ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)17



 (最新見直し2009.3.7日)

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【ホツマツタヱ2、ワのヒマキ(地の巻)17、神鏡八咫(かんかがみやた)の名のアヤ】
かんかかみやたのなのあや      神鏡ヤタの名の文
あめつちも うちともきよく なるときに  天地も 内外も清く 平る時に
をうちにはへる とみたみも   大内に侍る 臣・民も
やたのかかみお おかむとき   ヤタの鏡を 拝む時
あまのこやねか つつしみて    アマノコヤネが 謹みて 
やたとなつくる ゆえおこふ         "ヤタ" と名付くる 故を請ふ
ときにあまてる みことのり            時に天地照る 御言宣
やたはやたみの もとのたけ 「ヤタは八民の 元の丈 
いにしえつくる まはかりは         古(いにしえ) 作る 間計りは
やそよろひとの なれたけお          八十万人の 均れ丈を
あつめはかりて ひとつほお          集め計りて 一坪を      
いまのひとの ものさしそ     今の一間の 物差ぞ」 
このまはかりお きたわけ         「この間計りを 八段分け
これにひつきの ふたまし         これに日・月の 二尺 増し
のひとからの たかはかり          万の人柄の 高計り」  
つたきり  となつく たみはやたなり     「尺を十断切り 寸と名付く」 「民は八尺なり」  
たかはかり かせはにみつ よつにわけ    「高計り 火・風・埴・水 四つに分け
うつほのひとつ つきあわせ        空の一つ 継ぎ合せ
あまのめくりの まかりさし            天の回りの 環差」
これてひとみお  いたかと               「これで人身を 抱かんと
まろめてわたり ふたたる           丸めて径り 二尺垂る   
かかみはみやの みはしらに       鏡は宮の 御柱に   
かみおまねくの やたかかみ        神を招くの ヤタカカミ」  
いまわたりたの まるかかみ     「いま径尺の 円鏡
あててやたみの こころゐる           当てて八民の 心入る
やたのかかみの による           ヤタのカカミの 名に因る名」  
われきくいにし かみのやは             「我 聞く往にし 神の屋は
むのたみめより むろやたつ          ムのタミメより ムロ屋建つ
たみをしゑて やねおなす       民に教えて 屋根を成す
またやのたみめ やしろなる        またヤ のタミメ 社成る
いまみやとのに たみおたす  やつはやかたそ いま宮殿に 民を治す 治つは館ぞ」
たのおして みひかりまるの     「タのオシテ 三光円の
うちにゐる たりたすくのり     内に入る 足り助く法
あめとちち うえしたかえす     天と父 上下反す
らのおして つちとははのり     ラのオシテ 地と母法」
をやかこお はらめはたる     「親が子を 孕めば乳垂る
ちちははは けにたらちねよ     父・母は 実に垂乳根よ
たもをしも なきのたらよ     タもヲシも 乳無きの親よ」
かんかみて たすくるたみは このことく    「鑑みて 助くる民は 子の如く
やたはををやけ いにしかみ  ヤタは公(おおやけ) 往にし神 
つくりさつくる とほこあり    作り授くる 経・矛あり
はととのふる  おしてなり   経は調ふる オシテなり
ふたかみうけて をやとなり        二神 受けて 親となり 
たみおわかと そたつるに         民を我が子と 育つるに 
あつくをしえて ひととなす         篤く教えて 人と成す 
をしえてもなお  さからはは うちほころはせ 教えても尚 逆らはば 討ち綻ばせ」
つみとかの たたしもとほき あめとつち     「罪・咎の 直しも遠き 天と地
ととかぬことお  おもふなり   届かぬことを 思ふなり」
とみひめもす うまなくて        「臣等 ひめもす 倦まなくて
をしゑおつねの わさとなせ         教えを常の 業となせ 
とみたみまこ へたてなく         臣・民子・孫 隔てなく 
ゐつくめくまん おもひなり         甚(いつ)く恵まん 思ひなり」 
をしゑものは とみなら        「教えぬ者は 臣ならず
をしゑうけぬは たみならす         教え受けぬは 民ならず」
つねにおもえよ あまのりお         「常に思えよ 天法を 
おをさめ たかやして          得て'身を治め 耕して'
そろおうゑまき くさきりて          ソロを植え蒔き 草切りて
かりおさむの たみはまこ          刈り納む身の 民は孫  
たくみあきとも ひこやさこ         工・商人も 曽孫・玄孫    
ものしるとても うくめかて      物知るとても 蠢かで 
のみちひきに ゐらさらおや          経の導きに 入らざらんをや」(反語)
われみるに をさまるみよは      「我見るに 治まる世は 
のきこゑ ひとのこころは およそこし   名の聞こえ 人の心端 およそ肥し
あらはにつとめ うらやすむ       表に努め 裏安む」
