば
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| よくまもり わさはひあるも よく守り 禍 あるも |
| しなかゑて ふせきはらえは 品 替えて 防ぎ祓えば |
| やわらきて たまのをなかく 和らぎて 魂の緒 長く」 |
| これにより おおやますみか 「これにより オオヤマスミが |
| めくりみて よめちゆくねの 巡り回て ヨメ路 行く 北の
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| をにおさむ ゑなかたけなる 峰に納む 胞衣が岳(恵那岳) 成る |
| しなのくに いたるわかひと シナの国」 「至る ワカヒト |
| ひたかみの あめのみやにて ヒタカミの 陽陰の宮にて |
| みちまなふ みそほにしろし 道 学ぶ 三十年に知ろし |
| みやつくり おおひやまとに 宮 造り 大日山下に |
| まつりとる あめふたかみの 政 執る」 「天二神の |
| ゆつりうけ あまひのみこと 譲り 受け 天日の御子と」
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| みうちには そふのつほねに 「御内には 十二の局に |
| おくきさき よたりのすけに 置く后 四人のスケに
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| ようちめと よおしもそゑて 四内侍と 四乙侍 添えて |
| つきのみや せおりつひめお 月の宮 セオリツ姫を |
| みきさきと あめにおさめて 御后と 天に収めて |
| おおやまと ひたかみやすの オオヤマト ヒタカミ ヤスの |
| まつりこと きこせはたみも 政事 聞こせば民も |
おたやかに ふそゐよろとし 穏やかに 二十五万年」
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| あめひつき みこのおしひと 「天地日月 御子のオシヒト |
| ゆつりうけ もとのたかひに 譲り 受け 元のタカヒに |
| しろしめす にしはやすかわ 知ろし召す 西はヤスカワ |
| おもいかね をしかとわけて オモイカネ 御使人 分けて |
| とつくには つきよみをさむ 外つ国は ツキヨミ 治む |
| しらやまは ねにつきすみは シラヤマは 根に ツキスミは |
| すみよろし あまてるかみは スミヨロシ」 「アマテル神は |
| こゑくにの いさわをうちの 還国の イサワ 大内の |
| みやにいて やつをんみみに 宮に居て 八つ御耳に |
| きこしめし たみのをしゑは 聞こし召し 民の教えは |
| いせのみち そのかんかせの 妹背の道」 「その神風の |
| いせのくに とほりたつとむ イセの国 通り 立つ富む |
| かんかせお うらやみねしけ 神風を 羨み ねじけ
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| はけものか みつからほめて 化物が 自ら褒めて |
| はたれきみ なはかりこちお ハタレ君 七十万九千を
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| むれあつめ くにおみたれは 群れ集め 地を乱れば
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| すみよろし かとりかしまや スミヨロシ カトリ・カシマや |
| いふきぬし かたたちからを イフキヌシ カダ・タチカラヲ |
| くすひかみ みなうつわゑて クスヒ守 皆 器 得て
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| これおうつ ときにむはたれ これを討つ 時に 六ハタレ
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| みなくたる これすへかみの 皆 降る これ 皇守の |
| みことのり 御言宣」 |
| みこおしひとも 「御子オシヒトも |
| みそよろは をさめてみこの 三十万端 治めて 御子の |
| ほのあかり とくさたからに ホノアカリ 十種宝に
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| かけめくり そらみつやまと 駆け回り 空回つヤマト |
| あすかみや おときよひとは アスカ宮」 「弟 キヨヒトは |
| にはりみや あらたひらきて ニハリ宮 新治 開きて |
| たみをさむ そやよろとしに 民 治む 十八万年に |
| ことおえて みつきはわかる 殊を得て 水際 分かる
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| にはりふり あめよりみつの ニハリ振」 「天より三つの |
| かんたから きみとみわけて 神宝 君・臣 分けて
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| たまわれは こころひとつに 賜われば 心 一つに |
| くにのなも しわかみほつま 国の名も "地上ホツマ" |
