三笠記(「神載山書記」)



 (最新見直し2010.03.07日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 「みかさふみ 解読ガイド」その他を参照する。

  三笠記(ミカサフミ) は、ホツマ伝えと「割りウルリ(瓜)」とも称せられる文献であり、ホツマツタエの読解に必要である。フトマニも同系の書である。両書とも、ホツマ文字と云われる図象文字で書かれている。同文体、同時代性が認められる。三笠記(ミカサフミ)、現在のところ、9アヤ(章)分が発見されている。 また、江戸時代なかごろの研究者の出版物などに残簡文もある。三笠記(ミカサフミ) 、フトマニによって判明するのは、ハラミの宮が富士山の南麓であったことである。他にも実に多くある。


くになつのふ          クニナツが展ぶ
かみかよの とほこみちも    上が代の     経矛の道
ややさかふ かれをさむる    やや離ふ     枯れを治むる
やまとたけ かみかえさの    ヤマトタケ    神に還さの
のこしふみ きみみはたお    遺し文      君は "御機" を
そめませは とみみかさの    染めませば    も "ミカサ
ふみおそむ をおたたねこも    " を染む    オオタタネコ
ほつまふみ そめささくれは    "ホツマ文"    染め捧ぐれば
みくさのり そなふたからと    三種法      具ふ宝と
みことのり しかれとかみよ    御言宣      然れど上代
ゐまと ことはたかえは    今の代と     言葉 違えば
みちさかる これもろいゑの    道 離る      これ諸家の
つたえふみ いまてにはに    伝え文      今の "てには" に
なつらえて かたちわさと    擬えて      形と技と
そのあちお とくされは    その味を     篤と得ざれば
みちのくお ゆきたかふかと    道奥を      行き違ふかと
おそるのみなり          畏るのみなり
まきむきの ひしろゐそみ    マキムキの    ヒシロの五十三年
としつみゑ ほつみはつひに    年 ツミヱ     八月初日
みかさとみ いせのかんをみ    ミカサ臣     妹背の神臣
をおかしま ふもゐそなとし    オオカシマ    二百五十七歳
ささくはなをし          捧ぐ餞押
みかさふみ ささけたまふお    ミカサ文     奉げ給ふを
みわとみ みちほめいわく    ミワの臣     道 褒め曰く
あめつちも ひらけかみも    天地も      開けて上下も
めをわけ つきなり    陰陽も分け    日も月も成り
こよのほし あめとこたちと    九世の星     アメトコタチ
わのそひも あしかひひこち    地の十一も    アシガヒヒコチ
とこたちの みよみほかみ    トコタチの    代は陰陽神
ふたはしら まつるとほこの    二柱       政る 経矛の
みちあれと あまてるかみの     あれど     アマテル神
やたかかみ つくりみくさの    ヤタ鏡      創り 三種の
かんたから あめのみまこに    神宝       天の御孫
さつけ やまとをさむる    を授け     'ヤマト 治むる
みかかみは こやねにさつく    御鏡は      コヤネに授く
 かみのむね ほこのみなもと    陽の宗'      矛の源
 をこかみ しかれとみちも    大国の守     然れど道も
もろいゑに つかさたかえは    諸家に      仕さ 違えば
ほつまふみ あらわすときに    ホツマ文     著す時に
あつたかみ つけきみには    アツタ神     告げて 君には
かくみはた をさたまへは    "橘御機"     押させ給へば
かかみとみ ふもとやしろの    鏡臣       麓社の
ふみささく われあくれは     奉ぐ      我も上ぐれば
みことのり みくさのみちの    御言宣      「三種の道
そなわりて さちゑるいまと    具わりて      得る今」と
のたまえは おのおのみをや    宣給えば     各々上祖
まつるへし ほすえさかえる    祭るべし     穂末 栄える
そのみちは みかさふみなり    その道は     ミカサ文なり
あまてらす かみよりさつく    天地照らす    神より授く
みちのくの ふみうやまいて    道奥の      文 敬いて
ともささけ          共に奉げつ
をおみわの たたねことし    ヲオミワの    タタネコが歳
ふもみそよ つつしみのへて    二百三十四    謹み展べて
そえるはなをし          添える餞押

 【原文カタカナ訳】      【語源考察】           【漢字読み下し】
 キツヨチノアヤ        きつよちあや          起尽四方の文



 ミカサヤニ アマノコヤネノ  みかさやに あまのこやねの    ミカサ社に     アマノコヤネの

 トクフミハ タテニヌキオル  とくふみは たてにぬきおる    説く文は      経に緯 織る
                                   (教え)

 マツリコト ヨチヒトクサオ  まつりこと よちひとくさお    政事        四方 人草を

 ヲサムナリ モシヤミチキク  をさむなり もしみちきく    治むなり      「もしや道 聞く

 ココロサシ アラハトアケテ  こころさし あらあけて    志         有らば 門 開けて

 サツクヘシ コモリノイワク  さつくへし こもりいわく    授くべし」     コモリの曰く

 トアケナハ カミノミコトヤ  とあけなは かみのみことや    「門 開けなば    上下の見事や
                                     (開けたならば)  (陽陰)

 アカラサマ コヤネコタエテ  あからさま こやねこたえて    明らさま」     コヤネ 応えて

 ミチハワチ ハヤクオソキモ  みちわち はやくおそきも    「道は曲道     早く遅きも

 ココロアリ タツネキタラハ  こころあり たつねきたらは    心 有り       尋ね来たらば
                                (志を持って)
 
 ワレアヒテ ソノミチノクオ  われあひて そのみちのくお    我 会ひて      その道奥を

 カタルヘシ          かたるへし            語るべし」     
 
       キミノマツリモ        きみまつりも              「君の政も

 スミヤカニ モツレオタタス  すみやかに もつれたたす    速やかに      もつれを正す

 カミノミチ カタチトツトメ  かみのみち かたちつとめ    守の道       "形" と "努め"
                                            (起)    (栄)

 ミチトミト ヨツノヲシエモ  みちと よつをしえも    "満ち" と "身" と  四つの教えも
                                   (尽)    (全)

 タタヒトチ ヲコヌノカミノ  たたひと をこぬかみの    ただ一道      ヲコヌの神の

 コノヨツオ アワトニシレル  このよつお あわとしれる    この四つを     天地人に統れる
                                               (「統る」の連体形)
                                                 ホ17文

 ヒトノミノ ヨツオツツシム  ひとの よつおつつしむ    人の身の      四つを謹む
                                              (正す)

 ハタノミチ          はたみち            機の道」
                                 (政の道)
 
        ツカサノカミハ       つかさかみは              「司の上は

 クニヲサム ナカニハシメル  くにをさむ なかにはしめる    国 治む       中 庭 統める
                                            (=県)

 シモハタス カレニイマトク  しもたす かれいまとく    下 端 治す」    「故に今 説く
                                   (末端)

 ヨカノハタ シタエハウイニ  よかのはた したえういに    四方の機      慕えば 結に

 ミオヲサム ソラナルモノハ  をさむ そらなるものは    身を治む」      「空なる者は

 チチキケト ミノミハシラオ  ちちきけと みのみはしらお    千々 聞けど     身の実柱を
                                         <人の>

 ユキヌケテ コエオチカエノ  ゆきぬけて こえおちかえの    行き抜けて」    「還 復ち返えの
                                             (循環往復・エンドレス)

 タナハタノ ソラヒノオトハ  たなはたの そらひおとは    棚機の       空杼の復は
                                  (機織り)          [音]

 ミニツカス キクトノホホト  つか きくのほほと    身に付かず     聞くと "のほほ"」と
                                 <機の>

 ノタマエハ コモリコキミモ  のたまえは こもりこきみも    宣給えば      コモリ 九君も
                                            (モノヌシ)(上司)
                                            (大司)

 モミコトモ ミチヒコモミナ  もみことも みちひこみな    百尊も       三千彦も皆
                                  (中司)         (下司)

 ウナツケハ サルタハミチノ  うなつけは さるたみちの    頷けば       サルタは道の

 ウイオトフ          ういとふ            初を問ふ
 
       コヤネコタエテ        こやねこたえて              コヤネ 答えて

 キツノナオ ヲシエノハツト  きつお をしえはつと    「東西の名を    教えの初と
                                  [起尽]

 ナスユエハ イマワレウメル  なすゆえは いまわれうめる    なす故は      今 我 生める
                                              (「生む」の連体形)

 タラチネノ サキノミヲヤモ  たらちねの さきみをやも    タラチネの     先の御祖も

 コトコトク アメノタネナリ  ことことく あめたねなり    ことごとく     陽陰の種なり」

 ソノカミノ アメツチヒラケ  そのかみの あめつちひらけ    「その上の     天地 開け
                                           (陽陰)(分れ)

 ナルカミノ ミナカヌシヨリ  なるかみの みなかぬしより    現る神の      ミナカヌシより

 ハカリナキ ヒトクサワカレ  はかりなき ひとくさわかれ    計り無き      人種 分かれ

 タウトキモ ミコトモヒコモ  たうときも みことひこも    貴きも       尊も彦も

 ナルミチオ ヲサメオサムル  なるみちお をさめおさむる    現る道を      治め 収むる
                                (=陽陰の道)

 ヒトノミハ ヒツキノフユニ  ひとは ひつきふゆに    人の身は      日月の映に

 ヤシナワレ メクミシラセン  やしなわれ めくみしらせん    養われ」      「恵み 知らせん
                                       <その日月の>

 ソノタメニ イテイルキツオ  そのために いているきつお    そのために     出で入る東西を

 ヲシユナリ          をしゆなり            教ゆなり」
 
       マサニキクヘシ        まさきくへし              「正に聞くべし

 フタカミノ アノアワウタニ  ふたかみの あわうたに    二神の       天の陽陰歌に  

 クニオウミ ワノアワウタニ  くにうみ のあわうたに    国を生み      地の陽陰歌に

 ネコエナル ノチニヒヒメオ  ねこえなる のちひめお    音声 成る」     「後に一姫を

 ウムトキニ ヒルナレハナモ  うむときに ひるなれも    生む時に      昼なれば 名も

 ヒルコヒメ トシオコユレハ  ひるこひめ としこゆれは    ヒルコ姫」     「年を越ゆれば

 タラチネノ ヨソフミソミノ  たらちねの よそふみそみの    タラチネの     四十二 三十三の

 ヲヱクマモ メハタヲハラニ  をゑくまも に    汚穢・隈も      女は "タ"  男は"ラ" に
                                              (陽・父)  (陰・母)

 アタラシト スツオカナサキ  あたらと すつかなさき    当らと      捨つをカナサキ
                                (当たらぬようにと)

 オモエラク コノハヤカレノ  おもえらく はやかれの    思えらく      "子の早枯れの

 イタミオモ チオヱシナスカ  いたみおも ゑしなすか    傷みをも      乳を得し合すが

 ワスレクサ ヒラウヒロタノ  わすれくさ ひらうひろたの    忘れ種"」      「拾う 廣田の

 ミヤツクリ ソタテアクマテ  みやつくり そたてあくまて    宮 造り       育て上ぐまで

 カナサキノ ツネノヲシヱハ  かなさきの つねをしゑは    カナサキの     常の教えは

 ミコトノリ          みことのり            御言宣」
     
                      (誰の御言宣かは不明だが、次行からはその御言宣の内容ということになる)

                          
       キツノハシメノ        きつはしめの              起尽の始めの       

 アワウワヤ テフチシホノメ  あわうわや てふちしほのめ    アワウワや     長ぢ 初の見

 ウマレヒハ カシミケソナエ  うまれひは かしみけそなえ    生れ日は      炊食 備え

 タチマヒヤ ミフユカミアケ  たちまひや ふゆかみあけ    立ち舞ひや     三冬 髪上げ

 ハツヒモチ アワノウヤマヒ  はつひもち あわのうやまひ    初日 十五日     陽陰の敬ひ
                                (一月一日・十五日)     (日月)

 モモニヒナ アヤメニチマキ  ももひな あやめちまき    桃に雛       菖蒲茅巻
                                   (三月三日)       (五月五日)

 タナハタヤ ココクリイハヒ  たなはたや ここくりいわひ    棚機や       栗祝い
                                   (七月七日)     (九月九日・十三日)

 ヰトシフユ ヲハハカマキル  としふゆ はかまきる    歳 冬       男は 袴 着る
                                   (十一月)

 メハカツキ コトハオナオス  かつき ことはなおす    女は被衣      言葉を直す

 アワウタオ ツネニヲシヱテ  あわうたお つねをしゑて    アワ歌を      常に教えて
 
 アカハナマ イキヒニミウク  あかはなま いきひにみうく   『アカハナマ     イキヒニミウク

 フヌムエケ ヘネメオコホノ  ふぬむえけ へねめおこほの    フヌムエケ     ヘネメオコホノ

 モトロソヨ ヲテレセヱツル  もとろそよ をてれせゑつる    モトロソヨ     ヲテレセヱツル

 スユンチリ シヰタラサヤワ  すゆんちり しゐたらさやわ    スユンチリ     シヰタラサヤワ』
 
 アワノウタ カタカキウチテ  あわうた かたかきうちて    陽陰の歌      カダカキ 打ちて

 ヒキウタフ オノツトコヱモ  ひきうたふ おのつとこゑも    率き歌ふ      自づと声も
                                   (合せ)

 アキラカニ ヰクラムワタヲ  あきらかに ゐくらむわた    明らかに      五臟六腑 端
                                            (内蔵)   (外殻) 

 ネコヱワケ フソヨニカヨヒ  ねこゑわけ ふそよかよひ    ・隅 分け      二十四に通ひ
                                 (内と外)       (24音を往復して)

 ヨソヤコヱ コレミノウチノ  よそやこゑ これうちの    四十八声      これ 身の内の

 メクリヨリ ヤマヒアラネハ  めくりより やまひあらは    巡り 優り      病 あらねば

 ナカラエリ スミヱノヲキナ  なからえ すみゑをきな    長らえり      スミヱの翁
                                            (カナサキ)
 コレオシル          これおしる            これを知る
 
       ワカヒメサトク        わかひめさとく              ワカ姫 聡く
 カナサキニ キツサネノナノ  かなさきに きつさねの    カナサキに     東西南北の名の

 ユヱオコフ ヲキナノイワク  ゆゑこふ をきなのいわく    故を請ふ      翁の曰く

 ヒノイツル カシラハヒカシ  いつる かしらひかし    「日の出づる     離しらは
                                            (発所)

 タケノホル ミナミルミナミ  たけのほる みなみるみなみ    猛昇る       皆 見る   

 ヒノオツル ニシハニシツム  ひのおつる にしにしつむ    日の落つる     西は熟沈む」

 ヨネトミツ カマニカシクハ  よねみつ かまかしくは    「米と水      釜に炊ぐは

 ヒカシラヤ ニヱハナミナミ  ひかしらや にゑはなみな    火頭や       煮え花 皆 見

 ニヱシツム ヱカヒトタヒノ  にゑしつむ ゑかひとたひの    煮え静む      回日 一度の
                                          (巡り来る日)

 ミケハコレ フルトシフヨリ  みけこれ ふるとしより    食はこれ」     「経る年 古より
                                            (寿命)  (昔から)

 ツキミケノ ヒトハモヨロニ  つきの ひともよろに    月 三食の      人は百万に

 ツキムケノ ヒトハフソヨロ  つきの ひとはふそよろ    月 六食の      人は二十万

 イマノヨハ タタフヨロトシ  いまは たたふよろとし    今の世は      ただ二万年

 イキナルル ミケカサナレハ  いきなるる みけかさなれは    生き均るる     食 重なれば

 ヨハヒナシ カレニワカキミ  よわひなし かれわかきみ    齢 なし       故に我が君
                                             (アマテル)

 ツキノミケ ニカキハホナヤ  つきの にかきはほなや    月の三食      苦きハホ菜や」
 
 ミナミムキ アサキオウケテ  みなみむき あさきうけて    「南 向き      朝気を受けて

 ナカラヱリ ミヤノウシロオ  なからゑ みやうしろお    長らえり」     「宮の後を
                                              (奥・裏)

 キタトイフ ヨルハネルユヱ  きたいふ よるねるゆゑ    と言ふ      夜は寝る故
                                          (後宮で寝るので)

 キタハネソ モシヒトキタリ  きたはそ もしひときたり    北は "ネ" ぞ    もし人 来たり
                                                         <て>

 コトワケン アワネハキタヨ  ことわけん あわはきたよ    応わけん      会わねば北よ
                                (それに対応するとしよう)        (裏)

 アフハヒテ ミナミニコトオ  あふはひて みなみにことお    会ふは日方」    「南に事を
                                    (南=表)     [皆見]

 ワキマエテ オチツクハニシ  わきまえて おちつくにし    分きまえて     落ち着くは西

 カエルキタ ネヨリキタリテ  かえるきた よりきたりて    帰る北       より来たりて
                                           [寝]

 ネニカエル キハハルワカハ  ねにかえる はるわかは    北に返る」     「木は春 若葉
                                  [寝]