なかにひとは うらなくて   「中に一人は うらなくて 
あめしるききの はなもも        天領る木々の 花も実も
わかのみちと しらさら          我が身の道と 知らざらめ 
おかしかくすも  あめかしる       犯し隠すも 天が知る」 
うつほはあまの こころはの       「空(うつほ)は天の 心端の  
つねにめくれと みゑなくて         常に巡れど 見えなくて
みつのめくりお みることく うつほはみゆる   水の巡りを 見る如く 空は見ゆる」
うおのめと かわるひとの うらかかみ    「魚の目と 代わる人目の 裏鏡
ひたりにもては  みきにみゑ           左に持てば 右に見え  
ひたりえやれは  みきにゆく       左へ遣れば 右に行く
むかふえやれは まえによる           向ふへ遣れば 前に寄る 
みなひるかえる このかかみ なんのためそや 皆翻る この鏡 何の為ぞや」
まさにきけ もともとあけの     「正に聞け 元々明の
みをやかみ そはのとほかみ ゑひための      御祖(みおや)神 側のトホカミ ヱヒタメの
やもとのかみに まもらしむ  八元の神に 守らしむ  
ひとのねこえは あなみかみ  人の根隅は 天並神    
みそふのかみの みめかたち       三十二の神の 見目・形  
そむよろやちの ものおて         十六万八千の モノをして
ひとのたましゐ よろこは         人の魂・魄 喜ばす」
ときもとむる  うまれつき         「時に求むる(備わる) 生れ付き
そむよろやちに しなかわる   十六万八千に  品替る」    
あおひとくさの ことことく       「青人種の 悉く     
あめのみをやの たまものと まもらぬはなし   アメノミヲヤの 賜物と 守らぬは無し」 
ふたかみの とほこにをさむ としふれは      「二神の 経・矛に治む 年経れば
にふなれときの たみあるも    鈍・均・鋭の 民現るも  
たとえはかすの うつわもの         例えば数の 器物
くつおすて にふときお            屑を捨てなで 鈍・鋭を 
ならしもちゐん あめのこころぞ          均し用いん 天の心ぞ」
われみるに よしわろめて たのしみて     「我 見るに 善し悪ろ愛でつ 楽しみて
ひとなかこも ひとふた 人のナカゴも(身の鏡) 人二人
ややしるみちは ますかかみ     やや知る道は マス鏡」   
あめのむくひは  ぬすめるも        「天の報ひは 盗めるも  
そしるもうつも  にかえる       謗るも打つも 身に返る
ひとおうてとも  そのときは         人を打てども その時は
いたきむくひも あらされと          痛き報ひも あらざれど   
のちのやまふは あまかつち       後の病ふは 天が槌」 
ぬすみもひとか しらされは        「盗みも他人が 知らざれば    
たからうるとそ おもえとも     宝得るとぞ 思えども 
ひとたひかくし ふたぬすみ         一度 隠し 二盗み  
たひそこなひ あらためす         三度損なひ 改めず    
あめつちひとの みるところ       天・地・人の 見る所」
あめのみつけは ひとにつく            「天の見付は 人に告ぐ
つみあらはれて ほろふとき            罪露れて 滅ぶ時  
なすことなくて かなしきは         為すこと無くて 悲しきは 
よそはよろこふ しむのはち くやめとかえ 他所は喜ぶ シムの恥 悔めど返ぬ」 
おもたは しかときくへら あらたけの 「子を持たば 確と聞くべら 荒猛の
まつはねしけて わたかまる    松はねじけて わだかまる
ひとのわかはも わかままに             人の若葉も 我が儘に 
みちにもとりて わたかまる         道に悖りて わだかまる」   
ひともたききに きることく         「人も焚木(たきぎ)に 切る如く
おしましむの ゐたみかな          惜しまで シムの(惜しまず切れば) 痛みかな」 
おひたすのり くせまつお        「子を養す法 曲松を
ひきうゑあらこ つちかえは           引き植え(間引き) 新木 培えば 
なおとなるそ をやこころ          直木となるぞ" 親心
こまこまあつき とのをしゑ           細々篤き 調の教え」   
こはをさのねそ おさなこに     「子は長の根ぞ 幼子に
あらこをしゑて つちかえは          新木 教えて 培えば   
なおきをさとそ なるこころ  直き長とぞ なる心」   
めくみおしらは こたからの       「恵を知らば 木宝の   
むねうつはりと なることく        棟・梁と なる如く
ひとのすまゐの うえにあり          人の住居の 上にあり」
あらたけこころ こにもとめ         「荒猛心 子に求め  
ききすきねちけ よこしまの  はたれとなるそ 利き過ぎねぢけ 横しまの ハタレとなるぞ」
ますひと おさなのときは     「マスヒトら 幼の時は
ねちけのめ はやあらためよ     ねぢけの芽 早や改めよ」
すてにまえ のりおあやまる     「既に前 法を誤る
ますひとの ほめすきねちけ     マスヒトの 褒め過ぎねぢけ