| あらはるる みそよろふれは 現るる」 「三十万 経れば
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| あめのなも わけいかつちの 天の名も ワケイカツチの
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| あまきみと むそよろをさむ 天君と 六十万 治む |
| ををんめくみそ 大御恵みぞ」 |
| さきにみこ みたりうむとき 「先に御子 三人 生む時 |
| しなのより よしなあかたの シナノ(信濃)より 四シナ県の |
| ぬしきたり あまてるかみの 主 来たり アマテル神の |
| ためしあり ゑなこふときに 例 あり 胞衣 乞ふ時に |
| みことのり はにしなぬしは 御言宣 『ハニシナ主(埴科)は |
| ゑなかたけ はゑしなおよひ 恵那岳 ハヱシナ及び |
| さらしなと つましなぬしら サラシナ(更科) と ツマシナ(妻科)主ら |
| このみゑな そのをにおさめ この三胞衣 その峰に納め |
| まもるへし 守るべし』」 |
| そのおとみこの 「その乙御子の |
| うつきねは つくしにいたり ウツキネは ツクシに至り |
| たおこやし をやにつかふる 田を肥やし 祖に継がふる |
| たみおめて そやよろをさめ 民を愛で 十八万 治め |
| もとくにの ひつきおうけて 本国の 日月を受けて |
| あまかみの をやにつかふる 天神の "祖に継がふる |
| きみのなも むそよろをさめ 君" の名も 六十万 治め |
| けゐのかみ "契の神"」 |
| みこかもひとは 「御子カモヒトは |
| ひつきうけ みつほおうつす 日月 受け ミツホを移す |
| たかのみや をさむるたみお タガの宮 治むる民を |
| このことし あめにことふる 子の如し 天に応ふる |
| かみのなも みをやあまきみ 守の名も "御祖天君"」 |
| わかみやの ときによそよろ 「若宮の 時に四十万 |
| よのまつり またみそゐよろ 万の政 また三十五万 |
| ゆたかなり 豊かなり」 |
| ときにいさわの 「時にイサワの
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| あまつかみ そふのきさきも 天つ神 十二の后も |
| かみとなる せおりつひめと 神となる」 「セオリツ姫と |
| ををんかみ みやうつさんと 大御神 『宮 移さん』 と |
| みもかわに あのほるちゑて ミモ川に 熟上る方 得て
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| さこくしろ うちのみやゐに サコクシロ 内(宇治)の宮居に |
| ふよほへる ときにゐそすす 二万年 経る」 「時に五十鈴
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| みやにはゑ つらつらおほす 宮に生え つらつら思す
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| うゑすして はゑるもあめよ 『植えずして 生えるも天地よ |
| わかいのち あめかしらすと 我が命 天地が知らす』と |
| やもかみお めしてわれよお 八百守を 召して『我 世を |
| いなまんと さるたにあなお 辞まん』と サルタに穴を |
| ほらしむる まなゐにちきる 掘らしむる 『マナヰに契る |
| あさひみや おなしところと アサヒ宮 同じ所』と |
| のたまえは もろおとろきて 宣給えば 諸 驚きて |
| ととむれは いやとよわれは 留むれば 『否とよ 我は
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| たみのため にかきおはみて 民のため 苦きを食みて (ハホ菜) |
| もなそみよ ふちゐもとしお 百七十三万 二千五百年を |
| なからえて あめのたのしみ 長らえて 天の楽しみ |
| おほゆれは よにのこすうた 覚ゆれば』 世に遺す歌 |
| つねにきく さをしかやたの 『常に聞く 直御使八手の |
| わかかむり はとみもたみに 我が冠 衣と裳 "民に |
| をおととけ あわおつかねて 緒を届け 陽陰を束ねて |
| ひつきなす もすそおくめと 日月 為す 裳裾を汲め" と |
| きみたみの をしゑのこして 君・民の 教え 残して |
| あにかえる とてないためそ 天に還る とて な傷めそ |
| わかみたま ひとはあのもの 我が霊魂 人は上のもの(人は皆 上つ身) |
| うえにある われはかんむり '上にある 我は冠
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| ひとくさは みみちかきをそ 人草(民) は 耳近き緒ぞ(冠の緒)' |
| むねきよく みはあかつけと 胸(心) 清く 身は垢 付けど |
| さしかみて あめにつくれは 直使が見て 天に告ぐれば |
| さをしかの やつのきこえに 直御使の 八つの聞えに