 ナツアオハ アキニヱモミチ  なつあおは あきにゑもみち    夏 青葉       秋 熟えもみぢ

 フユオチハ コレモオナシク  ふゆおちは これおなしく    冬 落葉       これも同じく

 ネハキタニ キサスヒカシヤ  きたに きさすひかしや    根は北に      萌す東や

 サニサカヱ ツハミニツクル  さかゑ つくる    南に栄え      西は実に尽くる」

 ヲハキミノ クニヲサムレハ  きみの くにをさむれは    「"ヲ" は君の    地 治むれば

 キツヲサネ ヨモトナカナリ  きつをさね よもなかなり    東西央南北     四方と中なり」

 キハヒカシ ハナハハミナミ  はひかし はなはみなみ    「木は東      花・葉は南

 コノミニシ ミオワケオフル  このみにし わけおふる    子の身 西      身を分け生ふる
                                                (他動詞)

 キノミユエ キミハヲメアフ  ゆえ きみをめあふ    木の実 故      キ・ミは男女 和ふ
                                                 (男女二人で一人の)

 アルシナリケリ        あるしなりけり          主なりけり
                                 [央方]
 サルタトフ ムネトミナモト  さるたとふ むねとみなもと    サルタ 問ふ     「"宗と鄙下"

 キツタラモ          きつたらも            "起尽" "タラ"も」  
 
       コヤネコタエテ        こやねこたえて              コヤネ 答えて

 ヨロハタノ ムネミナモトハ  よろはたの むねみなもとは    「万機の      宗・鄙下は

 ヨカミトチ ヨロハヌフカツ  よかみとち よろぬふかつ    四方・実方       "万"は 貫ふ数
                                  (四辺と身頃)        <杼を>

 ハタハヲル コロモノタテハ  はたはをる ころもたては    "機"は 織る」    「衣の経は
                                              (身頃)

 カタチナリ ヌキアヤオフモ  かたちなり ぬきあやおふも    "形" なり      ・紋 帯ぶも
                                (骨格・主体)      (副体を添えるのも)

 カミノムネ ウルホスタテハ  かみむね うるほすたては    上の宗       潤す経は
                                (上位にある主体   <副体が>
                                     に対してである)    (主体を潤すことが)

 ヨヨノミチ ホコノヲキテハ  よよみち ほこをきては    弥々の "満ち"」   「矛の掟は
                                (形=起、満ち=尽)

 ミメクミニ ヨコマホロホス  めくみに よこまほろほす    御恵みに      横曲 滅ぼす
                                           (逸れるを)

 ハタノヌキ ムネミナモトノ  はたのぬき むねみなもとの    端の抜き」     「宗・鄙下の
                                 (外れ)

 タテヌキノ ヤスチタタシク  たてぬきの やすちたたしく    経・貫の        八筋 直しく
                                 (主・副)

 ミオヲサム ヤタミヲサムル  をさむ やたみをさむる    "身" を治む     八民 治むる
                                 (全体)     <これぞ>

 ヨチノワサ ホネハタノタネ  よちわさ ほねたね    四方の業」     「骨は "タ" の種
                                            (経)  (陽)

 シシハラニ ウマレヒツキノ  ししに うまれひつきの    肉は "ラ" に    生まれ 日月の
                                 (貫)  (陰)

 ウルホイニ ヒトナリソナフ  うるほいに ひとなりそなふ    潤いに       人態 備ふ」

 ヨカヒチノ カタオモチイテ  よかひちの かたもちいて    「四方一内の    型を用いて

 ミオヲサム メクミシラネハ  みおをさむ めくみしらは    "身" を治む     恵み知らねば
                                 (全体)     <日月の>

 カタチナシ タラノソタツモ  かたちなし たらそたつも    "形" なし」     「タラの育つも
                                 (骨格)         (父母の養育)

 ウルホイモ テルキツサネノ  うるほいも てるきつさねの    潤いも       照る東西南北の
                                <日月の>                (四方)

 ナカニイテ キミノヲサムル  なかて きみをさむる    中にいて      君の治むる
                                 (内)

 マツリコト ヨロハタスヘテ  まつりこと よろはたすへて    祭事」       「万機 すべて
                                 [政事]

 ヨチオソナヘリ        よちそなへ          四方を備えり」 


 

 

 【原文カタカナ訳】      【語源考察】           【漢字読み下し】
 サカノリノアヤ        さかのりあや          酒法の文



 サホヒコノ イサワニキケハ  さほひこの いさわきけは    サホヒコの     イサワに聞けば
 
 ワカミヤノ チチヒメメトル  わかみやの ちちひめめとる    若宮の       チチ姫 娶る
                               (オシホミミ)

 ソノトキニ タカキカミキノ  そのときに たかきみきの    その時に      タカギが酒の
                                            (タカキネ)

 アヤコエハ カミノヲシエハ  あやこえは かみをしえは    謂 請えば      の教えは
                                          (アマテル)

 イニシエノ アメツチウヒノ  いにしえの あめつちうひの    「往にし方の    天・地・泥の

 キワナキニ キサシワカルル  きはなきに きさしわかるる    際 無きに      萌し分かるる

 アウノメヲ ヲハアメトナリ  あうめを あめなり    アウの陰陽     陽は天となり

 ヒノワナル メハクニトナリ  ひのわなる くにとなり    日輪 成る      陰は地となり
 
 ツキトナル カミソノナカニ  つきとなる かみそのなかに    月と成る」     「神 その中に
                                           (ミナカヌシ)

 アレマシテ クニトコタチノ  あれまして くにとこたちの    現れまして     クニトコタチの

 トコヨクニ ヤモヤクタリノ  とこよくに やもやくたりの    トコヨ国      八方八下りの

 ミコウミテ ミナソノクニオ  みこうみて みなそのくにお    御子 生みて     皆 その国を
                                            (トホカミヱヒタメの各国)

 ヲサメシム コレクニキミノ  をさめしむ これくにきみの    治めしむ      これ 地君の

 ハシメナリ ヨツキノカミハ  はしめなり よつきかみは    始めなり」     「世嗣のは

 クニサツチ サキリノミチオ  くにさつち さきりみちお    クニサツチ     サキリの道を

 ウケサレハ サツチニヲサム  うけされは さつちにをさむ    受けざれば     サツチに治む

 ヤミコカミ オノオノミコオ  みこかみ おのおのみこお    八御子神      各々御子を

 ヰタリウム ヤモノヨツキハ  たりうむ やものよつきは    五人 生む」    「八方の世嗣は

 トヨクンヌ キミトミタミト  とよくんぬ きみとみたみと    トヨクンヌ     君・臣・民と

 タミモミツ ワサワケヲサム  たみもみつ わさわけをさむ    民も三つ      業 分け 治む
                                (農民・匠・商人)

 ミクタリノ カミハモフソノ  くたりの かみはもふその    三の       神は百二十の

 ミコアリテ アメナルミチハ  みこありて あめなるみちは    御子ありて     陽陰なる道は
                                         (当時の陽陰なる道では)

 メモアラス ミツヨヲサマル  あら みつをさまる    女も現らず     三代 納まる」
                                 (女は存在せず)       (完了・完結する)
 
 マサカキノ ウエツキヰモニ  まさかきの うゑつきゐもに   「真榊の      植え継ぎ 五百に
                                                 (3000万年に相当)

 ミツルコロ ヨツキノヲカミ  みつるころ よつきのをかみ    満つる頃      世嗣の男神

 ウヒチニノ スヒチオイルル  うひちにの すひちいるる    ウヒチニの     スヒチを入るる

 サイアヒノ ソノモトオリハ  さいあひの そのもとおりは    幸の        その本在は

 コシクニノ ヒナルノタケノ  こしくにの ひなるのたけの    越国の       ヒナルノ岳の

 カンミヤニ キノミオモチテ  かんみやに きのみもちて    上宮に       木の実を持ちて
                                (山頂の宮)

 アレマセハ ニワニウエオク  あれませは にわにうえおく    現れませば     庭に植えおく

 ミトセノチ ヤヨイノミカニ  とせのち やよいに    三年後       三月の三日に

 ハナモミモ モモナルユエニ  はなも ももなるゆえに    花も実も      百 成る故に

 モモノハナ フタカミノナモ  もものはな ふたかみも    モモの木      二神の名も

 モモヒナキ モモヒナミナリ  ももひなき ももひなみなり    モモヒナキ     モモヒナミなり」

 ヒナハマタ ヒトナルマエヨ  ひなまた ひとなるまえよ    「ヒナはまだ    ヒト 成る前よ
                                   (一七)       (一十)

 キミハソノ キノミニヨリテ  きみその きのみよりて    は その      木の実に因りて

 ヲカミハキ メカミハミトソ  をかみ めかみとそ    男神は ""     女神は "" とぞ

 ナツケマス ヒトナルノチニ  なつけます ひとなるのちに    名付けます」    「人なる後に

 ヤヨイミカ ミキツクリソメ  やよいみか みきつくりそめ    三月三日      酒 造り初め

 タテマツル モモトニクメル  たてまつる ももくめる    奉る        桃に酌める
                                          (桃花の下)(「酌む」の連体形)  

 ミキニツキ ウツリススムル  みきにつき うつりすすむる    酒に月       映り 進むる
                                                 (気分を高める)

 メカミマツ ノミテススムル  めかみまつ のみてすすむる    女神 まず      飲みて進むる
                                              (性欲を高める)

 ノチヲカミ ノミテマシワル  のちをかみ のみましわる    後 男神       飲みて交わる

 トコノミキ ミアツケレハヤ  とこのみき あつけれはや    床の酒」      「身 暑ければや

 アスミアサ サムカワアヒル  あすあさ さむかわあひる    翌三朝       寒川 浴びる

 ソテヒチテ ウスノニココロ  そてひちて うすこころ    袖 浸ぢて      大小の濡心
                                                (濡れ具合)

 マタキトテ ナモウヒチニト  またきとて うひちにと    全きとて      名もウヒチニと
                                (ぴったり完璧)        (大浸濡)

 スヒチカミ コレモウヒニル  すひちかみ これうひにる    スヒチ神      これも泥 濡る
                                  (小浸)          [泥 煮る] →18文

 フルコトヤ オオキスクナキ  ふることや おおきすくなき    振事や       大き少なき
                                  (慶事)

 ウスノナモ コノヒナカタノ  うすのなも このひなかたの    大小の名も」    「この雛形の
                                  [珍]
                                 (=君)
 ヲハカムリ ウオソテハカマ  かむり うおそてはかま    男は冠       大袖                                          (大濡れの袖)

 メハコソテ ウハカツキナリ  こそて うはかつきなり    女は小袖      上被衣なり」
                                   (小濡れの袖)

 コノトキニ ミナツマイレテ  このときに みなつまいれて    「この時に     皆 妻 入れて

 ヤソツツキ モロタミモミナ  やそつつき もろたみもみな    八十 続き      諸民も皆

 ツマサタム アメナルミチノ  つまさたむ あめなるみちの    妻 定む       陽陰なる道の      

 ソナワリテ タクヒナルヨリ  そなわりて たくひなるより    具わりて      類 成るより

 トシカソエ ヰモツキアマノ  としかそえ ゐもつきあまの    年 数え       五百継天の

 マサカキヤ          まさかきや            真榊や」
                                    (別個体の男女が結合して子を生むという方法は
                                     大宇宙に「陽陰なる道」が起って霊を世に下ろす
                                     ようになってから三千万年後のことなのである)
 
       ヰツヨノカミハ        ゐつかみは              「五代のは

 オオトノチ オオトマエナリ  おおとのち おおとまえなり    オオトノチ     オオトマエなり
                                  (大殿内)       (大門前)

 ツノクヰハ オオトノニヰテ  つのくゐは おおとのて    ツノクイは     大殿に居て

 イククイオ トマエニアヒミ  いくくいお まえあひみ    イククイを     門前に会い見

 ツマトナス カレヲハトノソ  つまなす かれとのそ    妻となす      故 男は "殿" ぞ

 メハマエト ヤモツツキマテ  まえと やもつつきまて    女は "前" と    八百 続き詣で」
                                                (栄えて)
 
 ムヨノツキ オモタルノカミ  つき おもたるかみ    「六代の嗣     オモタルの神

 カシコネト ヤモオメクリテ  かしこねと やもめくりて    カシコネと     八方を恵りて

 タミオタス ヲウミアツミノ  たみたす をうみあつみの    民を治す      ヲウミ 安曇の

 ナカハシラ ヒカシハヤマト  なかはしら ひかしやまと    中柱        東はヤマト
                                              (本州)

 ヒタカミモ ニシハツクシノ  ひたかみも にしつくしの    ヒタカミも     西はツクシの  

 アシハラモ ミナミアハソサ  あしはらも みなみあわそさ    葦原も       南 阿波・ソサ

 キタハネノ ヤマトサホコノ  きたの やまとさほこの    北はの      ヤマト サホコの

 チタルマテ オヨヘトモヨホ  ちたるまて およへもよ    チタルまで     及べど百万年

 ツキコナク ミチオトロヒテ  つきこなく みちおとろひて    嗣子なく      道 衰ひて

 ワイタメナ          わいため            弁別 無」
 
       トキニアメヨリ        ときにあめより              「時により
                                              (中央政府)

 フタカミニ ツホハアシワラ  ふたかみに つほあしはら    二神に       『ツボは葦原
                              (イサナギ・イサナミ)      (中原)

 チヰモアキ イマシモチヒテ  ちゐもあき いましもちひて    千五百秋      汝 用いて

 シラセトテ トトホコタマフ  しらせとて ほこたまふ    領せ』とて     経と矛 賜ふ」

 フタカミハ ウキハシノヱニ  ふたかみは うきはしに    「二神は      うきはしの上に

 サクリウル ホコノシツクノ  さくりうる ほこしつくの    栄くり得る      果の雫の

 オノコロニ ミヤトノツクリ  おのころに みやとのつくり    オノコロに     宮殿 造り
                                          (八紘殿)

 オオヤマト ヨロモノウミテ  おおやまと よろものうみて    ヤマト      万物 生みて

 ヒトクサノ ミケモコカイモ  ひとくさの みけこかひも    人草の       食も繭醸も
                                             [蚕飼]

 ミチナシテ ワイタメサタム  みちなして わいためさたむ    道 成して      弁別 定む

 イサオシヤ アメノカミヨリ  いさおしや あめのかみより    功や」       「の守より
                                            (中央の君)

 フタカミノ ナナヨノミキモ  ふたかみの ななみきも    二神の       七代の幹も
                                              (主軸)

 トホコノリ          とほこのり            経矛法」       
 
       コオトトノフル        ととのふる              「子を調ふる

 トコミキノ ノリモテイワク  とこみきの のりもていわく    床酒の       法 以て曰く

 コノサケハ トコヨイノクチ  このさけは とこよいのくち    この酒は      トコヨ イノクチ

 ヤマカケノ スクナミカミノ  やまかけの すくなみかみの    山陰の       スクナミ守の

 タケカフニ トリノツイハム  たけかふに とりついはむ    竹株に       鳥のついばむ

 コレオミテ ハシメテツクリ  これて はしめつくり    これを見て     始めて造り

 カレササケ ヤヨイミカモテ  かれささけ やよいもて    故 笹笥       三月三日 以て

 ココノクミ マタシホリサケ  ここくみ またしほりさけ    九の酌み      また搾り酒

 ソサノヲノ イツモニハシメ  そさのをの いつもはしめ    ソサノヲの     イヅモに初め

 ツクルコレナリ        つくるこれなり          造る これなり」


 

 【原文カタカナ訳】      【語源考察】           【漢字読み下し】
 ヒメミヲノアヤ        あや          一女三男の文



 フモトヤニ ノフルハムカシ  ふもとやに のふるむかし    麓社に       宣ぶるは 昔
                                (ミカサ社)

 アメキヨク タカマニマツリ  あめきよく たかままつり    天地 清く      タカマに政

 ハカルノチ ツワモノヌシカ  はかるのち つわものぬしか    議る後       ツワモノヌシが

 フタカミノ ヒヒメミヲウム  ふたかみの ひめうむ    「二神の      一姫 三男 生む

 トノヰツツ トエハカナサキ  とのゐつ とえかなさき    殿 五つ」      問えば カナサキ

 コタウルニ          こたうるに            答うるに
 
       ミウエフタカミ        みうえふたかみ              「太上二神

 ツクハニテ ミメクリトエハ  つくはにて みめくりとえは    筑波にて       身周り 問えば
                                 (イサ宮)

 メノミニハ ナリナリタラヌ  には なりなりたら    女の身には     生り成り足らぬ

 メモトアリ ヲカミノナリテ  めもとあり をかみなりて    陰没あり      男の成りて

 アマルモノ アワセテミコオ  あまるもの あわせみこお    余るもの      合わせて御子を

 ウマントテ ミトノマクハヒ  うまんとて みとまくはひ    生まんとて     凸凹の交はひ

 ナシテコオ ハラミテウメル  なしお はらみてうめる    為して子を     孕みて生める
                                              (「生む」の連体形)