よこしまか たておもちけて     横しまが 縦(経)を捩けて
とこやみの なんたやわして ややしつむ    床闇の 斜和して やや統つむ」 
これみくさの うつわのり       「これも三種の 器法
あらいかんそ  ゑさらんや          あらで如何んぞ(無かったら如何にしようとも) 得ざらんや」(得られなかったろうよ) 
かねておもえは ますかかみ       「兼ねて思えば マス鏡  
あおひとくさも すくとなる        青人草も 直ぐとなる 
ひとおけらは かきりなし        人に於けらば 限り無し 
なかくつちかふ をしゑなすへき 長く培ふ 教えなすべき」
をやこころ とけみほつめ こもりたら  親心 解けぬミホツ姫 コモリ親 
そのにもとむ あらたけの         「その子に求む 荒猛の
こころもかなと こひけれは           心 もがな」と 請ひければ
かみつけに あらたけは    神の御告げに 「荒猛は
かせはけしくて  にはかふり         風激しくて 俄降り   
まつふしこふと わたかまり         松節・瘤と わだかまり
ちよおふるとも  ましなら           千齢を経るとも 増ならず」
をやのこころも  としはけし       「親の心も 鋭し激し
あえしのはて にはかかせ          敢忍ばずて(我慢できずに) 俄風」<を吹かしてしまう>
おろかにくらく  にふきは           「愚かに暗く 鈍き子は   
そのあらかせに ふきうたれ      その荒風に 吹き打たれ 
いたみしのへは なおから        痛み忍べば 直からず」 
むちおのかるる はやききお         「鞭を逃るる 早利きを
ほめよろこへは すきねちけ         褒め喜べば 過ぎねぢけ     
はたれとなるそ あやまる   ハタレとなるぞ 誤るな
をやつつしめよ くらきこも          親謹めよ 暗き子も  
こまかにをしゑ  おつみて        細かに教え 日を積みて
すこしはとふる  つきおて        少しは通る 月を経て     
あつくをしゑは にふさるる     篤く教えば 鈍去るる
としとしまなふ  あけほのの わさもはやきそ 年々学ぶ 曙の 業も早きぞ」(習得)
はつよりも よからわさお かえとも    「初よりも 良からで業を 換えずとも
ももちをしゑて おほゑす         百千教えて 覚えずば     
しつむるつゑに また教ゆ     統つむる杖に またをしゆ
ゑゑこはたのめ をしゑとの          ええ子は頼め 教人の 
てもとまつの しもとつゑ         手元も松の 苔杖  
おゑるままにて つちかえは          生えるままにて 培えば 
とせなおる きさしお          十年に直る 萌しを得 
みそとせややに のひさかゑ         三十年 弥々に 伸び栄え
ももつくりき みものはり ゐもはむなきそ  百の旁木 三百の梁 五百は棟木ぞ」  
ひとのりも そとせほほなる みそのはり     「人法も 十年ほぼ均る 三十の梁 
ゐそはむなきの いさおしも    五十は棟木の 功も
あつきめくみの ゆるのりお            篤き恵みの 緩法を  
かならすうむ はやるなよ         必ず倦むな 早るなよ」    
はやきはたれに おもむかて     「早きハタレに 赴かで
やたのかかみの あやきけは          ヤタのカガミの 綾聞けば  
よこかおさるそ  わかこころ       汚曲を避るぞ  我が心  
いれてゐやすく あめかまもるそ         入れて気安く  天が守るぞ」
たちからを すすみもふさく     タチカラヲ 進み申さく
ぬすひとの みつにしるる つちいかん    「盗人の 三つ目に知るる 槌如何ん」
かみはやわして みことのり         神は和して 御言宣
しはしこころお しつめまて           「しばし心を 鎮め待て
われひとふりお つねみるに          我人振りを 常見るに
ふつくことなる  くにかみの        悉く異る  国神の 
いきふくかせお うけうまれ          勢吹く風を 受け生まれ
いきすとなれは ならはしの          活きすとなれば 慣わしの
ことはもくにお  へたつれは         言葉も国を 隔つれば 
かはれとよその おさなこも         代われど他所の 幼子も    
なしめはそこの ふりとなる       馴染めばそこの 振りとなる」   
うつほにすめと そらとは     「空に住めど 空飛ばず
はにふみおれは こたえしる         埴踏み居れば 応え領る      
かせはにかみの まもるゆえ        風・埴神の 守る故 
みるきくたひに よしあしも          見る聞く度に 善し悪しも
ひめもすあめに  つけあれは        ひめもす天に 告げあれば
かくしぬすむも にそふる         隠し盗むも 身に添ふる
かせよりあめに つくるなり         風より天に 告ぐるなり」
ふたのぬすみは  せくくまり       「二の盗みは 跼り  
ぬきあしなすも つちのかみ           抜き足なすも 土の神  
めくみによりて またつけす       恵みによりて まだ告げず」  