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| あらはれて いのれもかもと 露れて 斎れもがもと (清まることを願って) |
| みもすその たみおなてつつ 裳裾の 民を撫でつつ |
| さをしかの きよきにかみは 直御使の 清きに神は |
| ありとこたえき ありと断えき』 (断ずるものである) |
| かえしのとうた 返し宣歌 |
| ひとつねに かみにむかはは 『人 常に 神に向はば |
| よのみみの あかはあもとの 世の身々の 垢は 天元の |
| さをしかに きよめたまひて 直御使に 清め賜ひて |
| さこくしの ふゆのかかみに サコクシの ふゆの鏡に |
| いるとおもゑは 入ると思えば』 |
| またさるた むかしさつくる 「またサルタ 昔 授くる |
| さかほこき うつくしきすす サカホコキ 美しき鈴 |
| わいきたち かかんのんてん 地生太刀 カカンノンテン |
| ときまちて みちあらはせよ 時 待ちて 道 現わせよ」 |
| またきさき ひろたにゆきて 「また后 ヒロタ(廣田神社)に行きて |
| わかひめと ともにゐこころ ワカ姫 (セオリツ姫) と 共に妹心 |
| まもるへし われはとよけと 守るべし 我はトヨケと |
| をせおもる ゐせのみちなり 背を守る 妹背の道なり」
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| またこやね なんちよくしる 「またコヤネ 汝 良く知る |
| たけこかこ くしひこうまれ タケコが子 クシヒコ 生まれ |
| すくなれは さつくみほこに 直ぐなれば 授く御矛に |
| かんかみて みもろにいりて 鑑みて ミモロに入りて |
| ときまつも みちおとろはは 時 待つも 道 衰はば |
| またいてて をこさんためや また出でて 熾さんためや」 |
| なんちまた かかみのとみは 「汝 また 鏡の臣は |
| かろからす かみおみやこに 軽からず 神を都に |
| ととむへし われもまもらん 留むべし 我も守らん |
| これなりと みよのみははこ これなり」と 礼の御衣箱
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| みをしてと なんちかすかよ 御ヲシテと 「汝 カスガよ |
| のこしもの たかにもちゆき 遺し物 タガに持ち行き |
| ささけよと みつからこれお 捧げよ」と 自ら これを |
| さつけます かすかはきみに 授けます カスガは君に |
| たてまつる かみのをしてと 奉る 神のヲシテと |
| さをしかの かむりとはもは 直御使の 冠と衣裳は
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| ここちりそ みゆきのみこし 菊散ぞ 神行の御輿 |
| まなゐにて あまてるかみは マナヰにて アマテル神は |
| うちつみや とよけはとみや 内つ宮 (籠神社本宮) トヨケは外宮(真名井神社) |
| かれかすか おくりてのちは 故 カスガ 送りて後は
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| つとめおり みかさやしろの 勤め 降り ミカサ社の |
| たまかえし くにをさまれは 魂返し 地 治まれば |
| かれもなし まつりのあやお 枯れも無し 祭の文を |
| みつそめて ひとつもちゆき 三つ 染めて 一つ 持ち行き |
| ひよみなす ふたゑにさつけ 日夜見なす フタヱに授け |
| みもすその さこくしろうち 御裳裾の サコクシロ内 |
| あらためて あまてるかみの 改めて "アマテル神の |
| うちつみや やもつかふかみ 内つ宮" 八百 仕ふ守 |
| はんへりて ひもろけささけ 侍りて ヒモロケ 捧げ |
| あにことふ ゐせのみちうく 天に応ふ 妹背の道 打く |
| かんとみの つかふかみらか 神臣の 仕ふ守等が |
| はへるゆえ うちはへところ 侍る故 "打侍所"
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| かすかかみ ふとのとことお カスガ守 太宣言を
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| つかさとるかな 司るかな |
| むよろとし へてこそつきる 六万年 経て 去年 尽きる |
| さくすすそ むかしかすかに さく鈴ぞ 昔 カスガに
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| みことのり ふそむのすすお 御言宣 「二十六の鈴を |
| われうゑて のちのふそゐも 我 植えて 後の二十五も |
| みことのり うけめくりうゆ 御言宣 受け 巡り植ゆ
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| みやのまえ きみおわさねは 宮の前 君 おわさねば |
| いかにせん ふたゑかいわく 如何にせん」 フタヱが曰く
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| かすかとの いなむみかさも 「カスガ殿 辞む 御畏も |