 ナハヒルコ シカレトチチハ  ひるこ しかれとちちは    名はヒルコ     然れど父は

 ススヨソホ ハハハミソヒホ  すすよそ ははみそひほ     四十      母は三十一穂

 アメノフシ ヤトレハアタル  あめふし やとれあたる    陽陰の節      宿れば当たる

 チチノヲヱ ヲノコハハハノ  ちちのをゑ をのこはははの    父の汚穢      男の子は母の

 クマトナル ミトセイツクシ  くまなる とせいつくし    隈となる      三年 慈くし

 タラサレト イワクスフネニ  たらされと いわくすふねに    足らざれど     斎奇船に

 ノセスツル ヲキナヒロタト  のせすつる をきなひろたと    乗せ捨つる     翁 「拾た」と
                                            (カナサキ)(廣田神社)

 ニシトノニ ヒタセハノチニ  にしとのに ひたせのちに    西殿に       養せば後に
 
 フタハシラ ウキハシニヱル  ふたはしら うきはしゑる    二柱        うきはしに得る

 オノコロノ ヤヒロノトノニ  おのころの やひろのとのに    オノコロの     八紘の殿に

 タツハシラ メクリウマント  たつはしら めくりうまんと    立つ柱       回り生まんと
                                     (中柱)

 コトアケニ メハヒタリヨリ  ことあけに ひたりより    言挙げに      女は左より

 ヲハミキニ ワカレメクリテ  みきに わかれめくりて    男は右に      分れ 回りて

 アフトキニ メハアナニエヤ  あふときに めはあなにえや    会ふ時に      女は 「あなにえや

 ヱヲトコト ヲハワナウレシ  をとこと わなうれし    愛男子」と     男は 「わな嬉し

 ヱオトメト ウタヒハラメト  ゑおとめと うたひはらめと    愛乙女」と     歌ひ孕めど

 ツキミテス ヱナヤフレウム  つきみて ゑなやふれうむ    月 満てず      胞衣 破れ生む
                                   (他動詞)

 ヒヨルコノ アワトナカルル  ひよるこの あわなかるる    ヒヨルコの     泡と流るる
                                           [陽陰]

 コレモマタ コノカスナラス  これまた かすなら    これも未だ     子の数ならず

 アシフネニ ナカスアハチヤ  あしふねに なかすあはちや    葦船に       流す淡路や
                                             [吾恥]  → ホ7文
 
 アルカタチ アメニツクレハ  あるかたち あめつくれは    ある形       に告ぐれば
                                          (中央政府)

 フトマニオ アチハエイワク  ふとまにお あちはえいわく    フトマニを     味わえ曰く

 ヰヨノウタ コトオムスハス  ゐようた ことむすは    「五・四の歌     言を結ばず

 コトアケモ メハサキタテス  ことあけも さきたて    言挙げも      女は先き立てず

 トツキトハ メノニワナフリ  とつきとは にわなふり    婚ぎとは      雌のニワナフリ
                                              (セキレイ)

 オユレナク ヲトリナキサル  ゆれなく とりなきさる    尾 搖れ 鳴く     雄鳥 鳴き去る

 マタアルヒ ヲトリヨソオフ  またあるひ をとりよそおふ    またある日     雄鳥 装ふ

 メカシリテ アヒマシワレハ  しりて あひましわれは    雌が知りて     合ひ交われば

 アメヨリソ トリニツケシム  あめよりそ とりにつけしむ    よりぞ      鳥に告げしむ
                                 (天界)

 トツキノリ          とつきのり            婚ぎ法」
                                 (鳥告ぎ法)
 
       サラニカエリテ        さらにかえりて              新に返りて

 フタカミハ アラタニメクリ  ふたかみは あらためくり    二神は       新たに回り

 ヲハヒタリ メハミキメクリ  ひたり みきめくり    男は左       女は右 回り
                                    <より>        <より>

 アヒウタフ アメノアワウタ  あひうたふ あめあわうた    会ひ 歌ふ      天の陽陰歌
 アナニヱヤ ウマシオトメニ  あなにゑや うましおとめに    『あなにゑや    美し乙女に

 アイヌトキ メカミコタエテ  あいとき めかみこたえて    会いぬ時』     女神 応えて

 ワナニヤシ ウマシヲトコニ  わなにやし うましをとこに    『わなにやし    美し男に

 アヒキトソ ヤワシテアワオ  あひとそ やわしあわお    会ひきとぞ』    和してアワを

 ヱナトシテ ヤマトアキツス  ゑなて やまとあきつす    胞衣として     ヤマト秋津洲
                                            (本州)

 アハチシマ イヨアワフタナ  あはちしま いよあわふた    淡路島       伊予阿波二名

 オキミツコ ツクシキヒノコ  おきみつ つくしきひ    隠岐三子      筑紫 吉備の児

 サトウシマ ウミテウミカワ  さとうしま うみうみかわ    佐渡 大島      生みて海・川

 ヤマノサチ キヲヤククノチ  やまさち きをやくくのち    山の幸       木祖ククノチ

 カヤノヒメ ノツチモナリテ  かやのひめ のつちなりて    茅の姫       野槌も生りて
 
 アワウタニ ヲサムハラミノ  あわうたに をさむはらみの    陽陰歌に      治むハラミの
                                  (地の)

 ミヤニイテ ステニヤシマノ  みやて すてやしまの    に居て      既に八州の

 クニウミテ イカンソキミオ  くにうみて いかんきみお    地 生みて      「如何んぞ君を

 ウマントテ ヒノカミオウム  うまんとて ひのかみおうむ    生まん」とて    日の神を生む

 ソノミナオ ウホヒルキマタ  そのみなお うほひるきまた    その御名を     大日霊貴 また

 アマテラス ヲオンカミトソ  あまてらす をおんかみとそ    天地照らす     大御神とぞ

 タタエマス クニウルハシク  たたえます くにうるはしく    称えます      地 麗しく

 テリトホル クシヒルノコハ  てりとほる くしひるは    照り徹る      貴日霊の子は

 トトメスト アメニオクリテ  ととめと あめおくりて    留めずと      に上くりて
                                             (ヒタカミ)

 アメノキト ミハシラノミチ  あめのきと みはしらのみち    『天地の起』と   『御柱の道』
                                  [陽陰の離]

 タテマツル カレニハラミオ  たてまつる かれはらみお    奉る        故にハラミを
                              <御子に>

 オオヒヤマ タマキネカカエ  おおひやま たまきねかかえ    大日山       タマキネ 考え

 ワカヒトノ イミナオササク  わかひとの いみなささく    ワカヒトの     斎名を捧ぐ
 
 フタカミハ ツクシニユキテ  ふたかみは つくしゆきて    二神は       ツクシに行きて

 ウムミコオ ツキヨミノカミ  うむみこお つきよみかみ    生む御子を     ツキヨミ

 ヒニツケト アメニアケマス  つけと あめあけます    日に継げと     に上げます
                                            (ヒタカミ)
 
 コノサキニ ヲヱクマニスツ  このさきに をゑくますつ    この先に      汚穢・隈に捨つ

 ヒルコヒメ イマイツクシニ  ひるこひめ いまいつくしに    ヒルコ姫      今 慈しに

 タリイタル アメノイロトト  たりいたる あめいろとと    足り至る      天の愛妹と
                                          (アマテル)

 ワカヒルメ          わかひるめ            ワカヒルメ
                                  (分日霊妹)
 
       ソサニユキウム        そさゆきうむ              ソサに行き生む

 ソサノヲハ ツネニオタケヒ  そさのをは つねおたけひ    ソサノヲは     常にお猛び

 ナキイサチ クニタミクシク  なきいさち くにたみくしく    鳴き騒ち      地民 挫く

 イサナミハ ヨノクマナスモ  いさなみは くまなすも    イサナミは     「世の隈 成すも
                                       <ソサノヲが>

 ワカヲヱト タミノヲヱクマ  わかをゑと たみをゑくま    我が汚穢」と    民の汚穢・隈
                              <その基は>      →ホ7文

 ミニウケテ マモラルタメニ  うけて まもらために    身に受けて     守らるために
                         (尊敬)

 クマノミヤ カクミココロオ  くまみや かくみこころお    隈の宮       かく御心を

 ツクシウム ヒヒメミヲカミ  つくしうむ ひめかみ    仕し生む      一姫三男
 
 ウミテヨノ キミトミノミチ  うみての きみとみみち    生みて 治の     君・臣の充ち
                                 <万物>     (司)         (充実)

 トノヲシヱ サカリモトラハ  とのをしゑ さかりもとらは    "調の教え"     逆り惇らば
                                        <そして>

 ホコロハス          ほころはす            綻ろばす
                                  (逆矛)      
 
       コノフタハシラ        このふたはしら              この二柱

 ウムトノハ アマノハラミト  うむとのは あまのはらみと    生む殿は      天のハラミと
                                           (3.アマテル)

 ツクハヤマ アハチツキスミ  つくはやま あはちつきすみ    ツクバ山      淡路・ツキスミ
                                 (1.ヒルコ)    (2.ヒヨルコ)(4.ツキヨミ)

 クマノコレナリ        くまのこれなり          隈野 これなり        
                               (5.ソサノヲ)
 
 ツワモノカ ハシラニクラフ  つわものか はしらくらふ    ツワモノが     柱に比ぶ   
                                        <二神を>

 ユエトエハ ヲキナコタエテ  ゆえとえは をきなこたえて    故 問えば      翁 答えて

 タマハタテ ヌキハウルホス  たまたて ぬきうるほす    「玉はタテ     は潤す

 ホコモタテ ヨコマホロホス  ほこもたて よこまほろほす    矛もタテ      汚曲 滅ぼす

 フタハシラ          ふたはしら            二柱
 
                             「経矛法」統治原理の二本柱である「経の教」と「矛」を
                             二神に擬えている。(イサナキが "経の教" イサナミが "矛")

                             ここで「玉(瓊)」は「経の教」で、これは「たて(立て・掟・法)」。
                             「矛」は「断つもの」であり、これもやはり「たて(断て・絶て)」。
                             同時に「経」と「矛」は「たて(主体・軸・骨格・柱)」である。
                             「貫」は、二つの「たて(主体・軸・骨格・柱)」の「経」と「矛」を
                             連絡して協調させるものであり、「貫(副体・添えもの)」である。
                             「貫(副体・添えもの)」は「たて(主体・軸・骨格・柱)」に潤いを与える。
                             二本の柱を連結協働させて初めて「汚曲」を滅ぼすことができるのである。

                             同様に鳥居の「玉(柱石)」と「矛(柱)」は「たて(主体・軸・骨格・柱)」
                             であり、それを連絡するのが「貫(副体・添えもの)」である。
 
       ユキキトリヰノ        ゆききとりゐの              行き来 鳥居の

 フタカミト キキテオノオノ  ふたかみと ききおのおの    二神と       聞きて 各々

 ヲシテソメケリ        をしてそめけり          ヲシテ 染めけり


 

 【原文カタカナ訳】      【語源考察】           【漢字読み下し】
 コヱソフノキサキタツアヤ   こゑそふきさきたつあや     還十二の后 立つ文



 ミカサハニ ヨルモモトミノ  みかさに よるももとみの    ミカサ端に     寄る百臣の
                                 (御笠山の縁)

 シメクニノ マツリタタシテ  しめくにの まつりたたして    統め国の      政 直して          
 
 サルタヒコ コヱオヒノテノ  さるたひこ こゑひのての    サルタヒコ     を日の出の

 ユエトエハ コヤネコタエテ  ゆえとえは こやねこたえて    故 問えば      コヤネ 答えて
 コレムカシ スクナヒコヨリ  これむかし すくなひこより    「これ 昔      スクナヒコより

 ヲオナムチ ワレニサツケリ  をおなむち われさつけ    ヲオナムチ     我に授けり」
 
 カレムカシ タカミムスヒノ  かれむかし たかみむすひの    「過昔        タカミムスビの

 ヤソキネト チヰモノコラニ  やそきねと ちゐもに    ヤソキネと     千五百の子等に

 ヲシエニハ トシタアメミヤ  をしえには としたあめみや    教えには      トシタ天宮

 コヱノミチ ミオマタクシテ  こゑみち またくて    の道       己を全くして
                                            (個)
 
 ナカラエリ コカイモオナシ  なからえ こかいおなし    長らえり」     「蚕飼も同じ
                                (伸展するなり)

 クワノキハ ヨモニサカエテ  くわは よもさかえて    桑の木は      四方に栄えて
                                             (東西南北)

 ヱタモネモ ミツマタナリテ  ゑたも みつまたなりて    枝も根も      三又 成りて
                                         ("桑"は三つ又の木と書く)

 ソフホスエ ミモムソヰカノ  そふほすえ みもむそゐの    十二穂末」     「三百六十五日の
                                  (四方×三又)

 ヒノメクリ ヒトセニナリテ  めくり とせなりて    日の回り      一年に成りて

 ハルアキト ヨツニワカルル  はるあきと よつわかるる    春秋と       四つに分かるる」
                                (春夏秋冬)

 クワノネモ ツキハソフタヒ  くわのも つきはそふたひ    「桑の根も     月は十二度
                                (根は夜潤波に成長すると
                                 考えられていたらしい)

 ホシニアイ ナルソフツキハ  ほしあい なるそふつきは    星に合い      成る十二月は

 ソフホスヱ          そふほすゑ            十二穂末」
 
       ムカシアマカミ        むかしあまかみ              「昔 天神
                                              (天尊)

 ネオハミテ ミノシシメクリ  はみて ししめくり    根を食みて     身の肉 恵り
                                    (桑根)

 サメマタク イチコオハミテ  さめまたく いちこはみて    冴め全ぐ      イチゴを食みて
                                            (桑の実)

 ウルホエハ ナカラヒヨヨニ  うるほえは なからひよよに    潤えば       長らひ 世々に
                                            (伸展)

 タノシミテ ツクレハカエス  たのしみて つくれかえす    楽しみて      尽くれば 還す

 ミハヨモツ ココロハアメニ  よもつ こころあめに    身は黄泉      心は天に
                                    (魄)         (魂)

 カエウマレ ヰクタヒヨヨニ  かえうまれ ゐくたひよよに    還え 生まれ」    「幾度 世々に
                                  <また>

 タノシメハ ヒトノウマレハ  たのしめは ひとうまれは    楽しめば      人の生まれは

 ヒノテナリ マカルハイルヒ  ひのてなり まかるいるひ    日の出なり     罷るは 入る日」

 コヱノミチ オホヱウマルハ  こゑみち おほゑうまるは    「の道      覚え 生まるは
                                        (還の道を自覚する人にとって
                                          世に生れるということは正に)

 ヒノテナリ          ひのてなり            日の出なり」
 
       アメナカヌシノ        あめなかぬしの              「アメナカヌシの

 モハカリヨ アメノメクリノ  もはかり あめめくりの    百ハカリ齢     天の周りの
                                  (1千万年) <も>   (宇宙空間の外周)

 モヨトメチ ウマレマカルモ  もよとめち うまれまかるも    百万トメチ     生まれ 罷るも
                                         <も>  <人が>       <皆>

 ヒトメクリ モモヨロトシノ  ひとめくり ももよろとしの    一回り       百万年の

 コトフキモ ヒノヒメクリソ  ことふきも めくりそ    寿も        日の一回りぞ」
                                          (日の一巡と違い無し)

 ヒトクサノ ナラシフヨホモ  ひとくさの ならしふよも    「人草の      均し二万年も
                                   (民)      (平均寿命)

 ヒメモスノ モモノフタキレ  ひめもすの ももふたきれ    終日の       百百の二切れ」
                                 (丸一日)       (100×100)
 
 ナカミシカ イワスツラツラ  なかみしか いわつらつら    「長 短か      言わず つらつら  

 オモミレハ ミナカヌシヨリ  おもみれは みなかぬしより    思みれば      ミナカヌシより

 ヱノミヨニ マシヘリヒタヒ  みよに ましへりたひ    "" の代に     増し減り 一度

 トノヨニモ コトフキカワリ  にも ことふきかわり    "" の代にも    寿 変り

 クニミコト ヨタヒカワリテ  くにみこと たひかわりて    地尊        四度 変りて
                                   <の代には>

 トコタチノ ミヨハカワラス  とこたちの みよはかわら    トコタチの     代は変らず

 モハカリヨ ウヒチニヨリソ  もはかり うひちによりそ    百ハカリ齢」    「ウヒチニよりぞ

 イサナキニ ミカワリイマノ  いさなきに みかわりいまの    イサナキに     減変り 今の

 ヒトクサノ ヒヒタヘマスオ  ひとくさの ひひたへますお    人草の       日々 食べますを
                                           [弥々 食べ 増す]

 ツツシメト コノナカラエオ  つつしめと なからえお    謹めと       子の長らえを
                                          (臣・民)    ホ23文

 オホスユエ ミチヲシエルモ  おほすゆえ みちをしえるも    思す故       道 教えるも
                                                 <御歌 成し>
 
 アマカミノ クワニメクラス  あまかみの くわめくら   『天神の       桑に周らす 

 ハラノナノ ニカキニカタチ  はらのなの にかきかたち    ハ・ラの菜の     苦きに形
                                (ハホ菜ラハ菜)