たひそこなふ おのかむね       「三度 損ふ 己が胸   
さわきあるより  ことふるえ       騒ぎあるより 言震え   
みめにあらはれ そのぬしは        見目に表れ その主は 
かれにとひつめ ここさとし  故に問ひ詰め ここ諭し  
またうらとえは ついかたる         また裏問えば つい語る」
よそのうたえも あつかれと 「余所の訴えも (天地は第三者から告発も) 預かれど
みつしるつけの ふたたひも          三つ知る告げの (風・埴神・人の告げ) 二度も 
あめのみたねと きみのつけ          天の御種と(陽陰上祖の末だからと) 君の告げ
まちゆるせとも しなにより         待ち許せども 品により
あめよりきみに つけあるそ           天より君に 告げあるぞ
まさにはつへし あめつちか        正に恥づべし 天地が
わるさと さかしこそすれ           悪さ なせそと 逆為こそすれ」
はたれかみ はるなすすみて ををんつけ     ハタレ頭 ハルナ進みて 大御告げ
そらかみのれと すめらかみ   「空神宣れど 皇守
つけおらは おやおやや           告げなで居らば 親々や  
あらこききてん おささすり 新子利きてん(利口になるに違いない) 長擦り(長を軽んじ) 
あらさねたける  これうんつ  新実猛る (新子は増長する) これ倦んつ(これは長を倦ます) 
あなとるすり  ねしけます     侮るスリ等 ねじけ増す
さそあしなんと はにしら         『さそ足何ど(擦り足からどうやって) 埴知らん』 (埴神が知ろうかと)
いやすりたける これふんた        弥スリ猛る(いよいよ曲者等は増長する) これ踏んだ (これを踏まえて)     
しゐはふすりも  おたけんは   下這ふスリも(下っ端)  お猛んば (虚勢を張るだろうから)  
つらもかたるも わけらんや       面も語るも(容疑者の外見と言葉から) 分けらんや (白黒を判別できようか) 
すへかみそらに しらせは          皇守空に 知らせぬば
あらこすりなる  これみうん        新子スリなる これ熟うん (これらが成長した) 
さそききてん おのか         サソ等 利きてん (賢くなるだろうと) 己が侍等
なんますこちに わさつけて          七十万九千に 技付けて  
そらつかまんと  みちひねり        空 (天下)掴まんと 道捻り      
たひたたかひ なしたれと     六度戦ひ 為したれど   
まさくることは  いかならん      拙さくることは 如何ならん」(何故なんでしょう)   
そのときかみは にこゑみて               その時神は にこ笑みて   
またはなとるな たたこころ      「またハナトルナ  ただ心  
しつめきけよ おのとき         静めて聞けよ 己が鋭  
さかりあさむく むくひあり ゆえおきか 逆り欺く 報ひあり  故を聞かせん」
われみるに ひとのみやひは  なさけゑた   「我見るに 人のミヤビは 情け枝
あめよりさつく  たまとしゐ        天より授く 魂と魄
むすふゐのちの たまなかこ うむちはきもそ      結ぶ命の 魂中心 ウムチは肝ぞ」
しゐのは むらとこころは     「魄の根は ムラト (腎臓) ・心埴(心臓)
ふくしゆふ よくらよこしや     フクシ(肺)・ユフ(肝臓)  ヨクラ (膵臓?)・ヨコシ (脾臓)や」
ねのむくら わたるみやひか  ものおしる   「根の六臓 渡るミヤビが ものを知る 
なさけなかこに かよえると      情けナカゴ(魂中心)に 通えると      
たとえはくせと まいなひて    例えば 曲人 (贈賄商人) 賄ひて  
さかゐまさんお とみもほし           栄い増さんを 臣も欲し(収賄役人)」 
とりひきまして  よろこへは       「取引増して 喜べば 
へりにくむたみ  またつよく         減り憎む民 (取引減少を憎む別の商人が) また強く
ねかえはいかる とものおみ          願えば怒る 朋の臣
せまるおゑらみ わけかえす           迫るを選み(収賄した臣を脅迫して)  分け返す (分け前を回らす)」
めくみよろこふ  まけにくむ        「恵み喜ぶ 負け憎む(脅迫された臣)」
きみめすおそれ たたされて かるるかなしさ 「君召す畏れ 直されて 枯るる哀しさ」   
もろこえと きみのいかりに またゆり 「諸請えど  君の怒りに まだ許りず
かなしきのちの いさおしと     悲しき "後の 功" と 
もろかもらえは  ゆるさるる         諸が守らえば(その臣を預かれば) 許さるる」
おそれはまとひ  あらためて まめなることし 「畏れば 惑ひ 改めて 忠なる如し」
まとえるも みやひなかこに つけおけは    「惑えるも ミヤビナカゴに 告げ置けば  
ひとうつときは いたみしる      人打つ時は 痛み知る」  
そしれはうらみ  うつわもの ぬすまはおしむ 「謗れば恨み」(人を謗ればその恨みを知り) 器物 盗まば惜しむ」
(盗まれる悔しさを知る)
そこなはは しむのいたみも しるなかこ    「損なわば (病めば) シムの痛みも(親族の心痛) 知るナカゴ」 
こころはあしき わさなせは       「心端悪しき 業なせば   