| いまゐせの つかふるかみの 今 妹背の 仕ふる守の |
| ゐますへし これことわりと 居ますべし」 これ 理と
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| くにめくる ものぬしふれて 地 巡る モノヌシ 告れて |
| もののへら かすかのかみお モノノベ等 カスガの守を |
| みちひかす もろかみいはふ 導かす 諸守 祝ふ
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| かとてして くにくにめくり 門出して 国々 巡り
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| まさかきの ふたゑみゑとゑ 真榊の 二方 三方 十方
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| かつてなく いよにいたれは 嘗て無く イヨに至れば |
| ことしろか やかたにいれて コトシロが 館に入れて |
| あるしとふ すすなえありや 主 問ふ 「鈴苗 有りや」 |
| かつてなし ておむなしくす 「嘗て無し 手を空しくす」 |
| ものぬしか をきなうゑんや モノヌシが 「翁 植えんや」 |
| かすかまた われはとみなり カスガ また 「我は臣なり |
| きみうゆる あまのまさかき 君 植ゆる 天の真榊 |
| いかにせん われはのとこと 如何にせん 我は宣言
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| のんすのみ またとふなんち 宣んすのみ」 また問ふ「汝
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| たおすつや ほろしていわく 治を棄つや」 ホロして曰く
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| ちはすてす うゆおおそれて 「治は棄てず 植ゆを恐れて」
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| またもとふ いふきかみかや またも問ふ 「イフキ守かや」
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| ときにはは たなこひめあり 時に母 タナコ姫 あり |
| こたえいふ むかしふたかみ 応え言ふ 「昔 二神 |
| ひのかみお きみつきはつく 日の神を 君 月は次ぐ |
| つくはとみ このことみなり 次ぐは臣 この子 臣なり |
| とみおもて またきみとせす 臣を以て まだ君とせず」 |
| ひのかみの つきゑてうゆる 「日の神の 嗣 得て 植ゆる |
| きみはいま わかきたけひと 君は今 若きタケヒト |
| おもわねは あめのむしはみ 思わねば (それを考えて汝が今 植え継いでおかねば) 陽陰の蝕み |
| はるるとき なえはゑなんや 晴るる時 苗 生え無んや」 (生えて無いじゃないか) |
| あるしとふ さくすすはたち 主 問ふ 「さく鈴 二十年 |
| のひいかん かれにうせたり 伸び 如何ん」 「過に失せたり |
| これもあめ ときにふたゑか これも陽陰」 時にフタヱが |
| こよみなは いかかなさんや 「暦名は 如何 為さんや」 |
| ときにひめ たらちをかみに 時に姫 タラチヲ神に |
| かりいわは すすきはよわひ 懸り言わば 「鈴木は齢 |
| はたとせの のひもこのきの 二十年の 伸びもこの木の |
| あのいのち かすかもよわい 天の命 カスガも齢 |
| なかけれは これなつくへし 長ければ これ 名付くべし」 |
| ときかすか ややえみいわく 時 カスガ やや笑み曰く |
| こよみなお あすすとせんや 「暦名を "天鈴" とせんや」 |
ときにひめ もろかみともに 時に姫 諸守 共に
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| むへなりと あすすにきわめ 「宣なり」と 天鈴に極め |
| ふそひほの きなゑのはるは 二十一穂の キナヱの春は |
| あめふたゑ あすすこよみと アメフタヱ "天鈴暦" と |
| なおかえて あつさにほりて 名を代えて 梓に彫りて |
| たてまつる あすすこよみお 奉る 天鈴暦を |
もろうけて このよのわさお 諸 受けて この世の業を
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| かんかみる こよみこれなり 鑑みる 暦 これなり
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| たなこひめ いふきとみやに タナコ姫 イフキト宮に |
| うむみこの ゑはいよつひこ 生む御子の 兄はイヨツヒコ |
| とさつひこ うさつひここれ トサツヒコ ウサツヒコ これ |
| をんともに ゆきてつくしの 御供に 行きてツクシの |
| うさにすむ ははもうさにて ウサに住む 母もウサにて |
かみとなる いつくしまみや 神となる イツクシマ宮
