村上和雄のサムシング・グレイトの研究

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.07日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「村上和雄のサムシング・グレイトの研究」をものしておく。

 2016.05.15日 れんだいこ拝


 生命科学の研究は目覚ましく発展している。人の遺伝子情報の全てが暗号解読されたが、話はそう簡単ではない。扉を開ければ次の扉が待ち受けており、極めれば極めるほど奥が深くなりつつある。広くなる場合もある。それぞれの遺伝子は、見事な働いている。ある遺伝子が動き出すと、他の遺伝子はそれを知って、手を休めたり、作業のピッチを上げたりで、実に上手く全体の働きを調整している。この仕組みが偶然にできたとは考えられない。この見事な調整をしているものの存在に気づき、「サムシング・グレ-ト」と呼ぶ。
 遺伝子の働きは、それを取り巻く環境や外からの刺激によっても変わってくる。この刺激は物質レベルだけではなく、精神レベルでも作用される。精神的な刺激やショックが遺伝子に及ぼす影響、則ち遺伝子と心の関係が注目されている。例えば、強い精神的なショックを受け、たった一晩で髪の毛が真っ白になってしまう例。ガン患者の奇跡的な回復例、火事場のクソ力の例等々。こういうことが遺伝子に深く関係している。「病は気から」とも言い伝えられている。
 遺伝子はAとT、CとGの対の四つの化学の文字で表さ30億の情報を元に細胞を働かせている。その遺伝子にどういう暗号が書かれているのか。結論は、たんぱく質を作る暗号が書かれている。たんぱく質は体内で水と共に大切なものである。それは体の構成要素であると同時に、体の中で起こる様々な化学反応に必要な酵素やホルモンなどの材料でもある。いわば生命の現象の元になる物質である。たんぱく質は20種類のアミノ酸からできている。
 妊娠初期の胎児の姿は魚に似ている。人は、受精から誕生までの間を、母親の胎内で、生物の進化の歴史を大急ぎで再現している。それは、遺伝子の中に進化の歴史が全部インプットされているためと考えられる。逆に、人間から魚や爬虫類が生まれないのは、そういう遺伝子がどこかでoffにセットされているからであると考えられる。
 人の細胞数は体重60キロで60兆個ある。生まれたばかりの赤ちゃんで3兆個である。細胞1個1個が例外を除いて全て同じ遺伝子が組み込まれている。一つの細胞の中心には核があり、核膜で覆われており、その核の中に遺伝子がある。元を正せばこのたった1個の細胞(受精卵)から始まって、1個の受精卵が2個に、2個が4個に、4個が8個に、8個が16個に・・・と次々と分裂を繰り返し、途中から、手、足、脳、肝臓等々、母親の胎内の中で、どんどん分裂し続け、十月十日で出産、細胞数3兆個の赤ちゃんが誕生する。人の細胞1個の中に含まれている遺伝子の基本情報量は30億の化学の文字で書かれており、これを本にすると千ペ-ジの本で千冊分になる。
 これらの遺伝子の構造と原理は、全ての生物に共通している。「生きとし生けるものは同じ遺伝子暗号を使って生きている」。現在の地球上の生物は200万種以上(多く見積もると2000万種)で、カビも大腸菌も植物も動物も人間もすべて同じ原理です。にも関わらず千差万別の多様性の中で棲息している。これが自然にできたとは思いにくい。何か大きな存在を意識せざるを得ない。これを、「サムシング・グレイト」(偉大なる何者か)と呼ぶ。「サムシング・グレイト」の存在や働きを想定しないと、自然の仕組み、遺伝子の不思議が受け入れにくい。
 人間に自然を征服させる思想があるが、自然の不思議の中で生かされていることを感謝する思想の方が相応しいのではなかろうか。
 遺伝子は5-10パ-セントしか働いていない。人間の潜在能力はとてつもなく大きく、作動していない。遺伝子機能は電灯のスイッチのように点けたり(on)消したり(off)できる。人生をよりよく生きるためには、良い遺伝子をスイッチonにして、悪い遺伝子をスイッチoffにするのが良い。スイッチonoffの交互関係こそ個性であり、生き方である。問題は、どうすれば遺伝子スイッチをonoffにできるのか、眠っている潜在遺伝子をどう活用するのかにある。
 遺伝子スイッチonoffに「プラス発想」が関係している。「プラス発想」が良い遺伝子をonにする方法であり、良い遺伝子がonになれば命を守り、育み、楽しませるようになり、そうすれば「イキイキ、ワクワク」を生み、そうなると人は元気溌剌の健康になる。その延長上の生き方に感謝、感動、幸福、成功、繁盛、繁栄に至る順調ロ―ドが待っている。




(私論.私見)