みやひなかこに つくあわれ        ミヤビナカゴに 告ぐ哀れ」
ひとかひとうつ  ころすおも     「人が人打つ 殺すをも
みれのそかん おもひあり          見れば除かん 思ひあり
ころふもおこす  あわれゑた         転ぶも起す 哀れ枝」  
ましてわかは みやひより        「まして我が身は ミヤビより 
むねにとほれは あやしなく        胸に通れば 怪し無く     
おをさむれと こころはは    身を治むれど 心端は  
おこりおきけは ほしにしむ         奢りを聞けば 欲しに染む」
あちもいろめも  よこしまに       「味も色目も 横しまに   
しゐにあやかり みおからす       魄に肖り 身を枯らす」
ほしもそそけは あちなおり いせのみちなる  「欲しも濯げば  味直り  妹背の道成る」
いさむとも ぬすむこころは みやひより     「勇むとも 盗む心端 ミヤビより 
ゐくらつけて やすからす   五臓に告げて 安からず 
みめことはに せくくまり    見目に言葉に 跼り
ぬきあしこたふ はにこころ 抜き足応ふ 埴心(埴神は人の心を)
よろますしれと みやひから   万・十万知れど ミヤビから」(結局それは人の ミヤビから得る)
ときすきなる  はたれとも  「鋭 過ぎて成る ハタレ共 
それこころみに わさおなせ          それ試みに 悪さを為せ
われはやのそく  みやひあり        我早や除く ミヤビあり」 
これまつかやの  にへなるそ      「これ 松・榧の 膠なるぞ
みやひなけれは もかるる          ミヤビなければ 身も枯るる
かれていろほし  なんのためそや        枯れて色・欲  何の為ぞや」
つつしみて あまのこやねか もともりお    謹みて アマノコヤネが 元守を
こへはまたとよ みことのり    請えばまた豊 御言宣 
ひとはあめつち かたとれり           「人は天地  形取れり  
そらはたかまの はらのうち        空はタカマの ハラの内  
はなにしるも つきほし        目鼻に散るも 日・月・星」
ゐわたむくらも  くにのみち          「五腑六臓も 国の道 
なかこはきみそ きもはとみ  中臓は君ぞ 肝は臣 
よこしはたみよ  ふくしかき         脾は民よ 肺垣  
むらとはならす わたそえて          腎は平らす 腑副手」   
みやひめつけの わるさつけ     「ミヤビ目付の 悪さ告げ
ふくしかまえの あつさむも          肺構えの(肺は垣として働き) 暑寒も  (暑寒に対しては)   
ころもかゆれと ほしにしむ       衣替ゆれど 欲しに染む
ときかまわす あまきには         時は構わず (時節に関わりなく) 甘きには
よこしむさほる こころさし          脾貪る(脾=民は無性に欲しがる) こころざし」 
むらといきお めくらも       「腎の息を 巡らすも
いろにおほれて らみからす  これみのかかみ 色に溺れて 霊実枯らす これ身の鏡」
くもりさひ うはわるなかこ みかかんと      「曇り錆び 奪わるナカゴ 磨かんと
やたのかかみに むかわて    ヤタの鏡に 向かわせて
みかくうつわは もとのもり         磨く器は 元の守」  
なかこのかたち かかみそよ        「ナカゴの形 鏡ぞよ   
ひととても ぬすむよ        人見ぬとても  盗むなよ  
およそのひとは しらとも みなあらはるる       およその人は 知らねども  穢現るる
あめはしる はにこたふ              「天は気に知る 埴応ふ 
ひとはつけしる このみつに          人は告げ知る この三つに 
つけあらはれて  ををやけの       告げ露れて 公の
つみまぬかるる  ところなし           罪免かるる 所なし」 
つねにおそれよ  のめくり  「常に畏れよ 日の回り
ひるはひとかも  あきらかて    昼は人光も 明らかで 
とにこる  むしはみも        夜は暗と濁る(交じる) 蝕みも 
あめのこころに  みるはかみ  ひとのにしる 天の心に 見るは神 人の身に統る」(統合する) 
はにとしはかみ  このあちお        埴と地上守 この味を 
このみつお あわすかかみの         「この三つを 合わす鏡の
やはやしろ  たはたみおたす     "ヤ" は社 "タ" は民を治す」
そのきみの よろのみはたの     「その君の 万の御機の
まつりこと をさむやすみの     政事 治む八隅の
たみはやた やたみあまねく てらさんと    民は八尺 八民普く 照らさんと
やたのかかみと なつくなり         ヤタの鏡と 名付くなり」
なおみさのりの あちはひお        尚 みさ法の 味わひを 
ふかくまなひて  ここしるへし         深く学びて  ここに知るべし」
ときゑむ はるなはたれ     時に笑む ハルナ 六ハタレ
さきつみ ゆりてもとけ おのむね    先の罪 許りても解けぬ 己が胸 
いまややわるる こりたまの    今 やや割るる 濁り魂の
をとろそそきて のちお    汚泥 濯ぎて 後の央を
おくあらたけ よるひとも      置く荒猛に 寄る人も
をとろそそかん  ちかひなす またたちからを       汚泥 濯がん 誓いなす
