オバマ選出大統領選考

 (最新見直し2008.11.8日)

 (れんだいこのショートメッセージ)

 2008.11.8日 れんだいこ拝


 2008.11.4日(日本時間5日)、米国大統領選が行われ、即日開票の結果、「若さと変革」を掲げた民主党のバラク・オバマ候補(47歳)が共和党のジョン・マケイン(72歳)候補を大きく引き離し勝利した。
大統領になるために必要な選挙人270を大幅に上回る349名を獲得した。

 オバマ氏は、米国史上初の黒人大統領にして第44代大統領として、2009.1.20日に首都ワシントンで就任式に臨む。任期は2013.1月まで。副大統領にはジョゼフ・バイデン上院議員(65歳)が就任する予定。民主党は、クリントン大統領以来8年ぶりの政権奪回となる。

 オバマ氏は黒人系有色人種の血統で、アメリカ大統領に白人以外が就任するのは初となる。4日夜、地元のイリノイ州シカゴ市内の公園グラントパークで次のように声明した。
 「米国に変革が到来した。これはあなたたちの勝利だ」。
 「私達は(民主党の強い)青い州、(共和党の強い)赤い州の寄せ集めではない。私達はアメリカ合衆国だったし、これからもそうなのだ」。

 マケイン上院議員は、地元のアリゾナ州フェニックスのリゾートホテル内の会場で
 「長い旅が終わった」。
 「とりわけアフリカ系米国人の人々にとってオバマ氏の勝利は意義深いものだ」。
 「私を支持してくれた全ての人に呼びかけたい。子供や孫達により良い米国を引き継ぐため、(民主党との)違いを埋めて次の大統領に協力しよう」。

 2008.11.6日付け産経新聞2面のワシントン駐在編集特別委員・古森義久氏論文「未知なる変革への道選択」は次のように述べている。
 「バラク・オバマ氏の大統領当選が決まった11月4日は間違いなく米国の歴史の大きな転換点となろう。米国民の多数派はこの日、かつてなく大胆で未知の変革への道を選んだ」。

 日本の麻生首相は5日夜、
 「どなたが(大統領に)なろうとも、にちべいは50年の長きにわたって培ってきた関係を新大統領とともに維持していく」。

 オバマ氏は、1961.8.4日、ハワイ州ホノルル生まれ。父親はケニア人の黒人でハワイ大学に留学していた。、母親はカンザス州出身の白人中流家庭出身。父親は、大学を卒業すると、1歳の息子を残し母国へ去る。母親がインドネシア人男性と再婚後、6歳の時にジャカルタへ。少年期をインドネシアで過ごす。7歳の時、母親と日本を訪れ、鎌倉の大仏廻りをしている。1971年、母と離れてハワイへ戻り、高校を卒業するまで祖父母と暮らす。学資援助を受けながら高校に通い、バスケットボールに打ち込む。「成績は常に優秀だった」。1983年、コロンビア大学卒業後、公民権運動に憧れ、シカゴの貧民街で住民の支援活動に従事。1990年、ハーバード法科大学院に進み、学内の法律専門誌「ハーバード・ロー・レビュー(法学紀要)」の黒人初の編集長を務める。1991年、シカゴで弁護士として活動。ミシェルと結婚。人権派弁護士として草の根活動を再開する。1996年、イリノイ州議会議員に初当選。2004年、上院選で当選し、1期目。2004年夏、民主党大会で、大統領候補のジョン・ケリー氏の指名演説をして知られることになる。党内の「最もリベラル」と評されている。上院議員オフィスにはリンカーン大統領の肖像画を掲げている。

 2007.2月、大統領選出馬宣言。

 テロ組織の元指導者・ビル・エアーズ夫妻、反白人キリスト教会のジェレマイア・ライト牧師、パレスチナ過激派幹部、過激反戦組織などとの密接なつながりを持つ。

 ミシェル夫人との間に2女。

 オバマは計2年近く長く厳しい選挙戦を戦ってきた。民主党内予備選で、ヒラリー・クリントンと対決し、年明けからの5ヶ月に及ぶデッドヒートを制し、当初の予測を覆して党指名の栄誉を勝ち取った。本番では、共和党ジョン・マケインと対決し圧勝した。

 大統領選と同時に実施された上下両院議員選と州知事選。上院(定数100)のうち35議席、下院の全議席435、州知事11が改選された。

 民主党が上院下院のそれぞれで議席を増やし、大勝した。

751 返信 オバマをめぐる二つの世界 こげぱん 2008/11/15 01:54
ttp://ameblo.jp/sunshine-berkeley

オバマをめぐる二つの世界
テーマ:オバマ

(by sunshine)