 カタクナシ モヨコトフキオ  かたくなし もよことふきお    頑く成し      百万寿を

 マモルヘラナリ        まもるへらなり          守るべらなり』
 
 アマテラス キミオコヱチニ  あまてらす きみこゑちに    天地照らす     君を道に

 ナカラヱト ヲヲヒヤマサノ  なからゑと ををひやまの    長らえと      大日山下の
                                       <願い>

 トシタミヤ サラニツクリテ  としたみや さらつくりて    トシタ宮      新に造りて

 フツナルオ アメニツクレハ  ふつなるお あめつくれは    悉 成るを      に告ぐれば
                                          (ヒタカミ)

 フソヒスス モモフソムヱタ  ふそひすす ももふそむゑた    二十一鈴      百二十六枝

 トシサナト ヤヨイツイタチ  としさなと やよいついたち    年 サナト      三月一日
                                    (58穂)

 アメミコハ ヒタカミヨリソ  あめみこは ひたかみよりそ    天御子は      ヒタカミよりぞ
                                (アマテル:87歳)

 ウツリマス フタカミヰメオ  うつります ふたかみゐめお    移ります      二神 斎侍を
           [ヱメ]

 ミコトノリ タカミムスヒト  みことのり たかみむすひと    御言宣       タカミムスビと

 ヤソキネカ モロトハカリテ  やそきねか もろはかりて    ヤソキネが     諸と議りて

 クラキネカ マスヒメモチコ  くらきねか ますひめもちこ    クラキネが     マス姫モチコ

 ネノスケト ソノトメハヤコ  すけと そのとめはやこ    北のスケと     その妹姫 ハヤコ

 コマスヒメ ネノウチキサキ  こますひめ ねのうちきさき    コマス姫      北の内后
                                             (内侍)
 
 ヤソキネノ オオミヤミチコ  やそきねの おおみやみちこ    ヤソキネの     オオミヤミチコ

 キノスケト タナハタコタエ  のすけと たなはたこたえ    東のスケと     タナハタコタエ

 キノウチメ サクラウチカメ  きのうちめ さくらうち    東の内侍      サクラウチが姫

 サクナタリ セオリツホノコ  さくなたり せおりつほのこ    サクナタリ     セオリツホノコ

 サノスケニ ワカヒメハナコ  のすけに わかひめはなこ    南のスケに     ワカ姫ハナコ

 サノウチメ カナサキカメノ  さのうちめ かなさきかめの    南の内侍      カナサキが姫の

 ハヤアキツ アキコハシホノ  はやあきつ あきこしほの    ハヤアキツ     アキコ潮の

 ヤモアヒコ ツノスケウチハ  やもあひこ のすけうちは    八百会子      西のスケ・内は

 ムナカタカ オリハタオサコ  むなかたか おりはたおさこ    ムナカタが     オリハタオサコ

 オシモメハ トヨヒメアヤコ  おしもめは とよひめあやこ    乙侍は       トヨ姫アヤコ

 カスヤカメ イロノヱアサコ  かすやかめ いろのゑあさこ    カスヤが姫     イロノヱアサコ

 サノオシモ カタカアチコハ  さのおしも かたあちこは    南の乙侍      カダアチコは

 ネノオシモ ツクハハヤマカ  ねのおしも つくははやまか    北の乙侍      ツクバハヤマが

 ソカヒメハ キノオシモソト  そかひめは きのおしもそと    ソガ姫は      東の乙侍ぞ」と

 ツキニヨセ ミコハアマヒノ  つきよせ みこあまひの    月に因せ      御子は天日の
                                (十二の月)

 クラヰノル ヒノヤマノナモ  くらゐのる ひのやまも    位 乗る       日の山の名も

 オホヤマソ カレオホヤマト  おおやまそ かれおおやまと    大山ぞ       故 大山下

 ヒタカミノ ヤスクニノミヤ  ひたかみの やすくにみや    ヒタカミの     ヤスクニの宮 

 キツサネノ ツホネハカワリ  きつさねの つほねかわり    東西南北の     は替り
 ミヤツカヱ          みやつかゑ            宮仕え
 
       ソノナカヒトリ        そのなかとり              その中一人

 スナホナル セオリツヒメノ  すなおなる せおりつひめの    素直なる      セオリツ姫の

 ミヤヒニハ キミモキサハシ  みやひには きみきさはし    ミヤビには     君も階段

 フミオリテ アマサカルヒニ  ふみおりて あまさかるに    踏み下りて     陽陰下がる霊に
                                            [天地栄る日]

 ムカツヒメ ツヒニイレマス  むかつひめ つひいれます    向つ姫       遂に入れます

 ウチミヤニ カナヤマヒコカ  うちみやに かなやまひこか    内宮に       カナヤマヒコが

 ウリフヒメ ナカコオスケニ  うりふひめ なかこおすけに    ウリフ姫      ナカコをスケに
                                               <南の>

 ソナエシム ミナヲリツツリ  そなえしむ みなをりつつり    備えしむ      皆 織り綴り

 ミサホタツ コレオコヨミノ  みさほたつ これこよみの    操 立つ       これを暦の
                                   (徹す)

 ウリフツキ カレコヱクニノ  うりふつき かれこゑくにの    ウリフ月      故 還国の

 キミトタタヱリ        きみたたゑ          と称えり
 
 サルタヨリ モモノツカサモ  さるたより ももつかさも    サルタより     百の司も

 ヒノテエルカナ        ひのてえるかな          日の出 得るかな


 

 

 【原文カタカナ訳】      【語源考察】           【漢字読み下し】
 ハルミヤノアヤ        はるみやあや          春宮の文



 コレキミハ コヱヤスクニノ  これきみは こゑやすくにの    これ君は      ヤスクニの
                                  (アマテル)

 ミヤニマス コレハソノカミ  みやます これそのかみ    宮に坐す      これは その上
                                            (この宮は) (源)

 トノミコト モハカリヲサム  とのみこと もはかりをさむ    トの尊       百ハカリ 治む
                                           (1千万年)

 ミオホラニ カミモトアケニ  ほらに かみもとあけに    身を洞に      神 元明に

 カエマスオ ミヲヤコトノリ  かえますお みをやことのり    還えますを     御祖 言 宣り

 ホシトナス アメニカカリテ  ほしなす あめかかりて    星となす      天に篝りて

 コノヒトツ カレニトシタノ  ひとつ かれとしたの    九の一つ      故にトシタの
                                 (九星)

 アメノミヤ          あめのみや            天の宮
 
       ナカクヲサメテ        なかくをさめて              長く治めて
                                         (ホツマ:八万年経て)

 ミヤツヨリ ハヤキシトヘハ  みやつより はやきしとへは    ミヤツより     早 飛べば

 アマヒカミ イソキマナヰニ  あまひかみ いそきまなゐに    天日神       急ぎマナヰに

 ミユキナル トキニタマキネ  みゆきなる ときたまきね    御幸なる      時にタマキネ

 アヒカタリ ムカシミチノク  あひかたり むかしみちのく    会ひ語り      「昔 道奥

 ツクサネハ ココニマツトテ  つくさは ここまつとて    尽くさねば     ここに全つ」とて
                               (教え尽くさなかったが)      (満つ)

 サツケマシ モロカミタチモ  さつけまし もろかみたちも    授けまし      「諸守達も
                                     <て>

 シカトキケ キミハイクヨノ  しかきけ きみいくよの    確と聞け      君は幾代の

 ミヲヤナリ コレトコタチノ  みをやなり これとこたちの    上祖なり      これトコタチの
                                            (トヨケの過去世の一)

 コトノリト ホラオトサシテ  ことのりと ほらとさして    言宣り」と     洞を閉ざして

 カクレマス ソノウエニタツ  かくれます そのうえたつ    隠れます      その上に建つ

 アサヒミヤ キミネンコロニ  あさひみや きみねんころに    アサヒ宮      君 懇ろに

 マツリシテ ノチカエマサン  まつりて のちかえまさん    祭して       後 帰えまさん

 ミテクルマ トトムルタミオ  みてくるま ととむるたみお    御出車       留むる民を

 アワレミテ ミツカラマツリ  あわれみて みつからまつり    憐みて       自ら 政

 キコシメス          きこしめす            聞し召す
 
       オモムキツケル        おもむきつける              趣 告げる

 キキスニテ ムカツヒメヨリ  ききすにて むかつひめより    にて       ムカツ姫より

 コトノリシ タカミニマツル  ことのりし たかみまつる    言宣りし      タカミに祭る
                                         (ヒタカミorハラミ)

 トヨケカミ モチコノスケト  とよけかみ もちこすけと    トヨケ      「モチコのスケと

 ハヤコウチ アチコトミタリ  はやこうち あちことみたり    ハヤコ内(侍)    アチコと三人
                                                 <北の局の>

 ハヤユケト マナイノハラノ  はやゆけと まないはらの    はや行け」と    マナヰの原の

 ミヤツカエ コトノリアレハ  みやつかえ ことのりあれは    宮仕え       言宣あれば

 カトテシテ ミヤツノミヤニ  かとてて みやつみやに    門出して      ミヤツの宮に

 アルトキニ キミノミカリニ  あるときに きみみかりに    ある時に      君の恵りに

 チタルクニ ミチオサタメテ  ちたるくに みちさためて    チタル国      道を定めて

 ヲサムノチ ヤソキネノオト  をさむのち やそきねおと    治む後       ヤソキネの弟

 カンサヒオ マスヒトニネノ  かんさひお ますひとの    カンサヒを     マスヒト根の  

 シラウトト カネナメサシム  しらうとと かねなめさしむ    シラウドと     兼ね嘗めさしむ
       [ナ]              [なね]

 マタオトコ ツワモノヌシト  またおとこ つわものぬしと    また乙子      ツワモノヌシと

 コクミソエ ツホネトトメテ  こくみそえ つほねととめて    コクミ 副え     局 留めて

 カエラント コソヨリムカフ  かえらんと こそよりむかふ    帰らんと      去年より向かふ
                             <ヤスクニ宮に>

 ソサノヲト アマノミチネト  そさのをと あまのみちねと    ソサノヲと     アマノミチネと

 オトモシテ ヰトセノウモチ  ともて とせもち    御供して      五年の四月十五日
                                         (22鈴505枝5穂)
                                            (ホツマは「ネナト(10穂)」で矛盾)

 カエリマス          かえります            帰ります
 
       ノチヒワヒコニ        のちひわひこに              後 ヒワヒコに

 ミコトノリ ナンチクニヱオ  みことのり なんちくにお    御言宣       「汝 国絵を

 ウツスヘシ ヤマトメクリテ  うつすへし やまとめくりて    写すべし」     ヤマト 巡りて

 ミナヱカク キミハミヤコオ  みなゑかく きみみやこお    皆 描く       君は都を

 クニノサニ ウツスハヤタミ  くにに うつすはやたみ    国の南に      移すは八民

 ウウクタメ オモイカネシテ  ううくため おもひかねて    潤くため      オモヒカネして

 ツクラシム ナリテイサワニ  つくらしむ なりいさわに    造らしむ      成りてイサワに

 ミヤウツシ ココニイマセハ  みやうつし ここゐませは    宮移し       ここに居ませば

 ムカツヒメ フシオカアナノ  むかつひめ ふちおかあなの    ムカツ姫      フチオカ端の

 オシホヰニ ウフヤノミミニ  おしほゐに うふやみみに    オシホヰに     産野の耳に
                                       <即ち>   (イサワの隅)

 アレマセル オシホミノミコ  あれませる おしほみみこ    生れませる     オシホミの御子
                                    (「生れます」の連体形)

 オシヒトト イミナオフレテ  おしひとと いみなふれて    オシヒトと     斎名を告れて

 カミアリノ モチヰタマエハ  かみありの もちゐたまえは    神生りの      餅飯 賜えば

 タミウタフ サキニモチコカ  たみうたふ さきもちこか    民 歌ふ       『先にモチコが

 ウムミコハ ホヒノミコトノ  うむみこは ほひみことの    生む御子は     ホヒの尊の

 タナヒトソ ハヤコカミツコ  たなひとそ はやこみつこ    タナヒトぞ     ハヤコが三つ子

 ヒハタケコ オキツシマヒメ  たけこ おきつしまひめ    一はタケコ     オキツシマ姫

 フハタキコ ヱツノシマヒメ  たきこ ゑつのしまひめ    二はタキコ     ヱツノシマ姫

 ミハタナコ イチキシマヒメ  たなこ いちきしまひめ    三はタナコ     イチキシマ姫

 シカルノチ アキコカウメル  しかるのち あきこうめる    然る後       アキコが生める
                                               (「生む」の連体形)

 タタキネハ アマツヒコネソ  たたきねは あまつひこねそ    タタキネは     アマツヒコネぞ

 シカルノチ ミチコカウメル  しかるのち みちこかうめる    然る後       ミチコが生める

 ハラキネハ イキツヒコネソ  はらきねは いきつひこねそ    ハラキネは     イキツヒコネぞ

 トヨヒメハ ネノウチメニテ  とよひめは うちめにて    トヨ姫は      北の内侍にて
                                             (最初は西の乙侍)

 ヌカタタノ クマノクスヒソ  ぬかたたの くまのくすひそ    ヌカタダの     クマノクスヒぞ

 ミコスヘテ ヰヲトミメナリ  みこすへて をとなり    御子すべて     五男三女なり』

 サノトノニ タチハナウエテ  とのに たちはなうゑて    南の殿に       植えて

 カクノミヤ キニサクラウエ  かくのみや さくらうゑ    橘の宮        東に桜 植え

 ウオチミヤ ミツカラマツリ  うおちみや みつからまつり    大内宮       自ら 政

 キコシメス アマネクタミモ  きこしめす あまねくたみも    聞こし召す     遍く民も

 ユタカナリ ミコオシヒトオ  ゆたかなり みこおしひとお    豊かなり      御子 オシヒトを

 ハルミヤト ナスハイキイク  はるみやと なすいきいく    春宮と       なすは生き活く

 ハルココロ タミイツクシム  はるこころ たみいつくしむ    春心        民 慈しむ

 ミヲヤナリケリ        みをやなりけり          御祖なりけり


 

 【原文カタカナ訳】      【語源考察】           【漢字読み下し】
 タカマナルアヤ        たかまなるあや          タカマ成る文



 ヤマクイノ タカマオコエハ  やまくいの たかまこえは    ヤマクイの     タカマを請えば

 クサナキテ コホシオマツル  くさなきて こほしまつる    「草 薙ぎて     九星を祭る
                                  [腐 退きて]

 ユキノミヤ アメトコタチト  ゆきのみや あめとこたちと    ユキの宮      アメトコタチと

 スキトノニ ウマシアシカイ  すきとのに うましあしかい    スキ殿に      ウマシアシカイ

 ヒコチカミ アワセマツレハ  ひこちかみ あわせまつれは    ヒコチ神      合わせ祭れば
                                        <天の神々を地に>

 ナモタカマ          たかま            名もタカマ」
 
       モロアツマリテ        もろあつまりて              諸 集まりて

 ユエコエハ キミサホヒコニ  ゆえこえは きみさほひこに    故 請えば      君 サホヒコに
                                          (アマテル)

 ミコトノリ コレタマキネニ  みことのり これたまきねに    御言宣       「これ タマキネに

 ワレキクハ アメツチイマタ  われきくは あめつちいまた    我 聞くは      天地 未だ  
                                           (陽陰)

 ナラサルニ アメノミヲヤノ  ならさるに あめのみをやの    成らざるに     アメノミヲヤの

 ナスイキハ キワナクウコク  なすいきは きわなくうこく    成す意気は     際なく 動く
                                 (生の一意気)

 アモトカミ ミツニアフラノ  あもとかみ みつあふらの    天元神       水に油の
                                     <となる>

 ウカムサマ メクルウツホノ  うかむさま めくるうつほの    浮かむ様      回る空洞の
                                     <に>

 ソノナカニ アメツチトトク  そのなかに あめつちととく    その中に      天地 届く
                                          (陽と陰を連絡する)

 ミハシラオ メクリワカルル  みはしらお めくりわかるる    御柱を       回り分かるる

 アワウヒノ アワハキヨクテ  あわうひの あわきよくて    泡・泥の       泡は清くて
                                 (陽陰の卵)

 ムネヲカミ ウヒハニコリテ  むねをかみ うひにこりて    宗陽神       泥は濁りて

 ミナメカミ ヲハカロキヨク  みなめかみ かろきよく    鄙陰神       陽は軽ろ清く

 アメトナリ メハオモリコル  あめなり おもりこる    と成り      陰は重り凝る

 クニノタマ ウヲセノムネハ  くにたま うをせむねは    地の球       背のは
                                              (核)

 ヒノワナル ウメノミナモト  ひのわなる うめみなもと    日輪なる      妹の鄙元
                                               (陰核)

 ツキトナル アモトアラワレ  つきとなる あもとあらわれ    月となる」     「天元 顕れ

 ウミテノル ウツロシナトニ  うみのる うつろしなとに    生みて乗る     ウツロシナトに

 ハオメクリ アリサマナセハ  めくり ありさまなせは    地を巡り      あり様 成せば
                                             (調う様)