またたちからを たにて     またタチカラヲ 谷を出て
たまゆらきけは みつしれ     たまゆら聞けば 密知れり
たとひいそらも たついぬも    例ひイソラも 竜・狗も
ひしくここちて はんへり    拉ぐ心地で 侍べりき」 
こもりたうたお かんかえて        コモリ 治歌を  考えて 
ふくしやまひ  たしやすし            『肺の病 治し易し
なさけあちの  すきやむも         情と味の 過ぎ病むも
いらよ はやいやせ  根に入らぬ間よ 早や癒せ 
ひとわさこれ  いろほしも        人業もこれ 色・欲も
みちもてなせは  あやまた        道もて為せば 誤たず   
よこよらやむ ほしきおも ゐゑわさなせよ   横 寄らば病む 欲しきをも 斎業 なせよ
とほしくと ぬすまかるる     乏しくと(とも) 盗まば枯るる』
とみつねに ひといきすお かんかえは    「臣常に  人の息為を 考えば
たますふくし いろむらと    騙すは肺 色腎
ぬすめはきもゑ  そこなえは    盗めば肝へ 損なえば 
おとろくなかこ  みめしる   驚くナカゴ 見目に知る
ことはいきすの みつしれは         言葉・息為の 密 知れば
つたえみちひき  そろこやし        伝え導き ソロ肥やし
たみにきはさん ちかひのみ         民賑わさん 誓ひのみ」    
ときあまてる  みことのり     時に天地照る 御言宣     
むへなりなんち よもめくり      「むべなり 汝 四方巡り
つちかふみちに かてふやし         培ふ道に 糧増やし  
いとまあら くにめくり        暇在らせで 地巡り   
あしはらも みつほなる        万の葦原も  瑞穂なる」  
かみみうたに つちかふは  神の御歌に 『培ふば
のあしはらも みつほなる    水の葦原も 瑞穂 成る
たみなせとみ  とみとなれたみ         民と成せ臣 臣と成れ 民』
もろひとに あまのこやねの もふさくは    諸人に アマノコヤネの 申さくは
みうたのあちは すえすえの         「御歌の味は  末々の   
たみもみちひき すなおなる     民も導き 素直なる 
わさをしゑて つちかえは        業も教えて 培えば 
ゐゑさかえて そろふゆる         家も栄えて  繁殖ゆる 
みつほなせる かみうたそ        瑞穂と成せる 神歌ぞ  
かくのをしゑに  みちひきて  かくの教えに 導きて  
たみもゐやすく  にきはせて        民も気安く 賑わせて 
そのくにたもつ  ものあらは         その地 保つ 者あらば
すえたみとても うえのとみ       末民とても 上の臣 
かならすをして  たまふなる みうたなりけり 必ずヲシテ 賜ふなる 御歌なりけり」 
かけまくも いとおそれみの おんうたと    「かけまくも いと畏れみの 御歌」と 
みちとみひこも もろこえに    三千臣彦も 諸声に 
やもよろたみは ももちこえ    八百万民は 百千声 
あなありかたや あなにゑや    「あな有難や あなにえや
あなうれしやと をかみさる     あな嬉しや」と 拝み去る
やたのかかみの みなのあや    ヤタの鏡の 御名の綾
いとめくみなり あなかしこかな      いと恵みなり  あな畏かな
        

神鏡ヤタの名の文
天地も 内外も清く 平る時に
大内に侍る 臣・民も
ヤタの鏡を 拝む時
アマノコヤネが 謹みて 
"ヤタ" と名付くる 故を請ふ
時に天地照る 御言宣
「ヤタは八民の 元の丈 
古(いにしえ) 作る 間計りは
八十万人の 均れ丈を
集め計りて 一坪を      
今の一間の 物差ぞ」 
「この間計りを 八段分け
これに日・月の 二尺 増し
万の人柄の 高計り」  
「尺を十断 切り 寸と名付く」
「民は八尺なり」
「高計り 火・風・埴・水 四つに分け
空の一つ 継ぎ合せ
天の回りの 環差」
「これで人身を 抱かんと
丸めて 径り 二尺垂る   
鏡は宮の 御柱に   
神を招くの ヤタカカミ」  
「いま径尺の 円鏡
当てて八民の 心入る
ヤタのカカミの 名に因る名」  
「我 聞く'往にし 神の屋は
"ム" のタミメより ムロ屋建つ
民に教えて 屋根を成す
また"ヤ" のタミメ 社成る
いま宮殿に 民を治す 治つは館ぞ」
「"タ" のオシテ 三光円の
内に入る 足り助く法
天と父 上下反す
"ラ" のオシテ 地と母法」
「親が子を 孕めば乳垂る
父・母は 実に垂乳根よ
"タ" もヲシも 乳無きの親よ」
「鑑みて 助くる民は
子の如く ヤタは公(おおやけ)
「往にし神  作り授くる
経・矛あり 経は調ふる オシテなり
二神 受けて 親となり 
民を我が子と 育つるに 
篤く教えて 人と成す 
教えても尚 逆らはば 討ち綻ばせ」
「罪・咎の 直しも遠き
天と地 届かぬことを 思ふなり」
「臣等 ひめもす 倦まなくて
教えを常の 業となせ 
臣・民 子・孫 隔てなく 
甚く恵まん 思ひなり」 
「教えぬ者は 臣ならず
教え受けぬは 民ならず」
「常に思えよ 天法を 
得て'身を治め 耕して'
ソロを植え蒔き 草切りて
刈り納む身の 民は孫  
工・商人も 曽孫・玄孫    
物知るとても 蠢かで 
経の導きに 入らざらんをや」(反語)
「我見るに 治まる世は 
名の聞こえ 人の心端 およそ肥し