今回の大統領選挙では、”伝統的な”白人大統領からアフリカ人の血が半分混じったハーフの大統領誕生ということが必要以上にクローズアップされた感があった。そして混血大統領(厳密にいうとアメリカの黒人はほとんど全員が混血だが)の誕生は、あたかも今までアメリカ社会をむしばんできた人種問題がこれで一気に解消されて、「アメリカにはもう人種問題などなくなった。アメリカ国民は人種的偏見など持たない、大変民主的でオープン・マインドの国民へと進化したのだ」ということを広く世界にアピールするかのような、そんなメディアのはしゃぎ様だった。

百年に一度といわれている世界的金融危機のさなかにあって、どこまでも明るく、楽天的な20世紀型ディズニーランド文化の再現を演出することにより、大衆の目を本質的な問題からそらす目的も担っていたのかと勘繰りたくなるような、そんな祭り騒ぎだった。

「LA Times」によると、2042年にはヒスパニックの人口が白人人口を追い越して、アメリカの多数派になると予測されており、そういった意味からもこのタイミングで(世界的金融危機のさなか)非白人のオバマが大統領になったということは、さまざまな角度から色々なことが想像されて、面白いことではあるな、と思う。

ttp://latimesblogs.latimes.com/laplaza/2008/08/latinos-will-be.html

White people of European descent will no longer make up a majority of the U.S. population by the year 2042 -- eight years sooner than previous estimates

現在のアメリカでは、経済格差が人種問題以上の問題となっている。そして、アフリカ系アメリカ人(黒人)間での経済格差も大きな社会問題となっている。

しかしながら、どの大統領選でも候補者達は「中間層」への政策についは色々と公約をするが、それ以下の貧困層については、完く眼中にないかのように”無視”するのが通常のパターンとなっている。これは黒人問題などやっていると誰もが言うことだが、今年8月1日にはフロリダ州でのオバマの選挙演説会場に数人の黒人の若者たちが訪れ、垂れ幕を垂れ、突然、「黒人コミュニティーについてはどうしてくれるんだ、オバマ!」と叫び、オバマがいら立った模様が全米で流された。下記のサイトでビデオも見れる。

ttp://blogs.abcnews.com/politicalradar/2008/08/protesters-what.html


下記のビル・モイヤーズも、また彼のTVトーク・ショーのゲストであるストーニー・ブルック州立大学(ニューヨーク州)の経済学教授でワーキング・プアーの研究をしているマイクル・ズウェィグ(Michael Zweig )教授も同じことを言っている。

ttp://www.pbs.org/moyers/journal/10172008/watch2.html

Center for Study of Working Class Life
ttp://www.stonybrook.edu/workingclass/ecostimulus.shtml


これは10月17日にアメリカの公共放送PBSで放送されたものだが、これによると2人は、「約2千3百万所帯、約6千万人(アメリカの総人口約3億1千百万人)がワーキング・クラス。ここでいうワーキング・クラスとは、トラック・ドライバー、ウェイトレス、店員など働けど、働けど暮らしが楽にならず、衣食住といった人間の基本的生存のためのものを維持するだけで精一杯の人たちのことだ。”ワーキング・プアー”と言ってもいい。オバマやマケインが全く無視している、“忘れられた人たち”のことだ」と言っている(この放送の後、オバマは演説の中で、”ミドル・クラス”という言葉を使わなくなり、”ワーキング・クラス”という言葉を使うようになった)。

アメリカの経済階層は5つに分類されているが、

1.アッパー・クラス

2.ミドル・クラス

3.貧困でないワーキング・クラス

4.ワーキング・プアー・クラス

5・アンダー・クラスー失業者

ちなみに、2006年版「National Urban League」によると、アメリカ全体の貧困率は1969年の12.7%から1986年には19%、そして現在は上記のように上昇している。そして黒人コミュニティーでの貧困率は1998年には26%の貧困率だったのが、現在では46%が貧困ラインまたはそれ以下にいるとされている。それに対して、アッパー・クラスの黒人人口は増え、彼らの年収も年々伸び続けている(1990年大手CEOの平均所得は労働者の100倍だったが、アメリカ労働総同盟産業別組合会議(AFL-CIO)によれば、2004年には、その比率は430倍になっている)。


こうした「忘れられた人々」への政策はどうするのか。またしても「切り捨て状態」といった感じになるか。

二つの黒人教会での反応


とはいえ、黒人コミュニティーの人たちが、今回の選挙をどう思っているのか、その生の声を聞きたくて、11月8日、9日の二日間、サンフランシスコのイースト・ベイにある黒人教会に行ってみた。ひとつは黒人中産階級が多いあるメソジスト教会、もう一つは低所得・貧困層が多いあるバプティスト教会である。