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| いとうかみ よきおしるなそ イトウ神 善きを知る名ぞ |
| おろちなる はちにみつから オロチなる 恥に自ら |
| さすらひて いとうおしれは 流離ひて イトウを知れば |
| おおなむち ひひめおめとる オオナムチ 一姫を娶る |
| このしまつ みつひめまつる 子のシマツ 三姫 祭る |
| そとかはま いとうやすかた 外ヶ浜 イトウヤスカタ |
| かみのみけ はむうとうあり 神の御供 食むウトウあり |
| こかしらの おろちかはめは 九頭の オロチが食めば |
| しまつうし ははきりふれは シマツウシ 蛇 斬り伏れば |
| にけいたり こしのほらあな 逃げ出たり 越の洞穴 |
| ほりぬけて しなのにてれは 掘り抜けて シナノに出れば |
| これおつく いせのとかくし これを告ぐ イセのトガクシ
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| はせかえり なんちはおそる 馳せ帰り 「汝は恐る
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| これいかん こたえてむかし これ 如何ん」 答えて「昔 |
| ふたおろち ひめにうまれて ふたオロチ 姫に生まれて |
| きみめせは もちはみこうみ 君 召せば モチは御子 生み |
| すけとなる はやはひめうみ スケとなる ハヤは姫 生み |
| うちつほね うちせおりつか 内局 内 セオリツが |
| みきさきに なるおもちこか 御后に なるをモチコが |
| ころさんと ねためははやは 殺さんと 妬めばハヤは |
| きみおしゐ おときみこえと 君を退い 弟君 媚えど |
| あらはれて ともにさすらふ 露れて 共に流離ふ |
| あかつちか めおおときみに アカツチが 姫を弟君に |
| ちなむおは はやかおろちに 因むをば ハヤがオロチに
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| かみころす おとあしなつか 噛み殺す 弟 アシナヅが |
| めおこゑは ななひめまては 姫を乞えば 七姫までは |
| かみくらふ ときにそさのを 噛み食らふ 時にソサノヲ |
| これおきり みおやすかたと これを斬り 身をヤスカタと |
| まつるゆえ またやますみの 祭る故 またヤマスミの |
| めとうまれ いもとおねたむ 姫と生まれ 妹を妬む |
| つみのとり またもちおろち 罪の鳥 またモチオロチ |
| せおりつお かまんかまんと セオリツを 噛まん噛まんと |
| もゐそよほ ゑそしらたつの 百五十万年 蝦夷白竜の |
| たけにまつ いまかみとなる 岳に待つ 今 神となる |
| むなしさよ とかくしいわく 虚しさよ」 トカクシ 曰く
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| なんちいま ひみのほのほお 「汝 今 日三の炎を |
| たつへしそ わかみけはみて 絶つべしぞ 我が食 食みて |
| したにおれ さかみおもれは 下に居れ 清身を守れば |
| つみきえて またひとなると 罪 消えて また人 成る」と |
| をおきれは よろのをたうの 緒を切れば 万の緒絶の |
| やまそはこさき 山ぞ ハコサキ |
| このさきに たけにうまるる この先に 健に生まるる
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| たけこひめ たかにもうてて タケコ姫 タガに詣でて |
| ものぬしか たちにおわれは モノヌシが 館に終われば |
| すすきしま おもむろおさめ ススキ島 (現・竹生島) 骸 納め |
| たけふかみ むかしさすらい 健生神 昔 流離い
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| ことおひく ときにあられの 琴を弾く 時に霰の
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| すすきうつ ことにひひきて 芒 打つ 異に響きて
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| たえなれは このはおうつし 妙なれば この映を写し |
| ことつくる なもいすきうち 琴 作る 名もイスキ打ち
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| しまうみも なはいすきなり 島海も 名はイスキなり |
| たきこひめ かくやまつみの タキコ姫 カクヤマツミの |
| つまとなり かこやまうみて 妻となり カコヤマ 生みて |
| さかむなる ゑのしまかみと サカム (相模)なる ヱノシマ神と |
| なりにける 成りにける |
| あすすみそみほ 天鈴三十三年 |
| かすかかみ ももゐそむよろ カスガ守 百五十六万 |
| ふそゐなり ふたゑにいわく 二十五なり フタヱに曰く |
| わかよはひ きわまるゆえに 「我が齢 極まる故に |
| かんおちお なんちにさつく 神翁を 汝に授く」 |