表に努め 裏 安む」
「中に一人は うらなくて 
天地領る木々の 花も実も
我が身の道と 知らざらめ 
犯し隠すも 天地が知る」 
「空は天の 心端の  
常に巡れど 見えなくて
水の巡りを 見る如く 空は見ゆる」
「魚の目と 代わる人目の 裏鏡
左に持てば 右に見え  
左へ遣れば 右に行く
向ふへ遣れば 前に寄る 
皆翻る この鏡 何の為ぞや」
「正に聞け 元々明の
御祖(みおや) 側のトホカミ ヱヒタメの
八元の神に 守らしむ  
人の根隅は 天並神    
三十二の神の 見目・形  
十六万八千の モノをして
人の魂・魄 喜ばす」
「時に求むる(備わる) 生れ付き
十六万八千に  品替る」    
「青人種の 悉く     
アメノミヲヤの 賜物と 守らぬは無し」 
「二神の 経・矛に治む 年経れば
鈍・均・鋭の 民現るも  
例えば数の 器物
屑を捨てなで 鈍・鋭を 
均し用いん 天の心ぞ」
「我 見るに 善し・悪ろ 愛でつ
楽しみて 人のナカゴも(身の鏡)
人二人  やや知る道は マス鏡」   
「天地の報ひは 盗めるも  
謗るも打つも 己に返る
人を打てども その時は
痛き報ひも あらざれど   
後の病ふは 天地が槌」 
「盗みも他人が 知らざれば    
宝 得るとぞ 思えども 
一度 隠し 二盗み  
三度損なひ 改めず    
天・地・人の 見る所」
「天地の見付は 人に告ぐ
罪露れて 滅ぶ時  
為すこと無くて悲しきは 
他所は喜ぶ シムの恥 悔めど返ぬ」 
「子を持たば 確と聞くべら
荒猛の 松はねじけて わだかまる
人の若葉も 我が儘に 
道に悖りて わだかまる」   
「人も焚木(たきぎ)に 切る如く
惜しまで シムの(惜しまず切れば) 痛みかな」 
「子を養す法 曲松を
引き植え(間引き) 新木 培えば 
直木となるぞ" 親心
細々篤き 調の教え」   
「子は長の根ぞ 幼子に
新木 教えて 培えば   
直き長とぞ なる心」   
「恵を知らば 木宝の   
棟・梁と なる如く
人の住居の 上にあり」
「荒猛心 子に求め  
利き過ぎねぢけ 横しまの ハタレとなるぞ」
「マスヒトら 幼の時は
ねぢけの芽 早や改めよ」
「既に前 法を誤る
マスヒトの 褒め過ぎねぢけ
横しまが 縦(経)を捩けて
床闇の 斜和して やや統つむ」 
「これも三種の 器法
あらで如何んぞ(無かったら如何にしようとも)得ざらんや」(得られなかったろうよ) 
「兼ねて思えば マス鏡  
青人草も 直ぐとなる 
人に於けらば 限り無し 
長く培ふ 教えなすべき」
親心 解けぬミホツ姫 コモリ親 
「その子に求む 荒猛の
心 もがな」と 請ひければ
神の御告げに 「荒猛は
風激しくて 俄降り   
松節・瘤と わだかまり
千齢を経るとも 増ならず」
「親の心も 鋭し激し
敢忍ばずて(我慢できずに) 俄風」<を吹かしてしまう>
「愚かに暗く 鈍き子は   
その荒風に 吹き打たれ 
痛み忍べば 直からず」 
「鞭を逃るる 早利きを
褒め喜べば 過ぎねぢけ     
ハタレとなるぞ 誤るな
親謹めよ 暗き子も  
細かに教え 日を積みて
少しは通る 月を経て     
篤く教えば 鈍 去るる
年々学ぶ 曙の 業も早きぞ」(習得)
「初よりも 良からで業を 換えずとも
百千教えて 覚えずば     
統つむる杖に またをしゆ
ええ子は頼め 教人の 
手元も松の 苔杖  
生えるままにて 培えば 
十年に直る 萌しを得 
三十年 弥々に 伸び栄え
百の旁木 三百の梁 五百は棟木ぞ」  
「人法も 十年ほぼ均る
三十の梁 五十は棟木の 功も
篤き恵みの 緩法を  
必ず倦むな 早るなよ」    
「早きハタレに 赴かで
ヤタのカガミの 謂聞けば  
汚曲を避るぞ  我が心  
入れて 気安く 天地が守るぞ」
タチカラヲ 進み申さく
「盗人の 三つ目に知るる 槌如何ん」
神は和して 御言宣
「しばし心を 静め待て
我人振りを 常見るに
悉く異る  地神の 
勢吹く風を 受け生まれ
活きすとなれば 慣わしの
言葉も地を 隔つれば 
代われど他所の 幼子も    
馴染めばそこの 振りとなる」   
「空に住めど 空飛ばず
埴踏み居れば 応え領る      
風・埴神の 守る故 
見る聞く度に 善し悪しも
ひめもす天地に 告げあれば
隠し盗むも 身に添ふる
風より天に 告ぐるなり」
「二の盗みは 跼り  
抜き足なすも 土の神  
恵みによりて まだ告げず」  
「三度 損ふ 己が胸   
騒ぎあるより 言震え   
見目に表れ その主は 
故に問ひ詰め ここ察し  
また裏問えば つい語る」
「余所の訴えも (天地は第三者から告発も) 預かれど
三つ知る告げの (風・埴神・人の告げ) 二度も 
陽陰の御種と(陽陰上祖の末だからと) 君の告げ
待ち許せども 品により
天地より君に 告げあるぞ
正に恥づべし 天地が
悪さ なせそと 逆為こそすれ」
ハタレ頭 ハルナ進みて 大御告げ
「空神宣れど 皇守
告げなで居らば 親々や  
新子利きてん(利口になるに違いない) 長擦り(長を軽んじ) 
新実猛る (新子は増長する) これ倦んつ(これは長を倦ます) 
侮るスリ等 ねじけ増す
『さそ足何ど(擦り足からどうやって) 埴知らん』 (埴神が知ろうかと)
弥 スリ猛る(いよいよ曲者等は増長する) これ踏んだ (これを踏まえて)     
下這ふスリも(下っ端)  お猛んば (虚勢を張るだろうから)  
面も語るも(容疑者の外見と言葉から) 分けらんや (白黒を判別できようか) 