なぜ二つの教会に行ったかというと、これら異なる階層におけるオバマに対する期待や思いに相違はあるのか(またはないのか)ということを知りたかったからである。分かっているとはいえ、じかに聞きたかったからだ。


まずメソジスト教会の方だが、身なりの立派な人々が多く、黒人イエスの肖像画を壁に飾っているとはいえ牧師の説教も知的で抑え気味。オバマが大統領に選ばれたことに祝意を表して、「これで我々、黒人にもやっと一抹の光が差し込んできた。これから徐々に黒人の社会的地位も高まってくるだろう。めでたいことだ。金融問題で世の中は大変だが、彼が頑張ってくれるよう、皆で祈ろう」というような内容だった。

翌日行ったのは、スラム地区にある大変ファンキーなバプティスト教会だった。ここは音楽が大変ファンキーで乗りやすく、ガンガン行きまくるので時々音楽を聴きに行っているところだ。牧師も踊りながら、声をからしながら、その辺のラッパーなどぶっ飛びそうなほど次から次へと言葉を機関銃のように発しながら、汗をかきかき乗りまくるのである。

そしてここではアフリカの伝統にのっとって、説教者と参加者が呼応形式で掛け合いを行いながら、会場をがんがん、盛り立てる。

「兄弟、姉妹達よ! ブラザー・オバマがとうとうこの国の栄えある大統領になった! 素晴らしいことじゃないか!」

「エーメン!」

「今度こそ、ユダヤ系やアジア系の連中がもらったような政府からの賠償金が我々、奴隷の子孫にももらえるよう頑張ってもらおうじゃないか!」

「ザッツ・ライト(そうだ)!」

「兄弟、姉妹達よ、我々のビッグ・ビジネスマンのブラザー達もずいぶん頑張ったじゃないか!」

「ザッツ・ライト!」

「しかしおかしなことに、オバマの側近にはジューイッシュ・ボーイズが決まったぞ!」

「ザッツ・ツー・バッド(そりゃあいにくだ)!」

「2人のジューイッシュ・ボーイズがブラザー・オバマを脇で支えるらしいぞ!」

「ザッツ・ツー・バッド(そりゃあいにくだ)!」

「我々、ゲットーのニガー(貧民街の黒人)には、今回もおこぼれなしかもな!」

「ウーン、ウーン、ウーン!」

「しかし兄弟、姉妹達よ、我々にはイエス様がついているぞ!」

「ハレルヤ!」

「神に祈ろう、ブラザー・オバマが邪悪な悪魔に魂を抜かれてしまわないように!」

「エーメン!」

「邪悪なジューイッシュ・ボーイズに魂を抜かれてしまわないように!

「ハレルヤ」

「神の愛をブラザー・オバマに!」

「ハレルヤ!」

「神の愛で邪悪な悪魔を追っ払うことを!」

「ハレルヤ!」

「エーメン!」

という調子でどこまでもラップ調の説教は続き、ドラムスとベースが絡み合いながら演奏を開始したかと思うと、ジミヘン(ジミー・ヘンドリックス)ばりのギンギンのエレキギターが入り、ホーンセクションが負けまいとがなりたてる。会場ではタンバリンをたたいたり、体をゆすって、踊りだしたりと。ついでに私もタンバリンをガンガン鳴らして、リズムセクションに貢献した。

貧困層の人々は、はなからオバマには期待していないことが今さらながらだが分かった。こうした社会から隔離された貧困層の人々は、政治には夢も希望も持てないと諦めきっているからだ。それよりも教会の方がよほど頼りになるというわけだ。

ユダヤ系対黒人


大変ステレオタイプ的な言い方をすれば、ユダヤ系と黒人は昔から仲が悪い。中には一緒に音楽グループを組んでいる人たちもいるが、一般的には仲が悪い。そこで今回の選挙で、黒人の実業家や大学教授といった黒人社会のエリート達も多くオバマ支持のために働いたが、まっさきにユダヤ系の参謀2人がオバマの政権移行しームに決まったことで、黒人達の中には「やはり」との思いを抱いている人たちも多い。

オバマの政権移行チームの首席補佐官にラーム・イマニュエル、そしてこのブログでも2月に書いたことがあるやり手のキャンペーン・マネジャー、デイビッド・アクセルロッドがシニアー・アドバイサーに指名された。

ttp://ameblo.jp/sunshine-berkeley/day-20080219.html

イマニュエルとアクセルロッドは共にユダヤ系。「何があってもイスラエルを守り抜く」とイスラエル建国記念日に公言したオバマである。当然の帰結であるかのように、しっかりと両脇をユダヤ系に支えられての出発となった。