| つとめとて みかさにかえり 勤めとて ミカサに帰り
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| たらまつり なんちおしくも タラ 祭り 「汝 オシクモ |
| しかときけ むかしつかえて 確と聞け 昔 仕えて |
| みかかみお たまえはわれら 御鏡を 賜えば 我ら |
| たのとみそ わかこらやわせ 左の臣ぞ 我が子等 和せ |
| たとふれは はるはぬるては 例ふれば 春はヌルテ葉 |
| なつあおく もみちはつよく 夏 青く もみぢは強く |
| ふゆはおつ たとひおちても 冬 葉 落つ 例ひ落ちても |
| なうらめそ かけのまめなせ な恨めそ 陰の忠 なせ
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| なうらめそ かけのまめなせ な恨めそ 陰の忠 なせ |
| このめてる ゆえはあすかお この芽 出る」 「故はアスカを |
| おちたとき まめおわすれす 落ちた時 忠を忘れず |
| このゆえに みまこにめされ この故に 御孫に召され |
| まめなせは ついにかかみの 忠 なせば 遂に鏡の |
| とみとなる またものぬしは 臣となる」 またモノヌシは |
| みきのとみ はつよきあきの 右の臣 葉 強き 秋の |
| ゆみつるき かくのことしと 弓・剣 かくの如し」と
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| さけすすむ そのさかつきお 酒 進む その逆坏 (返杯)を |
| こえはいな こからさつけぬ 請えば「否 子から授けぬ」
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| ときにまた かかみのとみお 時にまた 「鏡の臣を |
| うやまうか のこるのりそと 敬うが 遺る法ぞ」と
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| かみとなる きさらきそひか 神となる ニ月十一日 |
| おしくもは よそやもにいり オシクモは 四十八 喪に入り
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| やましろの おしほにおさむ ヤマシロの オシホに納む |
| ひかしむき これひめかみの 東向き これ ヒメ上の |
| まかるとき きはやましろに 罷る時 キはヤマシロに |
| いますゆえ いきすのみやの 居ます故 イキスの宮の |
| にしむきそ もろたみしたひ 西向きぞ 諸民 慕ひ |
| もにいるは あめものことし 喪に入るは 天喪の如し |
| さるたひこ みそきにあわの サルタヒコ "水濯ぎに泡"の |
| むなさわき ふとまにみれは 胸騒ぎ フトマニ 見れば
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| ゐむのみは かかみゑゑなる 五六の味は 『鏡 熟なる
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| なかひとり うれひありとて 中 一人 憂い有り とて |
| これまつり うけぬうれいと これ 祭 受けぬ憂い』と |
| おとろきて うちにいたれは 驚きて ウチに至れば
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| みかさやま なおはせのほる ミカサ山 なお馳せ上る
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| かすかとの はやかりおさめ カスガ殿 早や仮納め |
| もなかゆえ ともにもにいり 喪中ゆえ 共に喪に入り |
| みこしなし あすひらおかに 神輿 成し 翌日 ヒラオカ(枚岡) に |
| おくるとき さるたかこえは 送る時 サルタが請えば |
| ゆるされて みこしあくれは 許されて 神輿 開くれば
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| さるたひこ われつねにこふ サルタヒコ 「我 常に請ふ |
| たまかえし おゐゑとふたゑ 魂返し オヰヱとフタヱ
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| ひふみあり いまわれひとり 天文 あり 今 我 一人
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| うけさると ちちにそくやむ 受けざる」と 散々にぞ悔やむ
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| ときにかみ めおあきいわく 時に神 眼を開き 曰く |
| なんちよく わすれすきたる 「汝 よく 忘れず来る |
| みもすそよ こふはこれそと 御裳裾よ 請ふはこれぞ」と |
| さつけます さるたうけとり 授けます サルタ 受け取り |
| とわんとす はやめおとちて 問わんとす 早や眼を閉じて |
| こたえなし 応え無し |
| みゆきことなり 神行事(葬儀) 成り |