 ツキノミツ ウミトタタエテ  つきみつ うみたたえて    月の水       海と湛えて
                                 (陰核)

 ヒニウメル ウツホウコキテ  うめる うつほうこきて    日に生める     空 動きて
                                    (陽核)(「生む」の連体形)

 カセトナル カセホトナレハ  かせなる かせとなれは    風となる      風 火となれば

 ツチモマタ ミツハニトナル  つちまた みつはにとなる    地もまた      水 埴となる」
 
 コノヰツツ マシワリナレル  このゐつ ましわりなれる    「この五つ     交わり成れる
                                              (「成る」の連体形)

 カンヒトハ アウワアラワル  かんひとは あうわあらわる    神人は       "ア・ウ・ワ" 顕わる

 ミナカヌシ クニタマヤモニ  みなかぬし くにたまやもに    ミナカヌシ     地球 八方に

 ヨロコウミ ハツニヲウミノ  よろうみ はつをうみの    万子 生み      果つに ヲウミの

 ヱトノコノ ヱミコアニツキ  ゑとの みこつき    兄弟の子の     兄御子 上に継ぎ
                                                   (ヱの尊)

 ヲウミタス オトミコノスム  をうみたす おとみこすむ    ヲウミ 治す     弟御子の統む
                                           (トの尊)

 トシタクニ コレイマハラノ  としたくに これいまはらの    トシタ国      これ 今 ハラの

 ミヤノナモ トシタトイイテ  みやも としたといいて    の名も      トシタと言いて

 ヨヨノナノ モモハカリノチ  よよのな ももはかりのち    代々の名也」    「百ハカリ後

 トノミコト ヱニウケヲサム  とのみこと うけをさむ    弟のミコト     兄に受け治む
                                   (トの尊)      (ヱの尊) 

 ソレヨリソ カワルカワリニ  それよりそ かわるかわりに    それよりぞ     代る代りに
                                        <兄弟は>

 ヨオツキテ アメニカエレハ  つきて あめかえれは    世を継ぎて     天に還れば  

 ミナカヌシ オヨヒヱヒタメ  みなかぬし およひゑひため    ミナカヌシ     およびヱ・ヒ・タ・メ

 トホカミモ アメニクハリテ  とほかみも あめにくはりて    ト・ホ・カ・ミも    天に配りて

 ホシトナス アメトコタチノ  ほしなす あめとこたちの    星となす      アメトコタチの
                               <ミヲヤが>

 カミハコレ ノチソヒノキミ  かみこれ のちそひのきみ    神はこれ」     「後 十一の君  

 キツヲサネ アミヤシナウモ  きつをさね あみやしなうも    キ・ツ・ヲ・サ・ネ   ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウも

 アニカエリ サコクシロニテ  にかえり さこくしろにて    天に還り      サコクシロにて

 ミコトノリ ミナホシトナス  みことのり みなほしとなす    御言宣       皆 星となす
                                <ミヲヤの>

 コノカミハ ハラワタイノチ  このかみは はらわたいのち    この神は      腹腑 命
                                 (十一の君)

 ミケオモル ウマシアシカイ  みけもる うましあしかい    食を守る      ウマシアシカイ

 ヒコチカミ カレアメミコト  ひこちかみ かれあめみこと    ヒコチ神      故 天尊

 ワノミコト クニトコタチノ  わのみこと くにとこたちの    地の尊」      「クニトコタチの

 ナヨノカミ ミナサコクシロ  かみ みなさこくしろ    七代の神      皆 サコクシロ

 ヨリノホシ          よりのほし            よりの星」
 
       アニアラワルル        あらわるる              「天に現るる

 ヒノワタリ モモヰソトメチ  わたり ももゐそとめち    日の径       百五十トメチ

 ツキノホト ナソトメチウチ  つきほと なそとめちうち    月の程       七十トメチ内
                                  (月の径の程度)

 ヒノメクリ ナカフシノトノ  めくり なかふしの    日の回り      中節の外の
                                (太陽の周回軌道) 

 アカキミチ ヤヨロトメチノ  あかきみち やよろとめちの    赤き道       八万トメチの
                                         (地球から赤き道までの
                                          距離は80,000トメチで)

 ツキオサル ツキノシラミチ  つきおさる つきのしらみち    月を退る      月の白道
                                   (退ける)    (地球から白道までの距離)

 ヨヨチウチ クニタマワタリ  よようち くにたまわたり    四万チ内      地球 径
                                   (チ=トメチ)

 モソヨチノ メクリミモムソ  もそよの めくりみもむそ    百十四チの     周り 三百六十
                                              (周囲)

 ヰトメチノ ツキヨリチカキ  とめちの つきよりちかき    五トメチの     月 寄り近き
                                             (月に寄りて近し)     

 ヒハトオク ツキハナカハニ  とおく つきはなかはに    日は遠く      月は半ばに

 チカキユエ ナラヘミルナリ  ちかきゆえ ならへみるなり    近き故       並べ見るなり」
                                          (匹敵する大きさに見える)
 
 モロホシハ アメニカカリテ  もろほしは あめかかりて    「諸星は      天に篝りて

 マタラナス ツツヰハモトノ  またらなす つつゐもとの    斑 成す       連井は本の
                                 (模様)

 イロツカサ フソミカホシハ  いろつかさ ふそみかほしは    色仕さ       二十甕星は
                                          (20個の明るい星)

 ヨシアシオ ハラノニシメス  よしあしお はらのしめす    吉凶を       ハラ野に示す」
 
 アマメクリ ヒハヲヲキクテ  あまめくり ををきくて    「天回り      日は大きくて
                                 (天体の運行)

 ヒトオクレ ミモムソヰタヒ  ひとおくれ みもむそゐたひ    一送れ       三百六十五度
                                  (一回り)

 ヒトトシノ ハルタツヒニハ  ひととしの はるたつには    一年の       春立つ日には

 モトニキテ ヒトタヒモトノ  もとて ひとたひもとの    元に来て      一度 元の
                                    (起点)

 ホシニアイ ツキハオモクテ  ほしあい つきおもくて    星に合い」     「月は重くて

 ソミノリオ オクレヒニアフ  そみのりお おくれあふ    十三延を      遅れ 日に合ふ
                               (1年に13日分に相当する距離)
                               (現在の計算では365-354=11日)

 ツイタチソ          ついたちそ            ぞ」
 
       ホシニソミアフ        ほしにそみあふ              「星に染み合ふ

 アメハヱナ ヒツキヒトミナ  あめゑな つきひとみな    天は胞衣      日・月・人 皆
                                 (天空)

 アメノエナ          あめえな            陽陰の枝」
 
       ソトハタカマノ        そとたかまの              「外はタカマの

 ハラマワリ モモヨロトメチ  はらまわり ももよろとめち    ハラ周り      百万トメチ
                                   (外円周)

 ホシマテハ ソヰヤチトメチ  ほしまては そゐやちとめち    星までは      十五八千トメチ
                              (星はタカマノハラを包む   (158,000×2×π=992,240
                               胞衣に張り付いている)         ≒百万トメチ)

 ソノソトハ ナモトコシナエ  そのそとは とこしなえ    その外は      名もトコシナエ

 ヤスミキハ ヤイロノニキテ  やすみきは やいろのにきて    八隅際       八色の和幣
                                            (八色幡)

 ミナミアオ ニシハクレナイ  みなみあお にしくれない    南 青        西は紅

 キタハキニ ヒカシハシロク  きたに ひかししろく    北は黄に      東は白く

 アイモイロ          あいいろ            間も色」
 
       ミヲヤノソハニ        みをやそはに              「ミヲヤの傍に

 ヤモトカミ マモルトホカミ  やもとかみ まもるとほかみ    八元神       守る トホカミ  
                                           (「ミヲヤ」と
                                                「寿」に掛かる)

 ヱヒタメノ ヱトノコトフキ  ゑひための ゑとことふき    ヱヒタメの     兄弟の 寿
                                               (寿命)

 アナレカミ ネコエサツケテ  あなれかみ ねこえさつけて    天均神       根隅 授けて
                                          (内臓・外殻)

 ミソフカミ ミメカタチナス  みそふかみ みめかたちなす    三十二神      見め形 成す

 シタツモノ ソムヨロヤチト  したつもの そむよろやちと    親つモノ      十六万八千と
                                  (添うモノ)

 モリオヱテ ヒトウマルトキ  もりて ひとうまるとき    守を得て      人 生まる時
                                 (元守)

 カミトモノ タマシイムスヒ  かみもの たましいむすひ    神とモノ      魂・魄 結び
                                (高級霊)(低級霊)

 タマノヲト ヰクラムワタモ  たまのをと ゐくらむわたも    魂の緒と      五臓六腑も

 ソノカミノ ソヨタテソナエ  そのかみの そよたてそなえ    その上の      十四経 備え  
                                 (本つ神)      (シム十四ヘ)  ホ14文

 ヒトトナス          ひととなす            人と成す」
 
       アメノミヲヤノ        あめのみをやの              「アメノミヲヤの

 ヲヲンタケ ヤモヨロトメチ  ををんたけ やもよろとめち    大御丈       八百万トメチ

 ミノヒカリ モトモトアケノ  ひかり もともとあけの    身の光       元々明の
                                           <即ち>

 アマメクミ トトクハシラハ  あまめくみ ととくはしらは    陽陰恵み      届く柱は

 スキトホル ナカノクタヨリ  すきとほる なかくたより    透き通る      中の管より
                                    (見えない)

 ハコフイキ クルマノウテキ  はこふいき くるまうてき    運ぶ生気      車の腕木
                                            (車のスポークのように
                                                中心から外に放射する)

 ココノワノ ヒヒキテメクル  ここのわの ひひきめくる    九の輪の      響きて巡る
                                     (九曜紋)      (伝わる)

 イキノカス ヨロミチムヤソ  いきのかす よろみちむやそ    生気の数      万三千六八十
                                                        →ホ16文

 ヒトノイキ ササナミモコレ  ひといき ささなみこれ    人の息       細波もこれ」
 
 トメチトハ メノミソムフム  とめちとは みそむふむ    「トメチとは    女の三十六 踏む
                                                                           (36歩=1畝)

 セハトイキ モモイキハマチ  いき ももいきはまち    は十イキ     百イキは                                                (1畝=10イキ)          (100イキ=10畝=1町)

 ミソムサト サトミソヤナリ  みそむさと さとみそやなり    三十六       里 三十八なり」
                                  (36町=1里)       (1トメチ=38里)
 
 ミヲヤカミ ミテクラソムル  みをやかみ みてくらそむる    「ミヲヤ神     幣 添むる
                                         <に>      (供える)

 ハルアキノ イキハクタヨリ  はるあきの いきくたより    春秋の       生気は管より

 サキリナス ヱニユツルキリ  さきりなす ゆつるきり    精霧なす       "" に譲る霧
                                             (ヱ神が主導する霧は)

 ヒオマネキ フユヒヲカエス  まねき ふゆひをかえす    日を招き      冬 日陽 反す
                                             (日の陽に反転する)

 トハナツニ ツキノメカエス  なつに つきかえす    "" は夏に     月の陰 反す
                              (ト神が主導する霧は)    (月の陰に反転する)

 ハルアキソ アメユツルヒハ  はるあきそ あめゆつるは    春秋ぞ       天 譲る日は
                                              (陽を継承する日は)

 アノサキリ クニユツルツキ  さきり くにゆつるつき    天の精霧      地 譲る月
                                               (陰を継承する月は)

 ハノサキリ          のさきり            地の精霧」
 
       テレハタタユル        てれはたたゆる              「てれば称ゆる

 ミナカヌシ アキリニノリテ  みなかぬし あきりのりて    ミナカヌシ     天霧に乗りて  
                                          (天の精霧)
                                          (ウツロヰシナト) ホ19-1文

 ヤモニユキ ヒツキノミチオ  やもゆき ひつきのみちお    八方に行き     日月の道を
                                           (陽陰の道)

 ユツリハニ アカタノカミノ  ゆつりに あかたかみの    譲り 地に      県の組みの

 イロクニト ナツケアノミチ  いろくにと なつけみち    色国と       名付け 天の道
                                    (何国)

 ハノミチモ アシノコトクニ  みちも あしことくに    地の道も      葦の如くに

 タツユエニ ヨソコノカミハ  たつゆえに よそこかみは    立つ故に      四十九の神は

 アニカエリ モトノタカマノ  かえり もとたかまの    天に還り      元のタカマの

 ハラニアリ クニタマクワシ  はらあり くにたまくわし    ハラにあり」    「地球 細し
                                                (ミニチュア)

 サコクシロ カレカミマツル  さこくしろ かれかみまつる    サコクシロ     故 神 祭る

 ハモタカマ スカノトコロハ  たかま すかところは    地もタカマ     清の所は

 コレニクラヘン        これくらへん          これに比べん」
 
 ヲオンカミ オリノミユキニ  をおんかみ おりみゆきに    大御神       折の御幸に
                                 (アマテル)

 キキマセハ コキミモミコト  ききませは こきみもみこと    聞きませば     九君 百尊
                                    (聞し召せば)

 ミチヒコモ ミナツツシミテ  みちひこも みなつつしみて    三千彦も      皆 謹みて

 ウヤマイニケリ        うやまいにけり          敬いにけり


 

 【原文カタカナ訳】      【語源考察】           【漢字読み下し】
 ナメコトノアヤ        なめことあや          嘗事の文



 ツキスミノ シカノミコトカ  つきすみの しかみことか    ツキスミの     シガの尊が

 ヱトノカミ トヨリノノトノ  ゑとのかみ よりのとの    兄弟の神      "" よりの宣の
                                (トホカミヱヒタメ)    (なぜト神が先か)  

 ユエオトフ カレニトヨケノ  ゆえとふ かれとよけの    故を問ふ      故にトヨケの

 ナメコトソ          なめことそ            "嘗事" ぞ
                            (トヨケの言葉を著した文書と思われる)
 
       ヱノナメハネニ        なめに              "" のは北に
                                                  (治)

 シモノナカ ヒウオマネケハ  しもなか まねけは    十一月の中     一陽を招けば  
                                      (冬至)     (陰3+陽1)

 カツメカミ カチオネニヒキ  かつめかみ かちひき    傾神        舵を北に率き
                                           (傾き)

 ヒオムカフ コノウイナメハ  むかふ このういなめは    日を迎ふ      この初嘗は  
                                 (陽)

 イマノノト コホシマツリテ  いまのと こほしまつりて    今の宣       「九星 祭りて

 ヲメクリニ クロマメヰヒノ  をめくりに くろまめゐひの    陽回りに      黒豆飯の
                                           (神乗り粥)

 チカラソフ シワスハニミツ  ちからそふ しわすみつ    力 添ふ」      十二月 地に満つ
                                                 <一陽が>

 キハネサス ナオソラサムク  ねさす なおそらさむく    木は根差す     なお空 寒く
                                                (空気)

 ツキスエハ カヰミナキソヒ  つきすえは かゐみなきそひ    月末は       殻 漲ぎ聳ひ
                                           (地表)

 ヤヤヒラク マタソラサムク  ややひらく またそらさむく    弥々開く      まだ空 寒く
                                <陽は> (広まるも)

 ウルオエス ヤヤナメツクル  うる ややなめつくる    潤を得ず      弥々 嘗 尽くる
                                 (潤を得ない)<まま>    (しだいに「ヱ」の治は尽きる)

 ハニミツノ ヱニハシラタツ  はにみつの はしらたつ    埴・水の       上に柱 立つ
                                                ("ヱ"のヲシテの形の説明)

 カミカタチ          かみかたち            神形
 
       トシワケノヨハ        としわけは              年分けの夜は
                                           (大晦日=節分)

 マメオイリ ミナオニヤラフ  まめいり みなおにやらふ    豆を煎り      穢・鬼 遣らふ  

 カオヒラキ シメヒキフサキ  かおひらき しめひきふさき    門を開き      引き 塞ぎ

 ハヱユツハ ムキニトシコヘ  はゑゆつは むきとしこへ    ハヱユヅ葉     に年 越え
                                            (年越蕎麦)
 
 ヒノナメハ ツサニイナサノ  なめは つさいなさの    "" の嘗は     西南にイナサの
                                     (治)           (風)

 ハツヒヨリ フウオヤワセテ  はつひより やわせて    初日より      二陽を和せて
                                (元日=立春)     (陰2+陽2)

 オケラタキ ワカメミツクミ  おけらたき わかめみつくみ     焚き       若女 水 汲み

 シトキモチ マカリカヤクリ  しときもち まかりかやくり    粢餅          栗

 ウナトコロ カクイモカシラ  うなところ かくいもかしら    海菜 トコロ      芋頭

 シムノヨリ ユミツキノヨハ  しむのより ゆみつきは    シムの寄り     七日の夜は

 ヰノミツニ ヌエアシモチカ  ゐのみつに ぬえあしもちか    亥の三つに     ヌエアシモチが

 カタヲヱオ コケフハコヘナ  かたをゑお こけふはこへな    朽穢を       ゴゲフハコベ菜

 イタヒラナ ススナススシロ  いたひらな すすなすすしろ    イタヒラ菜     スズナスズシロ

 スセリナス ナミソニノソク  すせりなす みそのそく    スセリナズ     七ミソに除く

 メヲオエハ モチノアシタハ  めをおえは もちあしたは    陰陽 合えば     十五日の朝は  
                                 (2陰と2陽が争えば)