ラーム・イマニュエルはユダヤ系の中でも特にイスラエルへの愛国心に燃えた人物。もう大手メディアでも紹介されているが、1991年湾岸戦争では「イスラエル防衛隊」の志願兵として非戦闘任務にも就いている。

ttp://en.wikipedia.org/wiki/Rahm_Emanuel

また彼は2006年の議会選挙で民主党議会選挙委員会の議長を務めたが、ジョン・ウォルシュの「イマニュエルの民主党戦争計画:ラーム書」によれば、接戦の議会選挙に出馬する22人の民主党員のうちの20人は「戦争支持派である」と太鼓判を押したのだった。

ttp://www.counterpunch.org/walsh10242006.html

John Walsh:The Book of Rahm


ttp://www.counterpunch.org/walsh11112006.html

John Walsh:Rahm's Losers


彼は現在議会幹部会の議長を務め、シオニスト・パワー体制の上級メンバーとして有名。彼の著書「The PLan :Big Idea for America」(2006年)の中で、「我々は世界中の手薄な“グリーンライン”を強化する為、米国特殊部隊と海兵隊を増大し、米国陸軍をさらに増大して10万人規模にする必要がある(中略)。我々はMI5のような、国内における対テロ部隊を設けることによって自国と自国民を守るべきだ」と書いている。大変危険な人物であることは知る人ぞ知る人物である。しかし「金を出せば口を出す」のが常識。オバマにとっては潤沢なユダヤ・マネーを集めてくれた恩人。こうなることは見えていた。

ttp://www.amazon.com/Plan-Big-Ideas-America/dp/1586484125


そして後の面々は、ABCによると下記のような下馬評が上がっている。


ロバート・ギブス(Robert Gibbs)ー選挙対策委員会の広報マン

ディック・ルガー(Dick Lugar)ー共和党上院議員

ビル・リチャードソン(Bill Richardson)−ニューメキシコ州知事。ヒスパニック系

ジョン・ケリ(John Kerry)ー民主党上院議員

ボブ・ゲイツ(Bob Gates )ー国防長官。これを継続するのではないかといわれている

チャック・へーゲル(Chuck Hagel)ー共和党上院議員

ポール・ヴォルカー(Paul Volcker)ーカーターとクリントン政権の連邦準備制度委員長、今回の選挙では経済問題アドバイサー

ティモシー・ゲイスナー(Timothy Geithner)ーニューヨーク連銀の代表。JP モルガン・チェイスのベアスターン買収では一役買った。

ローレンス・サマーズ(Lawrence Summers)ークリントン政権の財務長官を経てハーバード大学長。元世界銀行チーフ・エコノミスト。オバマの経済問題アドバイサー。

ジョン・ポデスタ(John Podesta )ー元クリントン政権主席補佐官

スーザン・ライス(Susan Rice)−元クリントン政権の副国見長官。オバマの外交問題アドバイサー、アフリカ系アメリカ人(女性)

フェデリコ・ぺーナ(Federico Pe醇oa)ー元クリントン政権閣僚、今回の選挙では交通問題担当。ヒスパニック系の集票に貢献した。

ジャネット・ナポリターノ(Janet Napolitano )ーアリゾナ州知事。オバマの政権移行チーム・メンバー
ttp://abcnews.go.com/Politics/President44/story?id=6199499&page=1

ここでオバマの“ブラック・ブレーン”達はどうなるのか。彼らも今回の選挙戦では頑張ったわけだが、ウォールストリート・ジャーナルがユダヤ系新聞らしく、11月6日の記事の中で、「そうそうたる黒人のパワー・ブローカー達が新大統領のもと、どんな要職に就けるか首を並べて待ちわびている」との記事を掲載している。黒人社会では、知る人ぞ知るエリート達のオン・パレードだ。しかもいずれも「生まれついてのお坊ちゃま、お嬢ちゃま」の黒人ばかり。肌の色こそ黒いが、スラム街の黒人教会に行ったこともなければ、ゲットーでの生活をつゆほども知らない、”黒人らしくない ”“オレオ”的な人がほとんどだ。


Black Power Brokers Ready to Rise In Tandem With New President

ttp://online.wsj.com/article_email/SB122593315880903557-lMyQjAxMDI4MjA1NzkwMzczWj.html


「ウエスト・サイド物語」ではないが、”ジューイッシュ・ボーイズ”対“ブラック・ボーイズ”。さあ、この結末はどうなるか。下手をするとオバマは両サイドからつまはじきにされる可能性もあるかも?





(私論.私見)