皇守空に 知らせぬば
新子スリなる これ熟うん (これらが成長した) 
サソ等 利きてん (賢くなるだろうと) 己が侍等
七十万九千に 技付けて  
空 (天下)掴まんと 道捻り      
六度戦ひ 為したれど   
拙さくることは 如何ならん」(何故なんでしょう)   
その時 神は にこ笑みて   
「またハナトルナ  ただ心  
静めて聞けよ 己が鋭  
逆り欺く 報ひあり  故を聞かせん」
「我見るに 人のミヤビは 情け枝
陽陰より授く 魂と魄
結ぶ命の 魂中心 ウムチは肝ぞ」
「魄の根は ムラト (腎臓) ・心埴(心臓)
フクシ(肺)・ユフ(肝臓)  ヨクラ (膵臓?)・ヨコシ (脾臓)や」
「根の六臓 渡るミヤビが ものを知る 
情けナカゴ(魂中心)に 通えると      
例えば 曲人 (贈賄商人) 賄ひて  
栄い増さんを 臣も欲し(収賄役人)」 
「取引増して 喜べば 
減り憎む民 (取引減少を憎む別の商人が) また強く
願えば怒る 朋の臣
迫るを選み(収賄した臣を脅迫して)  分け返す (分け前を回らす)」
「恵み喜ぶ 負け憎む(脅迫された臣)」
「君召す畏れ 直されて 枯るる哀しさ」   
「諸請えど  君の怒りに
まだ許りず 悲しき "後の 功" と 
諸が守らえば(その臣を預かれば) 許さるる」
「畏れば 惑ひ 改めて 忠なる如し」
「惑えるも ミヤビナカゴに 告げ置けば  
人打つ時は 痛み知る」  
「謗れば恨み」(人を謗ればその恨みを知り) 器物 盗まば惜しむ」(盗まれる悔しさを知る)
「損なわば (病めば) シムの痛みも(親族の心痛) 知るナカゴ」 
「心端悪しき 業なせば   
ミヤビナカゴに 告ぐ哀れ」
「人が人打つ 殺すをも
見れば除かん 思ひあり
転ぶも起す 哀れ枝」  
「まして我が身は ミヤビより 
胸に通れば 怪し無く     
身を治むれど 心端は  
奢りを聞けば 欲しに染む」
「味も色目も 横しまに   
魄に肖り 身を枯らす」
「欲しも濯げば  味直り  妹背の道成る」
「勇むとも 盗む心端
ミヤビより 五臓に告げて
安からず 見目に言葉に
跼り 抜き足応ふ
埴心(埴神は人の心を)  万・十万知れど ミヤビから」(結局それは人の ミヤビから得る)   「鋭 過ぎて成る
「鋭 過ぎて成る ハタレ共 
それ試みに 悪さを為せ
我早や除く ミヤビあり」 
「これ 松・榧の 膠なるぞ
ミヤビなければ 身も枯るる
枯れて色・欲  何の為ぞや」
謹みて アマノコヤネが
元守を  請えばまた豊 御言宣 
「人は天地  形取れり  
空はタカマの ハラの内  
目鼻に散るも 日・月・星」
「五腑六臓も 地の道 
中臓は君ぞ 肝は臣 
脾は民よ 肺 垣  
腎は平らす 腑 副手」   
「ミヤビ目付の 悪さ告げ
肺構えの(肺は垣として働き) 暑寒も  (暑寒に対しては)   
衣替ゆれど 欲しに染む
時は構わず (時節に関わりなく) 甘きには
脾貪る(脾=民は無性に欲しがる) こころざし」 
「腎の息を 巡らすも
色に溺れて 霊実枯らす これ身の鏡」
「曇り錆び 奪わるナカゴ 磨かんと
ヤタの鏡に 向かわせて
磨く器は 元の守」  
「ナカゴの形 鏡ぞよ   
人見ぬとても  盗むなよ  
およその人はらねども  穢現るる
「天は気に知る 埴応ふ 
人は告げ知る この三つに 
告げ露れて 公の
罪免かるる 所なし」 
「常に畏れよ 日の回り
昼は人光も 明らかで 
夜は暗と濁る(交じる) 蝕みも 
天の心に 見るは神 
埴と地上守 この味を 人の身に統る」(統合する)
「この三つを 合わす鏡の
"ヤ" は社 "タ" は民を治す」
「その君の 万の御機の
政事 治む八隅の
民は八尺 八民普く 照らさんと
ヤタの鏡と 名付くなり」
尚 みさ法の 味わひを 
深く学びて  ここに知るべし」
時に笑む ハルナ 六ハタレ
先の罪 許りても解けぬ 己が胸 
今 やや割るる 濁り魂の
汚泥 濯ぎて 後の央を
置く荒猛に 寄る人も
汚泥 濯がん 誓いなす
またタチカラヲ 谷を出て
たまゆら聞けば 密知れり
例ひイソラも 竜・狗も
拉ぐ心地で 侍べりき」 
コモリ 治歌を  考えて 
『肺の病 治し易し
情と味の 過ぎ病むも
根に入らぬ間よ 早や癒せ 
人業もこれ 色・欲も
道もて為せば 誤たず   
横 寄らば病む 欲しきをも 斎業 なせよ
乏しくと(とも) 盗まば枯るる』
「臣常に  人の息為を 考えば
騙すは肺 色腎
盗めば肝へ 損なえば 
驚くナカゴ 見目に知る
言葉・息為の 密 知れば
伝え導き ソロ肥やし
民賑わさん 誓ひのみ」    
時に天地照る 御言宣     
「むべなり 汝 四方巡り
培ふ道に 糧増やし  
暇在らせで 地巡り   
万の葦原も  瑞穂なる」  
神の御歌に 『培ふば
水の葦原も 瑞穂 成る
民と成せ臣 臣と成れ 民』
諸人に アマノコヤネの 申さくは
「御歌の味は  末々の   
民も導き 素直なる 
業も教えて 培えば 
家も栄えて  繁殖ゆる 
瑞穂と成せる 上み歌ぞ  
かくの教えに 導きて  
民も気安く 賑わせて 
その地 保つ 者あらば
末民とても 上の臣 
必ずヲシテ 賜ふなる 御歌なりけり」 
「かけまくも いと畏れみの
御歌」と 三千臣彦も
諸声に 八百万民は
百千声 「あな有難や
あなにえや あな嬉しや」と
拝み去る ヤタの鏡の
御名の謂 いと恵みなり
あな畏かな















(私論.私見)