 ヒモロケノ アツキノカユニ  ひもろけの あつきのかゆに    霊守食の      小豆の粥に
 
 ヱヤミヨケ ササオケトント  ゑやみよけ ささおけとんと    穢病 除け      笹・オケ・ドンド
                                  (六腑祭)     (笹湯花どんど火)

 モチヤキテ カユハシラナス  もちやきて かゆはしらなす    餅 焼きて      粥柱 なす

 カミアリノ カユフトマニヤ  かみありの かゆふとまにや    神現りの      粥フトマニや
                                             (粥占)

 キサラキハ メヲホホヤワシ  きさらきは めをほほやわし    二月は       陰陽 ほぼ和し
                                           (2陰と2陽)

 キサシオフ タネカシマツル  きさしおふ たねかしまつる    萌し 生ふ      種 浸し 祭る
                                             [活し]

 イナルカミ ノリユミヒラキ  いなるかみ のりゆみひらき    稲荷神       乗弓 開き
                                            (初馬祭)

 モチマテニ ソコニフキタツ  もちまてに そこふきたつ    餅 左右に      底に吹き立つ
                                ("ヒ"のヲシテの形の説明)

 ハツヒカセ コレカミカタチ  はつひかせ これかみかたち    初日風        これ 神形
 
 タノナメハ ミウノアオウケ  なめは うけ    "" の嘗は     三陽の天を受け
                                     (治)       (天の精霧)

 キサラキノ ナカヨリミウオ  きさらきの なかよりお    二月の       中より三陽を
                                           (春分)

 メニヤワセ ヒトクサソタツ  やわせ ひとくさそたつ    陰に和せ      人草 育つ
                                 (陰1+陽3)

 イトイウソ ヤヨイノハシメ  いというそ やよいはしめ    イトユウぞ     三月の初め

 モモヤナキ ミキヒナマツリ  ももやなき みきひなまつり            酒 雛祭

 ヱモキモチ タミナワシロニ  ゑもきもち たみなわしろに    蓬餅        民 苗代に

 タネオマク ヤヨイナカヨリ  たねまく やよいなかより    種を蒔く      三月 中より

 カケロヒテ ナエオイソタツ  かけろひて なえおいそたつ    影ろひて      苗 生い育つ

 ワノナカニ ミヒカリノアシ  なかに みひかりあし    輪の中に      三光の足
                                   ("タ"のヲシテの形の説明)

 ナカニミツ コレカミカタチ  なかみつ これかみかたち    中に見つ      これ 神形
                                 (中心で結ぶ)
 
 メノナメハ ウメノイモミツ  なめは うめいもみつ    "" の嘗は     大陰の妹 水
                                     (治)

 ウツキヨリ ウヲオマネキテ  うつきより うをまねきて    四月より      大陽を招きて
                                       (陰0+陽4)

 ナツオツク ミハワタヌキテ  なつつく みはわたぬきて    夏を継ぐ      衣 綿 抜きて

 ツキナカハ サヒラキマツル  つきなかは さひらきまつる    月 半ば       早開き 祭る  

 ヰナルカミ スエハアオヒノ  ゐなるかみ すえあおひの    稲荷神       末は葵の

 メヲマツリ サツキニモロハ  めをまつり さつきもろは    夫婦祭       五月に両葉
                                             (葵の両葉)

 ナルツユオ ナメントヱモキ  なるつゆお なめんとゑもき    乗る露を      舐めんと蓬

 アヤメフク サツサハヰワタ  あやめふく さつさゐわた    菖蒲 噴く      サツサ五腑
                                   (急伸する)   (五月サの頃)(五腑帯)

 ノリハヰヰ ミナソコニフス  のりゐゐ みなそこふす    乗りは五五     水埴 底に伏す
                               (五尺五寸のツツタチ)    ("メ"のヲシテの形の説明)

 メノナサケ コレカミカタチ  なさけ これかみかたち    陰の情け       これ 神形
 
 トノナメハ ハニミツウルフ  なめは はにみつうるふ    "" の嘗は     埴・水 潤ふ
                                     (治)

 サツキナカ ヒカリトホレハ  さつきなか ひかりとほれは    五月 中       光 徹れば
                                    (夏至)      (陽)

 カツメカミ ミチオカエシテ  かつめかみ みちかえして    傾神        道を返して

 ヒオコエハ ミヒキオマネキ  こえは みひきまねき    冷を乞えば     陰引を招き

 シラミチノ ヒメオクタシテ  しらみちの くたして    白道の       一陰を降して
                                  (月)        (陽3+陰1)

 ハニフセハ キソヒノホリテ  ふせは きそひのほりて    地に伏せば     競ひ昇りて
                                        <陽と陰>

 サミタルル アオハシケレハ  さみたるる あおはしけれは    五月雨るる     青葉 茂れば

 ナカラエノ サノカオリウク  なからえの かおりうく    長らえの      南の香り 受く
                                            [栄] (薫風)

 ミナツキハ ヤヤハニミチテ  みなつきは ややみちて    六月は       弥々地に満ちて
                                         <一陰が>

 タタカエハ カミナリアツク  たたかえは かみなりあつく    闘えば       上 鳴り 暑く
                                <陽と陰が>          [神]

 スエハナオ アツクカワケハ  すえなお あつくかわけは    末は尚       暑く乾けば
                                 (月末)

 モモマツリ キソヒヤムレハ  ももまつり きそひやむれは    桃祭         競ひ 止むれば
                                         <陽と陰の>

 ヒメヒラク ホソチチノワニ  ひらく ほそちちのわに    一陰 開く      熟瓜 茅の輪に
                                    (勢う)     (=桃)

 ヌケツクル ミナノハラヒソ  ぬけつくる みなのはらひそ    抜け尽くる     穢の祓ぞ
                                 (抜き尽くす)

 カタチケタ アノマテノイノ  かたちけた まての    形 方         天の左右の射の
                                ("ト"のヲシテの形の説明)

 ナカニタツ クニタシナルル  なかたつ くにたしなるる    中に立つ      地 治し平るる
                                 (中心に直立)

 カミカタチ          かみかたち            神形
 
       ホノカミキネニ        かみきねに              "" の神 東北に

 ナメウケテ ハノフメモリテ  なめうけて もりて    嘗 受けて      地の二陰 盛りて
                                  (治)       (地の精霧)

 アフミマツ フメニヤワシテ  あふみまつ やわして    七月 先ず      二陰に和して
                                           (陽2+陰2)

 カセトナス ユミハリニウム  かせなす ゆみはりうむ    風となす      七日に績む

 イウトアサ ヲトタナハタノ  いうあさ をとたなはたの    木綿と麻      復棚機の

 ホシマツリ モチハミヲヤト  ほしまつり もちみをやと    星祭        十五日は上祖と  
                                          (シムのモチホギ) 

 イキタマニ ヱナノハスケノ  いきたまに ゑなはすけの    生魂に       胞衣蓮食の

 メヲアエハ アオキオトリテ  めをあえは あおきおとりて    陰・陽 合えば     仰ぎ踊りて
                                  (地と天)     (天に居る御祖に向い踊る)  
                                 (生魂と御祖)        (あわ踊り)

 イオウクル ホツミハツヒハ  うくる ほつみはつひは    気を受くる     八月初日は

 ウケマツリ フメタツカセニ  うけまつり たつかせに    ウケ祭       二陰 立つ風に
                                             (他動詞)

 カヤオフス フシアレノワキ  かやふす ふしあれのわき    萱を臥す      悉し粗れ 萎わき

 ソロヲヱハ シナトマツリニ  そろをゑは しなとまつりに    ソロ 衰えば     シナト祭に

 ノワキウツ ホヲノハラヰゾ  のわきうつ ほをはらゐぞ    ノワキ 討つ     蝕の祓ぞ

 カタチハニ フハシラタチテ  かたちはに はしらたちて    形 埴        二柱 立ちて
                                ("ホ"のヲシテの形の説明)

 ムツマシク コレカミカタチ  むつましく これかみかたち    睦まじく      これ 神形
 
 カノナメハ アノアカリモル  なめは あかりもる    "" の嘗は     天の明り 守る
                                     (治)     (一陽)

 ホツキナカ ミメニトクツキ  ほつきなか とくつき    八月 中       三陰に磨ぐ月
                                    (秋分)     (陽1+陰3)

 イモノコノ サワオイワイテ  いもの さわいわいて    芋の子の      多を祝いて
                                            (芋果月)

 ナカツキハ オオトシツケル  なかつきは おおとしつける    九月は       大年 告げる

 ココノミハ カサネココクリ  ここのみは かさねここくり    菊の御衣      襲                                  (菊散綿子)

 ヒトヨミキ コモチツキニハ  ひとよみき こもちつきには    一夜御酒      小望月には
                                (菊の宴・栗見酒)     (十四日)
                                  (九日・十三日)

 マメオソフ モチヨリサムル  まめそふ もちよりさむる    豆を供ふ      十五日より騒むる
                                  (豆名月)

 ヲカマツリ マトカノナカノ  をかまつり まとかなかの    生姜祭       円の中の
                                           ("カ"のヲシテの形の説明)

 ミハシラハ カノカミカタチ  みはしらは かみかたち    御柱は       "カ" の神形
 
 ミノナメハ ソノメタエニテ  なめは そのたえにて    "" の嘗は     その陰 妙にて
                                     (治)     (招く大陰)

 カミナツキ ウメシリソケテ  かみなつき うめしりそけて    十月        大陰 退けて
                                               <陽を>

 シクレナス ヤヤソコニミチ  しくれなす ややそこみち    時雨なす      弥々底に満ち
                                          <陰が>   (地)

 ヲオツクス カレヲヲナムチ  つくす かれををなむち    陽を尽くす     故 ヲヲナムチ
                                 (陽0+陰4)

 カナツキニ ヌルテオタキテ  かなつきに ぬるてたきて    十月に       ヌルテを焚きて

 モロカミニ モチヰホトコシ  もろかみに もちゐほとこし    諸守に       餅飯 施し

 シモツキハ ヤヤメカノホル  しもつきは ややのほる    十一月は      弥々陰が昇る
                                        <地から>

 シモハシラ ヒラキハツクサ  しもはしら ひらきはつくさ    霜柱         初草

 ツホミサス ハニヨリカセノ  つほみさす はによりかせの    蕾 差す       埴より風の
                                             ("ミ"のヲシテの形の説明)

 ヒトヰタツ コレカミカタチ  ひとたつ これかみかたち    一射 立つ      これ 神形
 
 ヒトセコレ ヱトニハンヘル  とせこれ ゑとはんへる    一年 これ      "ヱ・ト" に侍る

 ミソノカミ ヒヒニカワリテ  みそのかみ ひひかわりて    三十の神      日々に替わりて

 ムソカモル ムワノナメコト  むそもる なめこと    六十日 守る     六還の嘗事
                                            (60日が6回転で360日)

 ウツロヰノ トシコエセマエ  うつろゐの としこえせまえ    ウツロヰの     年越瀬前  
                                           (12月29日)

 オオミソカ ハツムカソヨカ  おおみそか はつそよ    大晦日       六日・十四日

 サノミソカ スヘヒトセモル  みそ すへとせもる    五月の三十日    総べ一年 守る

 ナメコトソコレ        なめことこれ          嘗事ぞこれ
 
 カクヱトノ トサキノユエハ  かくゑとの さきゆえは    かく"兄・弟" の    "弟" 先の故は
                                  (ヱヒタメトホカミ)  (ト神)

 アメミヲヤ ノリシテヱカミ  あめみをや のりかみ    アメミヲヤ     宣して "ヱ神"

 フユオモリ トカミハナツノ  ふゆもり かみなつの    冬を守り      "ト神" は夏の

 ソロオモル ナカクヒトクサ  そろおもる なかくひとくさ    繁を守る      長く人草

 ウルホセハ カミニナソラエ  うるほせは かみなそらえ    潤せば       神に擬え
                                         <また>

 トノタマニ ナツクヤマトノ  たまに なつくやまとの    "ト" の魂に     名付く "ヤマト" の
                                    (精神)

 ノトナレハ イマサラカミノ  のとなれは いまさらかみの    宣なれば      今 新守の

 ミコトノリ ウケテサタムル  みことのり うけさたむる    御言宣       受けて定むる

 ミチトケハ シカオチコチノ  みちとけは しかおちこちの    道 説けば      シガ 遠近の

 モモツカサ ミナフミソメテ  ももつかさ みなふみそめて    百司        皆 文 染めて

 カエルコレカナ        かえるこれかな          帰るこれかな


 

 【原文カタカナ訳】      【語源考察】           【漢字読み下し】
 ハニマツリノアヤ       はにまつりあや         埴政の文



 ヤツクリノ ノリハアマテル  やつくりの のりあまてる    「屋造りの     法はアマテル

 カミノヨニ アメノミマコノ  かみに あめのみまこの    神の代に      天の御孫の

 ミコトノリ ヲコヌノカミノ  みことのり をこぬかみの    御言宣       ヲコヌの守の

 ウナツキテ ニハリノミヤノ  うなつきて にはりみやの    頷きて       ニハリの宮の

 ミヤツクリ ノリオサタムル  みやつくり のりおさたむる    '宮造り       法' を定むる」

 ソノカミハ クニトコタチノ  そのかみは くにとこたちの    「その上は     クニトコタチの

 カミノヨニ ムノタミメヨリ  かみのよに たみめより    神の代に      "ム" のタミメより

 ムロヤナル マツハオナラシ  むろやなる まつならし    ムロ屋 成る     先ず地を平らし

 スキハシラ ムネオカツラニ  すきはしら むねかつらに    直柱        棟を上面に

 ユヒアワセ カヤフキスミテ  ゆひあわせ かやふきすみて    結ひ合わせ     萱 葺き 住みて

 コノミハム ヲシヱオタミニ  このみはむ をしゑたみに    木の実 食む     教えを民に

 ナラハセテ クニトコタチノ  ならはて くにとこたちの    倣わせて      "地床立" の
                                         (地の生活の土台を立つ)

 カミトナル コレヨリサキハ  かみなる これよりさきは    神となる」     「これより先は

 アメツチノ ナリテアレマス  あめつちの なりあれます    天地の       成りて現れます

 ミナカヌシ フソヨニウメル  みなかぬし ふそようめる    ミナカヌシ     二十世に生める
                                               (「生むの連体形」)

 タミクサノ アナニスマエハ  たみくさの あなすまえは    民草の       穴に住まえば

 ヒトナラス クニトコタチノ  ひとなら くにとこたちの    人ならず」     「クニトコタチの

 ムロヤヨリ ミヤトノツクル  むろやより みやとのつくる    ムロ屋より     宮殿 造る
                                (ムロ屋の開発以来)

 ハサラタミ ヰタメタタルノ  はさらたみ ゐためたたるの    ハサラ民      傷め祟るの
                                      <その宮殿が
                                      住む人々を>

 オリアレハ コレノソカント  おりあれは これのそかんと    折 あれば      これ除かんと

 オホスナリ          おほすなり            思すなり」     
 
       ハサラノタミヨ        はさらのたみよ              「ハサラの民よ

 マサニシレ マツヒキノリハ  まさしれ まつひきのりは    正に知れ      先ず掃法は  

 ハオナラシ カシキノユウオ  ならし かしきのゆうお    地を平らし     赤白黄の木綿を

 ナカニタテ マシロノユウオ  なかたて ましろのゆうお    中に立て      真白の木綿を

 キネニタテ カシロノユウオ  きねにたて かしろのゆうお    東北に立て     赤白の木綿を

 ツサニタテ アシロノユウオ  つさにたて あしろのゆうお    西南に立て     青白の木綿を

 キサニタテ キシロノユウオ  きさにたて きしろのゆうお    東南に立て     黄白の木綿を

 ツネニタテ トシノリタマメ  つねにたて としのりたまめ    西北に立て     トシノリタマメ

 ヤマサカミ ヲコロノカミモ  やまさかみ をころかみも    ヤマサ守      オコロの守も

 ハニマツリ トシツキヒヒノ  まつり としつきひひの    地に纏り      年月日々の

 モリハコレ          もりこれ            守はこれ」     
 
       モシヤヨコマノ        もしよこまの              「もしや汚曲の

 サハイセハ アラカネノハオ  さはいは あらかねのはお    障いせば      粗金の埴を
                                                ホ15文
 ウツロヰノ ウヲマサカミノ  うつろゐの うをまさかみの    ウツロヰの     大将守の

 マサカリヤ コノハカマロハ  まさかりや このはかまろは    マサカリや」    「この真黄磨は
                                               (黄金)

 ハヒキナス ナマロクロマロ  はひきなす なまろくろまろ    地掃なす      鉛磨黒磨
                                             (鉛)(鉄)

 アスハナス アカマロヰクヰ  あすはなす あかまろゐくゐ    映地なす      赤磨 打杭
                                            (銅)