| そののちに みもすそとえは その後に 御裳裾 問えば
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| さるたひこ むかしはたれお サルタヒコ 「昔 ハタレを |
| やふらんと みそきなすとき 破らんと 禊なす時 |
| かみのもの いわにかかりて 神の裳の 岩に懸かりて |
| ひたひけは たきおちくたる ひた引けば 滝 落ち下る |
| さくなたり あめにいのれは サクナダリ 天に祈れば |
| くすなかれ はみあしおかむ 屑 (裳裾の屑)流れ 蛇 足を噛む |
| おいつめて とまるわらひて 追い詰めて 留まる蕨で |
| くくりすつ もすそのくすに 括り棄つ 裳裾の屑に |
| やふるゆえ すすくすもちい 破る故 末々葛 用い |
| これおたす しむみちやふる これを治す シムミチ 破る |
| うつわゑる みなみそきして 器 得る 穢禊[水禊]して |
| うつわゑて むみちおやふり 器 得て 六ミチを破り |
| をさむたみ みなみもすその 治む民 皆 御裳裾の |
| なかれなり 流れなり」 |
| さるたあさかに サルタ アサカに |
| すなとりの ひらこにかまれ 漁の 平子に噛まれ |
| おほるるお きみうすめして 溺るるを 君 ウスメして |
| そことくに つふたつあはの 退こ解くに 粒立つ粟の |
| さくとこに ひきあけさしむ 簀床に 引き上げさしむ |
| わらにたす はひらおぬきて 藁に養す 肺臓を温きて |
| なまこなす 鈍 熟す |
| さきにかくやま 先にカクヤマニギハヤヒの臣の) |
| なかすねは みをやすへらき ナガスネは 御祖皇
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| みこなきお おしくもいのる 御子 無きを オシクモ 祈る |
| そのふみお こえとさつけす その文 (世嗣文)を 乞えど授けず |
| まかるのち あまのたねこは 罷る後 アマノタネコは |
| このふみお みかさにこめて この文を ミカサに籠めて |
| きみのとも なかすねひこは 君の供 ナガスネヒコは |
| そのくらお ひそかにあけて その蔵を 密かに開けて |
| うつしとる くらとみつけて 写し盗る 蔵人 見つけて |
| これおつく たねこおとろき これを告ぐ タネコ 驚き |
| きみにつく さをしかやれは 君に告ぐ 直御使 遣れば |
| みここたえ くらとかわさは 御子 (ニギハヤヒ) 答え 「蔵人が業は(蔵人の言う所の業は) |
| われしらす これにあらけて 我 知らず」 これに粗けて
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| ことしろは いよにととまる コトシロは イヨに留まる |
| そのつまは いせにもふてて その妻は イセに詣でて |
| さるたひこ たたらなすおは サルタヒコ 崇 為すをば
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| みにいたり そこてひめうむ 身に至り そこで姫 生む |
| そのつまに とりあけさせて その妻に 取り上げさせて |
| おくりゆく ことしろえめは <伊予に>送り行く コトシロ 笑めば |
| さるたひこ たたゆるひめの サルタヒコ 称ゆる姫の |
なはたたら いすすひめなり 名はタタラ イスズ姫なり
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| なかすねか われおたつれは ナガスネが 我を立つれば |
| いちさわく かれにはらみの 市 騒ぐ 故にハラミの |
| みこふれて ほつまひたかみ 御子 告れて ホツマ・ヒタカミ |
| かてふねお のほさぬゆえに 糧船を 上さぬ故に |
| たかのみや つくしのみやに タガの宮 ツクシの宮に |
| ゆきゐます おおものぬしは 行き居ます オオモノヌシは |
| たかとのに ねのくにをさめ タガ殿に 根の国 治め |
| おおたおは ひうかかんとの オオタをば 日向代殿 |
| そえものと なしてむすめの 副モノと なして娘の |
| みらひめお めとりてうむこ ミラ姫を 娶りて生む子
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| たたひこか あたつくしねは タタヒコが アタツクシネは |
| おさななそ ちちのつみはも 幼名ぞ 父のツミハも |
| かみとなる あすすゐそとし 神となる 天鈴五十年 |
| かんなつき やそよよろみち 十月 八十四万三千 |
| よそやなり ことしわにひこ 四十八なり 今年 ワニヒコ |
| もものやつ いもといすすは 百の八つ 妹 イスズは |
| とおゐつつ ともにもにいり 十五つ 共に喪に入り |
| よそやのち あはのあかたに 四十八後 阿波の県に |
| おさむのち みつからしるし 納む後 自ら記し |
| このふみお やしろにおくは この文を 社 (琴平宮)に置くは |
| ゐつこのためか 何時のためか |
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