 シロマロハ ヨモノツナカヰ  しろまろは よもつなかゐ    白磨は       四方の連垣
                                  (銀)

 キカマロハ タルハオフキテ  きかまろは たるふきて    黄赤磨は      惰る地を奮きて
                                  (黄銅)

 ヰカスレハ スヘテフクヰノ  ゐかすれは すへふくゐの    活か鋭れば     総て奮活の

 カナマロノ ナナノキタヒノ  かなまろの ななきたひの    金磨の       七の鍛の
                                          (七種の鍛造物が)

 イクシマヤ タルシマカミト  いくしまや たるしまかみと    イクシマや     タルシマ守と
                                                 <共に>

 フキナスル カトハクシトヨ  ふきなする かとくしとよ    奮き撫ずる     門はクシトヨ

 イワマトノ カミノユキスキ  いわまとの かみゆきすき    イワマトの     守の "活き繁き"

 スキトホル          すきとほる            優き徹る」
 
       ヲコヌノカミノ        をこぬかみの              「ヲコヌの守の

 ホツマノリ シキマスキミオ  ほつまのり しきますきみお    ホツマ法      敷きます君を
                               (ニハリの宮造り法は) <埴を>

 イカスレハ タトヒキネマニ  いかすれは たとひきねまに    活か鋭れば     たとい東北魔に

 サハナスモ ヘラヨリキタフ  さはなすも へらよりきたふ    障なすも      穢方より '傾ふ
                                                (向ける)

 カタタカヒ アラカネノハオ  かたたかひ あらかねのはお    方' 違ひ      粗金の埴を
                                    (違え)

 トクネレハ カミノメクミニ  とくねれは かみめくみに    篤く錬れば     守の恵みに

 カナフナル          かなふなる            適ふなる」
 
       コノヤツクリノ        このやつくりの              「この屋造りの

 ホツマノリ ヰクヰツナカヰ  ほつまのり ゐくゐつなかゐ    ホツマ法      打杭 連垣

 ハヒキシテ アスハフクヰノ  はひきて あすはふくゐの    地掃して      映地 奮活の

 ハシラタテ ムロヤミヤトノ  はしらたて むろやみやとの    柱 立て       ムロ屋・宮殿

 タミノヤモ ムネハタカマノ  たみも むねたかまの    民の屋も      棟はタカマの

 ハラマテモ チキタカシリテ  はらまても ちきたかしりて    ハラまでも     千木 高知りて

 サワリナシ シモハチヒロノ  さわりなし しもひろの    障り 無し      下は千尋の

 イシスエノ ハシラハチタヒ  いしすえの はしらはたひ    礎の        柱は千度

 ネツクマテ シキマスキミノ  つくまて しきますきみの    根 接ぐまで     敷きます君の
                                      ホ21文

 ナカラエオ マモルハサラノ  なからえお まもるはさらの    長らえを      守るハサラの

 カミシツメ コレスミヨシノ  かみしつめ これすみよしの    神統め」       これ 住寄の

 ヰカスリオ ヲコヌノカミノ  ゐかすりお をこぬかみの    活か鋭りを     ヲコヌの守の

 トクノリト マツリノフミニ  とくのりと まつりのふみに    説く法と      祭の文に

 モウシテモウス        もうしてもうす          申して申す


 

 【原文カタカナ訳】      【語源考察】           【漢字読み下し】
 トシウチニナスコトノアヤ   としうちなすことあや     年内に為す事の文



 アルヒコフ ヱオコノカミト  あるひこふ ゑおこかみと    ある日 請ふ     ヱオコの守と
                                           (=ヲヲコ)

 ヲモヒカネ イチヰタタセハ  をもひかね いちゐたたせは    ヲモヒカネ     市居 質せば

 タマキネノ コノナスコトオ  たまきねの なすことお    タマキネの     九の為す事を

 ノタマワク          のたまわく            宣給わく
 
       ヱハネノミツノ        みつの              "" は陰の三つの  

 ヒトヲカミ ヒノミチササケ  ひとをかみ みちささけ    一陽神       日の充ち 繁々げ
                                     <を招く>    (陽の入りを高めるため)

 ネニカエス ヒトヲフセテモ  かえす ひとふせても    北に返す      一陽 伏せても
                                 (北に戻る)

 アメワユキ トノカミオシテ  あめゆき かみて    天地 地幸      "" の神をして
                                  (陽陰は陰の優勢)            ホ27文

 ウヰナメヱ シワスレハヤヤ  うゐなめゑ しわすれやや    初嘗会       しわすれば 弥々
                                           (師走に至れば)

 ツチニミチ ヨロキネウルヒ  つちみち よろきねうるひ    地に満ち      万木根 潤ひ
                              <一陽が>

 ウヱサムク スヱニヒタケテ  うゑさむく すゑひたけて    上 寒く       末に開けて
                                 (地表部)       (月末に陽は広まるが)

 ソラサムク カタチハヱミツ  そらさむく かたちみつ    空 寒く       形 埴・合・水
                          [はゑみつ]    (大気)            [生え見つ]
                                                ("ヱ"のヲシテの形の説明)

 ヲノハシラ          はしら            陽の柱
 
       ヱモトノカミノ        もとかみの              "ヱ" の神の

 ワカルヨハ ヰリマメウチテ  わかるは ゐりまめうちて    別る夜は      煎り豆 打ちて
                                (大晦日=節分)

 オニヤラヰ ヒラキヰワシハ  おにやらゐ ひらきゐわしは    鬼遣らい      柊鰯は  

 モノノカキ ホナカユツリハ  ものかき ほなかゆつりは    モノの垣      穂長 譲葉

 シメカサリ          しめかさり            注連飾
 
       ヒハツサカセノ        つさかせの                "" は西南 風の

 フツヲカメ キタレハヒラク  ふつをかめ きたれひらく    二陽神       来たれば開く
                                (陰2+陽2)<を招く>

 ハツヒクサ ハツヒマツリハ  はつひくさ はつひまつりは    初日草       初日祭は
                                          (元日=立春)

 フトマカリ ヤマノカヤクリ  ふとまかり やまかやくり    ふと環       山の・栗

 ウミノメモ トコロタチハナ  うみも ところたちはな    海の布も      トコロ

 ヰモカシラ シムノフシヱハ  ゐもかしら しむのふしゑは    芋頭        シムの節会は
                                           (シムの寄り)

 タルムツミ ユミハリマツル  たるむつみ ゆみはりまつる    足る 睦み      七日 祭る

 ミソノナハ ヌヱアシモチカ  みそは ぬゑあしもちか    ミソの菜は     ヌヱアシモチが

 カサクサオ コケフハコヘラ  かさくさお こけふはこへら    瘡腐を       ゴゲフハコベラ

 ヰタヒラコ ススナススシロ  ゐたひらこ すすなすすしろ    イタヒラコ     スズナスズシロ

 スセリナツ コノナナクサニ  すせりなつ このななくさに    スセリナヅ     この七種に

 ノソクナリ モチノアサホキ  のそくなり もちあさほき    除くなり      十五日の朝祝ぎ  
                                             (六腑祭)

 アツキカユ サムサニヤフル  あつきかゆ さむさやふる    小豆粥       寒さに破る

 ワタヱヤミ サヤケヲケラニ  わたゑやみ さやけをけらに    腑穢病       清掛 に

 トントモチ ヱサルカミアリ  とんともち さるかみあり    どんど餅      穢 去る 神現り

 キサラキヤ コリヱココロミ  きさらきや こりゑこころみ    二月や       駆射 試み

 ムママツリ ヨロキヒイツル  むままつり よろきひいつる    馬祭        万木 秀づる
                                          ("ヒ"のヲシテの形の説明)

 カミカタチ          かみかたち            神形
 
       タハキソラテル        そらてる              "" は東空 照る

 ミツヲカミ キサラキナカニ  みつをかみ きさらきなかに    三陽神       二月 中に
                                    <を招く>     (春分の頃)

 ミツヲキテ アオヒトクサオ  みつて あおひとくさお    三陽 来て      青人草を
                                (陰1+陽3)

 ウルオセハ イトユフノトカ  うるおせは いとゆふのとか    潤せば       いとゆふ長閑

 ヤヨヰキテ モモサキメヲノ  やよゐて ももさきめをの    三月 来て      桃 咲き 女男の

 ヒナマツリ クサモチサケニ  ひなまつり くさもちさけに    雛祭        草餅 酒に
                                            (蓬餅)

 ヒクヱモセ ヤヨヱナカスエ  ひくゑもせ やよゑなかすえ    祝く妹背      三月 中・末

 カケラウヤ メツタリオサム  かけらうや めつたりおさむ    陽炎や       三つ 垂り収む
                                           (三陽)
                                             ("タ"のヲシテの形の説明)

 タモトカメ          もとかめ            "タ" 元神
 
       メハツネニスム        つねすむ              "" は西北に住む

 ミツノカミ ウツキハウメノ  みつかみ うつきうめの    水の神       四月大陰の
                                              (メ元神)

 ヲオマネク サナヱアオミテ  まねく さなゑあおみて    陽を招く      稲苗 青みて
                                  (陰0+陽4)

 ナツオツク ナカワタヌキテ  なつつく なかわたぬきて    夏を告ぐ      中綿 抜きて

 ツキスエハ アオヒカツラノ  つきすえは あおひかつらの    月末は       の

 メヲマツリ フタハニノホル  めをまつり ふたはのほる    夫婦祭       双葉に上る
                                         <葵の>

 サツユツキ カツミノツユヤ  さつゆつき かつみつゆや    栄露月       かつみの露や

 ノリクラヘ ヰヰノツツタチ  のりくらへ ゐゐつつたち    乗り競べ      五五のツツタチ
                                  (競べ馬)     (五尺五寸)

 メヲノホキ ヰワタチマキヤ  めをほき ゐわたちまきや    女男の祝ぎ     五腑 茅巻や
                                           (五腑帯)

 メモトカミ          もとかみ            "メ" 元神
 
       トハサニヰマス        ゐます              "" は南に坐す

 メヤワカミ ミツノヒカリノ  めやわかみ みつひかりの    陰和神       三つの光の
                               (一陰を合わす神)      (三つの陽)

 ハニトホリ ヒノメチカキル  とほり めちかきる    地に徹り      冷の充ち 限る

 サツキナカ ヒトメフシオキ  さつきなか ひとふしおき    五月 中       一陰 伏し置き
                                    (夏至の頃)     (陽3+陰1)

 サミタルル ヨロノアオハノ  さみたるる よろあおはの    五月雨るる     万の青葉の

 カセカホル ミヤニウクレハ  かせかほる うくれは    風 薫る       身・家に受くれば

 ナカラヱリ メハハニミテト  なからゑ みてと    長らえり      陰は地に満てど

 ウヱアツク ミナツキスエハ  うゑあつく みなつきすえは    上 熱く       六月末は
                                 (地表部)

 イヨカワキ モモニチマツル  いよかわき ももちまつる    いよ乾き      に繁まつる
                                               (桃祭)

 チノワヌケ ヰソラオハラフ  ちのわぬけ ゐそらはらふ    茅の輪 抜け     ヰソラを祓ふ

 ミナツキヤ カタチハクニノ  みなつきや かたちくにの    六月や       形は地の
                                          ("ト"のヲシテの形の説明)

 ナカハシラ マテニトトナフ  なかはしら まてととなふ    中柱        左右に調ふ

 トモトカミ          もとかみ            "ト" 元神
 
       ホハキネニスム        きねすむ              "" は東北に住む

 フタメカミ アフツキフメオ  ふためかみ あふつきお    二陰神       七月 二陰を
                                 (陽2+陰2)

 アニヤワシ アキカセツケテ  やわし あきかせつけて    天に和し      秋風 告げて
                                (天の精霧)

 マヲマユミ ヰトオツムキテ  まをまゆみ ゐとつむきて    真麻・真弓      糸を紡ぎて
                                      <の>

 タクハタヤ アワノホキウタ  たくはたや あわほきうた    栲機や       陽陰の祝歌

 カチニオシ シムノモチホキ  かちおし しむもちほき    に押し      シムの十五日祝  
                                            (盂蘭盆・魂祭)

 ヰキメタマ オクルハスヰヰ  ゐきめたま おくるはすゐゐ    生霊魂       上くる 蓮飯
                                           (供える)

 ヱナカノリ アヲキオトレハ  ゑなのり あをきおとれは    胞衣が法      仰ぎ踊れば
                                            (あわ踊り)

 アヰウクル ハツキハシメハ  あゐうくる はつきはしめは    天気 受くる     八月初めは

 フタメサク アラシクサフス  ふたさく あらしくさふす    二陰 栄く      嵐 草 臥す
                                          (ノワキ)

 ウカホキノ ホツミナラフル  うかほきの ほつみならふる    ウカ祝の      果実 並ぶる
                                ("ホ"のヲシテの形の説明)

 ホモトカミ          もとかみ            "ホ" 元神
 
 カハニシソラノ              にしそらの              "" は西空の

 ヲアケカミ ハツキナカヨリ  をあけかみ はつきなかより    陽別神       八月 中より
                                            (秋分の頃)

 ミメノトク ニタコモチツキ  とく にたこもちつき    三陰の磨ぐ     熟小望月
                                (陽1+陰3)

 ヰモハツキ ナツキミツキノ  ゐもはつき なつきみつきの    芋果月       九月 満きの

 ココナサキ ヲホトシキクノ  ここなさき をほとしきくの     咲き       大年 菊の

 チリワタコ ササケテマツル  ちりわたこ ささけまつる     綿子       ささげて祭る
                                           (備える)

 クリミサケ モチマエマツル  くりみさけ もちまえまつる    栗見酒       十五日前 祭る  
                                            (小望月)

 ホカラツキ マメヤカウタヱ  ほからつき まめやかうたゑ    朗月        豆夜明宴
                                 (豆名月)

 カミオトリ カタチアカルキ  かみおとり かたちあかるき    香味踊り      形 分るき
                                  (生姜祭)      ("カ"のヲシテの形の説明)

 カモトカミ          もとかみ            "カ" 元神
 
 ミハキサニスム              きさすむ              "" は東南に住む

 ソノメフリ ヲカミシリソク  そのふり をかみしりそく    その陰 奮り     陽神 退く
                                 (招く大陰)

 ハツシクレ ヤヤメモミチテ  はつしくれ ややみちて    初時雨       弥々 陰も満ちて
                                               <地に>

 ナカコロハ ヲノカミツキテ  なかころは かみつきて    中頃は       陽の神 尽きて
                                            (陽0+陰4)

 カミナツキ ネノツキツユモ  かみなつき ねのつきつゆも    神無月       十一月 露も

 シモハシラ コカラシフケハ  しもはしら こからしふけは    霜柱        木枯し 吹けば

 キハミオチ ヒラキハツクサ  おち ひらきはつくさ    木葉・実 落ち     初草

 メハルナリ カタチカセモツ  めはるなり かたちかせもつ    芽張るなり     形 風 没つ
                                          ("ミ"のヲシテの形の説明)

 ミモトカミ          もとかみ            "ミ" 元神
 
 カクメヲオモル              かくめをもる              かく陽陰を守る

 ソノナカニ トハミナミムク  そのなかに みなみむく    その中に      "" は 向く  

 ヒトクサノ コトホキノフル  ひとくさの ことほきのふる    人草の       寿 伸ぶる

 コノユヱニ トハノトウタノ  このゆゑに のとうたの    この故に      "ト" は宣歌の

 ハシメソト ツネナスコトニ  はしめそと つねなすことに    初めぞと      常 為す事に

 アメオシルナリ        あめしるなり          陽陰を知るなり


 

 【原文カタカナ訳】      【語源考察】           【漢字読み下し】


       ツキシホウミテ        つきしほうみて              月潮 終みて

 ミカツキノ ノチノヒマチヤ  みかつきの のちひまちや    三日月の       後の日待ちや
                                  (三昼夜)

 イサキヨク タカヰニエマセ  いさきよく たかゐえま    潔く        互いに笑ませ
                            (尊敬)

 タマイツツ ワカヒニムカヰ  たまいつつ わかひむかゐ    給いつつ      若日に向い

 オワシマス アメノハツヒノ  おわします あめはつひの    御座します     天の初日の

 ミカケサス フタカミオモヰ  みかけさす ふたかみおもゐ    御影 射す      二神 思い

 ハカラツモ ヒカリオヰタク  はからも ひかりゐたく    計らずも      光を抱く

 ココチシテ ミタケウルオヰ  ここちて みたけうるおゐ    心地して      満たけ潤い
 ハラミマス          はらみます            孕みます
 
 
 
 ハラミマス ツキミツコロモ  はらみます つきみつころも    孕みます      月 満つ頃も

 アレマサス          あれまさ            生れまさず
 
 
 
       ココロツクシモ        こころつくしも              心尽しも

 ヤトセフリ          とせふり            八年 経り
                                 (96月)
 
 
 
 ハレワタル ワカヒトトモニ  はれわたる わかひともに    晴れ渡る      若日と共に

 アレマシテ          あれまして            生れまして
 
 
 
       オホヨスカラノ        おほよすからの              おほよすがらの

 コトホキモ ミタヒニオヨフ  ことほきも たひおよふ    言祝ぎも      三度に及ぶ

 コヱヨロシ          こゑよろし            越喜
 
 
 
       カネテタマモノ        かねてたまもの              予て賜物

 イチヰノエ          いちゐ            一位の枝
 
 
 
 ココリヒメ ミユトリアケテ  ここりひめ みゆとりあけて    ココリ姫      御湯 取り上げて
                                              (調えて奉る)
 
 
 
       アマネキカミノ        あまねきかみの              遍き神の

 アレノトキ アメニタナヒク  あれとき あめたなひく    生れの時      天に棚引く

 シラクモノ カカルヤミネノ  しらくもの かかるやみねの    白雲の       架かる八峰の

 シラタマノ アラレフレトモ  しらたまの あられふれとも    白玉の       霰 降れども

 アメハルル ミツノシルシオ  あめはるる みつしるしお    天 晴るる      瑞の徴を

 シラヌノニ ヤトヨノハタノ  しらぬのに やとよのはたの    白布に       八豊の幡の

 ヨヨニタツ スヘラノミコノ  よよたつ すへらのみこの    代々に立つ     皇の御子の

 ハシメナリケリ        はしめなりけり          初めなりけり

 アナカシコアナ        あなかしこあな          あなかしこあな
 
 
 
 ホツマキミ カツラキヤマノ  ほつまきみ かつらきやまの    ホツマ君      カツラキ山の

 ヤチクラノ ミソキモミチテ  やちくらの みそきみちて    八千座の      禊も満ちて

 カツラキノ テクルマナシテ  かつらきの てくるまなして    桂木の       出車 成して

 ムカエント ハラミヤマトニ  むかえんと はらみやまに    迎えんと      ハラミ山下に

 ツタヱヨル          つたゑよる            伝え寄る
 
 
 
       タラチネノユメ        たらちねゆめ              タラチネの夢

 サメマシテ マミエアカツキ  さめまして まみえあかつき    覚めまして     見みえ 暁

 ヲヲキミノ ミマコオイタキ  ををきみの みまこいたき    太君の       御孫を抱き
                                 (トヨケ)      (アマテル)

 タテマツリ テクルマニヱテ  たてまつり てくるまて    奉り        出車に合て

 ミユキナル ヒオヘテクニニ  みゆきなる くにに    御幸 成る      日を経て 国に

 イタリマス ミコノヨソヰノ  いたります みこよそゐの    到ります      御子の他所居の

 ヒタカミヤ ヒカリカカヤク  ひたかみや ひかりかかやく    ヒタカミや     光 輝く

 ワカヒトノ ヲシテワミコノ  わかひとの をしてわみこの    ワカヒトの     ヲシテは御子の

 ヰムナノリ タラチネカミワ  ゐむなのり たらちねかみわ    斎名・乗り      タラチネ神は

 オソレマシ アワノミヤニワ  おそれまし あわのみやにわ    畏れまし      「アワの宮には
                                     <て>

 ソタテシト アメニオクリテ  そたてと あめおくりて    育てじ」と     に送りて

 カエリマス          かえります            帰ります
 
 
 
       アメツチサルモ        あめつちさるも              天地 離るも
                                         (天と地は隔たっているが)

 トオカラツ ヒコトニノホル  とおから ひことのほる    遠からず      日毎に上る
                               (日の顕現が地に在る今は
                                天と地は決して遠くない)

 トユケカミ アメノミチモテ  とゆけかみ あめのみちもて    トユケ神      陽陰の道 以て

 サツケマス          さつけます            授けます
 
 
 
       ワカヒトフカク        わかひとふかく              ワカヒト 深く

 ミオツクシ ミココロトトク  みおつくし みこころととく    実を尽し      御心 届く

 ヒサカタヤ ムソヨツムチノ  ひさかたや むそよむちの    久方や       六十万つ六千の
                                  (天)        (六十万と六千)

 オヲヒルメ フツクニウレハ  おをひるめ ふつくうれは    大日霊       悉くに得れば

 スヘラキノ ヨヨノマツリオ  すへらきの よよのまつりお    皇の        万々の政を

 シロシメス クシタエトオル  しろしめす くしたえとおる    知ろし召す     貴妙 徹る
                                        <日霊の>       <が故の)

 ヒノクライ ヒルメトトモニ  くらい ひるめとともに    日の位       日霊と共に

 アマテラス          あまてらす            天地 照らす
 
       ウミハカリナキ        うみはかりなき              生み計り無き
                                           (無数に生れる)

 ヒトクサノ フツクニソタツ  ひとくさの ふつくにそたつ    人草の       悉くに育つ
                                           (全きに育てる)

 クシタマノ ノリモテウツス  くしたまの のりもてうつす    奇魂の       法もて写す
                               (16万8千のモノの)     (法に60万6千の
                                                  大日霊を擬え)

 クニウトノ アマテルカミト  くにうとの あまてるかみと    "地人の       陽陰垂る神"と
                                 (地人として生きる "日月から世に下った神")

 ヨロコヒノ マユモヒラクル  よろこひの まゆもひらくる    喜びの       眉も開くる
                               (嬉しさ・誇らしさ)

 ヰヒナラシ          ゐひならし            言ひ慣らし
 
       タラチネカミワ        たらちねかみわ              タラチネ神は  

 タタヒトリ ヰモヲセカミノ  たたひと ゐもをせかみの    ただ一人      妹背神の
                                  (一体で)     (陰陽を併せ持つ神)

 ヒオウミテ          うみて            霊を生みて
                                  (地に下ろす)
 
 
 
 ネノクニノ ヱヒメサスラヤ  ねのくにの ひめさすらや    根の国の      姉姫 流離や
                                           (モチコ)

 オトサスラ          おとさすら            妹 流離
                                (ハヤコ)
 
 


       タカマノハラノ        たかまのはらの              タカマの原の
                                           (ヒタカミ地区)

 ヲヲミヤメ トヨハタスケヤ  ををみやめ とよはたすけや    ヲヲミヤ姫     トヨハタ スケや

 ココタエノ          ここたえの            ココタエ
 
 
 
 サクラタニ タキツセノメワ  さくらたに たきつせのめわ    サクラタニ     滾つ背の女は

 セオリツメ オトワカサクラ  せおりつめ おとわかさくら    セオリツ姫     弟 ワカサクラ
 
 
 
       ツキワウナハラ        つきうなはら              次は海原

 ヤオアイノ ハヤアキツメヤ  やおあいの はやあきつめや    八百会の      ハヤアキツ姫や

 ココタエノ          ここたえの            ココタエ
 
 
 
 ヲヲナムチ スクナヒコナモ  ををなむち すくなひこなも    ヲヲナムチ     スクナヒコナも

 トモトモニ クニクニメクル  ともともに くにくにめくる    共々に       国々 恵る

 オリシモニ カテツクタミニ  おりしもに かてつくたみに    折しもに      糧 尽く民に

 ウシノシシ ユルスソノタニ  うししし ゆるすに    牛の肉       許す 稲の田に

 ヰナムシノ オヱルナケキノ  ゐなむしの おゑるなけきの    厭虫の       穢える嘆きの
                      (他四段)               (「穢ゆ」の連体形)

 ヲヲナムチ アメヤスカワノ  ををなむち あめやすかわの    ヲヲナムチ     天ヤスカワの

 ワカヒルメ トエハコタエノ  わかひるめ とえこたえの    ワカヒルメ     問えば答えの

 ヲシヱクサ ヲシテアフケハ  をしゑくさ をしあふけは    教え草       押して扇げば

 タチマチニ ハフムシイニテ  たちまちに はふむしいにて    忽ちに       蝕虫 去にて

 イナクサワ ヤハリミノリテ  いなくさわ やはりみのりて    稲草は       やはり実りて

 ワカカエル カミワタカテル  わかかえる かみたかてる    若返る       守はタカテル

 シタテルノ トシノメクミノ  したてるの としのめくみの    シタテルの     歳の恵みの

 オオンカミ ヒタルノトキニ  おおんかみ ひたるときに    大御守       ひたるの時に

 タマフナワ アユミテルメニ  たまふわ あゆみてるめに    賜ふ名は      アユミテル姫に
                                            (オクラ姫)

 シタテルト サタノタカメハ  したてると さたたかめは    シタテルと     サタタカ姫は

 タカテルト サツクルワカノ  たかてると さつくるわかの    タカテルと     授くる ワカの
                                            │  (ワカ国)
                                            ↓
 タマツミヤ ヲシテノコシテ  たまつみや をしてのこして    タマツ宮      ヲシテ 残して
                                     <に>     (遺言)

 カクレマス サタワイヤマス  かくれます さたわいやます    隠れます      サタは弥増す

 ミコミマコ モモヤソトメル  みこみまこ ももやそとめる    子孫        百八十 富める
                                               (「富む」の連体形)

 ヲヲナムチカナ        ををなむちかな          ヲヲナムチかな
 
 
 
       カワリナケレハ        かわりなけれは              変わり無ければ

 トシヨリテ ソノタノシアリ  としよりて そのたのしあり    年 寄りて      その楽しあり

 ココナシノ カルルコトクニ  ここなしの かるることくに    の        枯るる如くに

 カンハシク ヨロトシフレハ  かんはしく よろとしふれは    芳しく       万歳 経れば

 マカルミノ ココナノコトク  まかるの ここなのことく    罷る身の      菊の如く

 カホルナリ          かほるなり            香るなり
 
 
 
 ヒメナンチ セナノミノタケ  ひめなんち せなたけ    「ヒメ 汝      背なの身の丈

 イクハクソ ヒメノコタヱハ  いくはくそ ひめのこたゑは    幾ばくぞ」     ヒメの答えは

 カネテシル ソフタイユヒハ  かねてしる そふゆひは    「予て知る     十二尺五指は

 アマテラス カミノミタケト  あまてらす かみみたけと    天地照らす     神の身丈と
                                             [御丈]

 ワカセコト イトカケマクモ  わかせこと いとかけまくも    我が背子と     いとかけまくも
                                   (コヤネ)

 オナシタケ オホフウレシサ  おなしたけ おほふうれしさ    同じ丈       覚う嬉しさ

 マタアラシ タカエアワセシ  またあら たかえあわせ    また有らじ」    違え合せし
                                                (〜如くの)

 ヱミスカホ ソノトキアルシ  ゑみすかほ そのときあるし    笑みす顔      その時 主
                                             (ミカツチ)

 ミアヱシテ コモリモテナス  みあゑて こもりもてなす    御饗して      コモリ 持て成す

 モノカタリ ワカミノタケハ  ものかたり わかたけは    物語り       「我が身の丈は

 ソムタアリ          そむあり            十六尺 あり」
 
 
 イカツチカ トトロキトホル  いかつちか ととろきとほる    雷が        轟き徹る
                                                <如くに知れ渡る>

 イサオシオ ヨヨノカナメノ  いさおしお よよのかなめの    功を        揺の要の
                                    <褒めて>

 イシツツニ カフツツツルギ  いしつつに かふつつつるぎ    石槌に       枯断剣

 タモフナリ          たもふなり            賜ふなり
 
 
 
 ミカツチノ ナリワタルナノ  みかつちの なりわたるの    ミカツチの     鳴り渡る名の
                                           (世に知れ渡る)

 ユミトリノ モノノヘカミノ  ゆみとりの もののへかみの    弓取りの      モノノベ守の

 カナメイシ トキワニマモル  かなめいし ときわまもる    要石        '常磐に守る
                                               (keep)

 アマカミノ ヨヨノミソキノ  あまかみの よよみそきの    天守の       汚穢の禊の
                                  (皇)        (汚穢の祓い)

 サキカケハ フツヌシカミモ  さきかけは ふつぬしかみも    先駆は'       フツヌシ守も

 ナラフナリケリ        ならふなりけり          倣ふなりけり
 
 
 
 カシマタチ ヒナフリノアヤ  かしまたち ひなふりあや    【カシマ立ち ヒナフリの文】

       キツクココノエ        きつくここのえ              築く九重   

 タマカキノ ウチツノミヤニ  たまかきの うちつのみやに    玉垣の       内つの宮に

 クラヘコシ アメノウタエワ  くらへこし あめうたえわ    比べ越し      の治えは
                                            (央)

 カフノトノ タタスワミコノ  かふのとの たたすみこの    代の殿       直すは子の

 オモヰカネ カミハカリシテ  おもゐかね かみはかりて    オモヰカネ     守議りして

 ヱリタタス          ゑりたたす            選り正す
 
 
 
 ソノトキニ ニシニサムラフ  そのときに にしさむらふ    その時に      西に侍らふ

 ヒルコミヤ ミコトヱヒスノ  ひるこみや みことゑひすの    ヒルコ宮      子とヱビスの
                                          (オモヰカネとクシヒコ)

 タタシミテ          たたして            直し 見て
 
 
 
 ヌハタマノ アカオハナルル  ぬはたまの あかはなるる    ぬばたまの     垢を離るる
                                   (世)

 ミシオアヒ          みしおあひ            潮 浴び
 
 
 
       タマキノツクル        たまきつくる              タマキの作る
                                           (タマキネ)

 オシヱクサ アマカミマネク  おしゑくさ あまかみまねく    教え種       天神 招く

 ミハシラキ ニココロウツス  みはしらき にこころうつす    御柱木       中心 写す
                                         <人の>

 ウツワモノ ソノミカタチニ  うつわもの そのみかたちに    器物        その神形に
                                             (御柱木)

 ススメコフ          すすめこふ            進め乞ふ      
                                 (奉納して祈る)
       フカキムネアル        ふかきむねある              深き旨ある
                                       <ヒルコは>
                                

 ソメフタオ マカセタマワル  そめふたお まかせたまわる    染札を       委せ 賜る
                               <歌の>       <御柱木に>

 ニフノカミ          にふのかみ            "熟の守"
 
       ココニヒルコハ        ここひるこは              ここにヒルコは

 ヰモノシニ カナアヤヰサセ  ゐものしに かなあやさせ    鋳物仕に      金紋 鋳させ

 アマネクニ オシユルミナモ  あまねくに おしゆるみなも    遍くに       教ゆる御名も

 ワカヒルメ ニフノヰサオシ  わかひるめ にふゐさおし    ワカヒルメ     熟の功

 ヲヲイナルカナ        ををいなるかな          大いなるかな
 
 
 
 ヨツキフミイキスノアヤ    よつきふみ いきすあや     【世嗣文 息為の文】

 ツツイスス モモヱフソヤホ  つついすす ももふそや    二十五鈴      百枝二十八穂
                                      ホ16文

 ホツマクニ カシマノミヤノ  ほつまくに かしまのみやの    ホツマ国      カシマの宮の

 ミヨツキニ ツハヤムスヒノ  みよつきに つはやむすひの    世嗣に       ツハヤムスビの

 ミマコナル ココトムスヒノ  みまこなる こことむすひの    孫なる       ココトムスビの

 ワカミコノ アマノコヤネノ  わかみこの あまのこやねの    若子の       アマノコヤネの

 ヒトトナリ アメノミチヱテ  ひとなり あめのみちて    人と成り      陽陰の道 得て
 
 ミヤハセノ ツキコホシサニ  みやの つきこほしさに    宮は背の      嗣子 欲しさに
                                (ミカツチ)

 カシマタチ カトリニイタル  かしまたち かとりいたる    カシマ 発ち     カトリに到る
                                 (カシマ宮)       (カトリ宮)
 
 モノカタリ コタウフツヌシ  ものかたり こたうふつぬし    物語り       応うフツヌシ

 サホシカニ ムカフオリフシ  さほしかに むかふおりふし    直御使に      迎ふ折節
                                  (コヤネ)            →ホ11文

 ハカリシル カヨフナサケノ  はかりしる かよふなさけの    計り知る      通ふ情けの
                                           (気心の通じる)

 オモヒアリ イマヨリムチノ  おもひあり いまよりむちの    思ひあり      「今より貴の

 コトナサハ ワレモモフケノ  なさは われもふけの    子となさば     我も儲けの

 コノコトシ トモニノホリテ  このことし とものほりて    子の如し」     共に上りて

 ナカウトト          なかうとと            仲人と
                                    <ならん>
 
       アメノナカクニ        あめなかくに              天の中国

 ミカサヤマ トトニカタレハ  みかさやま ととかたれは    ミカサ山      に語れば

 トトノヒテ アメニウカカフ  ととのひて あめうかかふ    調ひて       '天に伺ふ
                                           (アマテル)

 コノヨシモ オカミヨロコフ  このよしも おかみよろこふ    この由も'      祝かみ喜ぶ
                                            (栄やし)

 ミコトノリ マシハリカエル  みことのり ましはりかえる    御言宣       交わり 帰る
                                     <二君は神に>(まみえて)
 
 チナミアヒ コトホキオハリ  ちなみあひ ことほきおはり    因み合ひ      言祝 終わり
                             <コヤネと姫は>

 ムツマシク コヤネハアメニ  むつましく こやねあめに    睦まじく      コヤネは天に
                               (「仕える」に掛かる)       (アマテル)

 ツカエマス          つかえます            仕えます













(私論.私見)